♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

坂本冬美 “俺でいいのか”

2019年08月28日 | 演歌・歌謡曲

坂本冬美さんの新曲が8月21日に発売されました。タイトルは『俺でいいのか』という男のセリフそのままで、最近の彼女からすると意外な感じがします。

ユニバーサルミュージックのサイトを見ると、キャッチコピーは「坂本冬美にしか歌えない唯一無二の男歌の世界、ここに新たに誕生!!」とあります。

彼女はデビュー曲『あばれ太鼓』から『祝い酒』『男の情話』と続き、初期は男歌の歌手というイメージがありました。近年では2013年の『男の火祭り』があり、いずれも威勢のいい男歌だったわけですが、今回の『俺でいいのか』は、これまでにない艶っぽい男女の情愛をテーマにした男歌という点に新鮮さがあります。

歌詞を見ると、こんなふうに惚れられたいという男の願望ですが、これが彼女によってすごくいい感じに表現されていて、まさにキャッチコピーどおりの男歌の世界だと思います。

ジャケ写はバックの拡げた傘が日の丸のようなデザインで印象的ですし、PVはレトロな映画のシーンのようで、歌詞も洋画の字幕スーパー風といった工夫がされています。

これは男女を問わずカラオケでも間違いなく人気曲となるでしょう。女性演歌のベテラントップスターの彼女にとって、令和の時代のスタートにふさわしい大ヒットとなると思います。

https://www.youtube.com/watch?v=kIDbjD5vv3Q

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まつざき幸介 “海風”

2019年08月21日 | 演歌・歌謡曲

先に取り上げました、まつざき幸介さんの『雨音』のカップリングには、以前にA面であった『幸せかげぼうし』のほかにもう1曲、新たに『海風』という曲が入っています。今回はこの『海風』を取り上げます。

作曲はもちろん小田純平さん、作詞は石森ひろゆきさんで、これまでにも小田さんの曲をいくつか作詞していますが、まつざき幸介さんの歌唱曲では初めてのようです。

この曲は小田さん特有の節回しというかクセがあまりなく、全体的にさらっと流れるように、ちょうどタイトルの海風が通り過ぎて行くような爽やかさが感じられます。これも一つの小田節なのでしょう。

主人公は男女いずれとも想定でき、失恋の痛みを胸に海辺にたたずみ、その心の痛みを海風に吹かれながら癒そうとする心情がテーマです。

歌詞はなかなか味わい深く、美しいもので、聴くほどに良さが感じられる曲だと言えるでしょう。

曲の構成は前サビで2行分が冒頭にあり、その後2コーラス、そしてラストに冒頭と同じ2行でしめくくります。

カラオケで歌うにはメロディーラインが難しそうですが、チャレンジのしがいがある男女問わずおすすめの楽曲だと思います。

なお、この曲は本人歌唱のYouTube動画がないので、別の方によるカバーの動画を貼り付けておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=gc-M9iygbUg

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羽山みずき “雪割り酒”

2019年08月15日 | 演歌・歌謡曲

羽山みずきさんは、若手の女性演歌歌手の中でも、古風な控えめの女性という雰囲気があります。やはりデビュー前に巫女をしていたこともあるのでしょう。

昨年発売された『古いタイプの女です』は、そんな彼女のイメージをストレートに表現した曲だったのですが、タイトルも内容も直接的すぎて、ファンでもちょっと引く人が多かったのではと思います。私もこの曲についてはこのブログで取り上げませんでした。

今回7月24日に発売された新曲『雪割り酒』は、今は季節外れの感じですが、今後、秋から冬にかけて売り込むにはいいタイミングだと言えます。

彼女にとっては初の酒もの演歌で正統演歌なので、彼女にとってはこれまでのアイドル的なイメージから脱皮するきっかけになると思われます。

覚えやすいメロディーで、歌詞は韻を踏んだ面白みもあり、カラオケでは多くの人に親しまれそうです。

「みちのく娘」のユニットでの活動も期待しますが、第一にはこの『雪割り酒』のヒットにより、若手正統派演歌の担い手として抜きん出てほしいと思います。

※なお、本日現在、YouTubeでレコード会社によるPVがアップされていませんので、ガイドボーカルの動画を貼り付けておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=p3dU2kDO04g

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まつざき幸介 “雨音”

2019年08月09日 | 演歌・歌謡曲

まつざき幸介さんは小田純平さんの弟子の一人として、独自の存在感を持った歌手で、今年1月発売の『グラスの花』で私も注目したところです。

その彼の『雨音』が8月7日に発売されました。この曲は新曲ではなく、2016年1月発売の『幸せかげぼうし』のカップリング曲だったのですが、大変評判がよく、カラオケでも表題曲以上に人気があるので、今回新たにこちらを表題曲として再発売することになったようです。

下記アドレスのYouTubeでは以前からこの曲のライブバージョンがフルコーラスでアップされていて、私は再リリースされるとの情報を知ってから視聴してみたのですが、本当にいい曲だと思います。確かにこれはカップリング曲のままにしておくのは勿体ないです。

主人公はある程度年齢を重ねた男性のようで、酒場でひとり雨音を聞きながら、しみじみとこれまでの人生を振り返るという内容の、作曲者の小田純平さんの得意な男の哀愁、哀感がにじみ出ている感じの曲です。

また、曲の構成は工夫されていて、1コーラスが終わったかと思うようなところで,すぐに「雨よ雨よ」とラストのサビが付け加わり盛り上がるので、印象が強くなります。

YouTubeのライブ映像では、まつざきさんの隣で小田純平さんがギターを弾いて共演しており、愛弟子を温かく見つめる小田さんの表情がとてもいいです。

今回、表題曲として再リリースされたことで、以前からのカラオケ人気にさらに火がつき、ますます話題となって、彼の代表曲となるような気がします。

私もこの曲は格好良く歌える曲だと思いますので、ぜひマスターしてレパートリーに加えたいと思っています。

https://www.youtube.com/watch?v=vscECS76cgA

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藤井香愛 “TOKYO迷子”

2019年08月04日 | 演歌・歌謡曲

昨年7月に『東京ルージュ』でデビューした藤井香愛さんの待望のセカンドシングルが発売されました。7月24日発売の『TOKYO迷子』です。

新曲もデビュー曲と同じく、80年代の香りのする都会派歌謡曲ですが、作詞作曲とも異なるコンビが手がけていて、曲の内容や感じは随分違います。

『東京ルージュ』ではかなり激しい愛の表現が見られましたが、今回は切ない感情を前面に出し、テンポはゆったりしていてムード歌謡的な落ち着きのある曲調になっています。

はじめて聴いた感じはあまりインパクトがなく、地味な印象がありますが、聴くほどに味わいが出て来る曲と言えるでしょう。

さくらちさとさんという作詞者による歌詞もなかなか味わい深いものがあります。「恋しさだけが行(ゆ)き惑(まど)う」「星屑が肩越しに揺れていた」なんかはさりげなくうまい表現だと思います。

今回も彼女の歌唱はこの曲の味わいにぴったりで、若手の歌謡曲の担い手として、ますます期待が高まります。カラオケでも歌謡曲ファンを中心に人気が出るでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=xab-jctyhEw
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