菅直人首相は、美食に耽り、官房機密費を情報収集に使わず、不仁の至り、いわんや明君賢将とは言えない

2010年11月04日 23時29分51秒 | 政治
◆昨日(11月3日)に続いて本日も、「孫子の兵法」の「用間篇第13」から見た菅直人首相について検討しよう。
 「用間」の「間」とは、間者=スパイのことである。「孫子」は、「5種類の間者」による情報の取り方を教示している。これは、後述することにして、トップ・リーダーの在り方をこう述べている。
 「爵禄百金を愛(おし)みて敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり(情報をつかむのに資金を惜しむようなトップ・リーダーは、失格である」「明君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出る所以のものは、先知なり(立派なリーダーが、戦いに勝てるのは、敵に先んじて敵情を探り出すからである)」「先知は、鬼神に取るべからず、事に象(かた)どるべからず。必ず人に取りて敵の情を知る者なり(「情報」は、人によって得るものであり、神仏に頼ったり、占いに頼ったりしてはならない。国家の経済・財政・金融運営を行っている国家最高指導者はもとより、企業経営者においても、金利、為替、株価、市況などの動向から目を話せない。ましてや、マーケット動向も正確にキャッチしなければ、国際競争に負けてしまう)」
◆菅直人首相は、就任以来、失政の連続である。
 ①円高=ドル安現象に対して、「1ドル=80円」に向けて、為替が急激に変動していたにもかかわらず、臨機応変に対応できず、政府・日銀は9月15日午前になって、一時1ドル=82円台後半と約15年3カ月半ぶりの水準に急騰したのを見て、2004年3月以来、6年半ぶりに、ようやく東京外国為替市場で円を売ってドルを買う為替介入を実施した。この結果、円相場は1ドル=84円台前半まで急激に円安に振れた。
 だが、それも束の間、再び円高に逆戻りし、1ドル=80円に向けて進行した。せっかく、3兆円~4兆円もの介入資金を投じたのに、焼け石に水となり、大損害を被ったのである。
 米国オバマ政権は、輸出産業支援のため、「円高=ドル安」政策を押し進め、早い時期から「1ドル=80円」まで進行させる方針で臨んでいたにもかかわらず、菅首相は、こうした米国の為替戦略とそれに伴う情報をキャッチできず、日本の多く輸出産業に大損害を被らせてしまった。為替情報の収集、国際的な視野に立って行うべき情勢判断に重大なミスを犯した結果である。
◆APEC首脳会議が11月13日午後に開幕、同日午後の会合ではアジア太平洋地域の持続可能な成長戦略について議論することになっている。菅首相は14日午前、地域経済の統合などをテーマとするの会合で、環太平洋経済連携協定(TPP)についての方針を表明するとみられる。
 だが、菅首相は、TPPへの参加をめぐる問題に対して、自らの戦略も政策方針も持たず、見識不足をさらけ出してしまった。それなのに、各国に迎合することのみに意を用い、「TPP参加」に前向きの意志を表明しようとしている。これに対して、「脱小沢」の旗印の下で、党内野党に追いやられている小沢一郎元代表が3日、インターネット配信の「ニコニコ動画」に「記者会見」の形で出演して、「自由貿易には賛成だが、農業分野に対するセーフティネットをしっかり整備しておかなくてはならない」と発言し、菅首相の場当たり的な姿勢に向けて批判の矢を放ったれてしまった。菅首相が大都市型の政治家であるのに対して、さすがに農村型の政治家である小沢一郎元代表である。
 民主党の農林水産関係議員(まだ族議員と言えるまでは力をつけていない)110人前後が、一斉にTPP参加反対の狼煙を上げるとは、予想もしていなかったのか、狼狽気味であった。これも党内の農林水産関係議員の気持について、情報不足だったのが、原因である。そこで、政府・民主党として4日、東京都内のホテルで関係閣僚会議を開き、この会合を「参加の是非を判断するための情報収集」と位置づけていた。
 だが、これも泥縄式であり、付け焼刃の感を免れず、その場を何とか切り抜けようと安易に考えているように見えて仕方がない。TPP参加反対の議員は、小沢支持者が大半を占めているだけに、対処を誤れば、民主党分裂の引金ともなりかねない。
◆事実、「参加するなら、政務官を辞める」と言い出す小沢支持議員も出始めている。背景には、農村票の離反を恐れる打算、来春の統一地方選への配慮もある。民主党も農村を無視できないのである。いつも場当たり的な菅首相の情報収集能力や情勢判断能力のなさを、またまた露呈している。
 潤沢な官房機密費を手にしていながら、これを情報収集に使うのを惜しんで、夜ごと夜ごとの美食費用やスキャンダルの火消しのために無駄遣いしているのでは、孫子が言うような立派なリーダーとは、とても言えない。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
「頭=イルミナティ+首から下部=フリーメーソン」は、「元祖ユダヤ民族=天皇家と日本人」を、決してないがしろにはできない

◆イルミナティ(光明会)は、サタン(ルシファー)に由来し、「光を掲げる者」という意味である。だが、さらに深くは、「サタン(悪魔)」を呼び出す呪術を使うと言われている。
 ところが、イルミナティが、科学を重視していたため、とくにギリシア正教を信奉するロシア帝国のロマノフ王朝エカテリーナ2世(1729~1796年、在位1762~1796年) が、「神を冒涜する組織」と認定して、これを危険視して、弾圧、粛清し始めたことから、ユダヤ人の秘密結社「フリーメーソン」(秘密友愛=シークレット・フラタニティを唱える)に潜り込んで、組織防衛し、生き延びようとした。
 その後、イルミナティが、フリーメーソンの「頭脳=ヘッドクォーター」を支配するようになり、秘密組織「フリーメーソン」の実態は「頭=イルミナティ+首から下部==フリーメーソン」という異形に変質した。


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