仙谷由人官房長官「暴力装置でもある自衛隊」、柳田稔法相「国会軽視」発言は、過去例からみて辞任相当だ

2010年11月20日 18時06分32秒 | 政治
■政府の閣僚が失言した場合、過去の例では、発言撤回、謝罪で済まされたケースはあるけれど、多くは、辞任という形で責任を取らされている。以下のような具体例が、明確に示している。これら前例に則れば、仙谷由人官房長官の「暴力装置でもある自衛隊」発言、柳田稔法相の「国会軽視」発言は、決して許されるものではなく、いずれも辞任が相当である。
◆奥野誠亮国土庁長官(竹下登政権の国土庁長官、1987年11月6日 ~ 1988年5月13日)-辞任
 ①「(日中戦争について)あの当時日本に侵略の意図は無かった」(1988年5月9日、衆議院決算委員会で)
◆永野茂門法相(羽田務政権の法相、1994年4月)-在任わずか11日間で辞任
 ①「南京大虐殺はでっち上げだと思う」(毎日新聞のインタビュー)
◆森喜朗首相(森喜朗政権の首相、2000年4月5日就任~2001年4月26日退陣)-支持率10台に低落
 ①「日本は天皇を中心とした神の国」(2000年5月15日、神社関係者の集まりで)-民主党はこれに対し「日本は神の国? いいえ、民の国です」と批判するCMを打った。
 ②「無党派層は寝ていてくれればいい」(2000年6月25日の総選挙を前に)
 ③「北朝鮮による日本人拉致被害者を第三国で行方不明者として発見する案の暴露」(2000年10月、英国ブレア首相との会談で)
◆柳沢伯夫厚生労働相(安倍晋三政権の厚生労働相、2006年9月26日 - 2007年8月27日)-謝罪
 ①「(少子化対策について)なかなか女性は一生の間にたくさん子どもを生んでくれない。 人口統計学では、女性は15〜50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体わかる。ほかからは生まれようがない」「産む機械っつちゃなんだけども、装置がですね、もう数が決まっちゃったと、機械の数、機械っつちゃ***けども、そういう時代が来たということになると、あとは一つの、まあ、機械って言ってごめんなさいね その、その産む、産む役目の人が、一人頭で頑張ってもらうしかないんですよ、そりゃ」「一人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。2055年まで推計したらくしくも同じ1.26だった。 それを上げなければならない」(2007年1月27日、島根県松江市で開かれた自民党県議の集会で講演)
◆久間章生防衛相(安倍晋三政権の防衛庁長官、初代防衛相、 初代 防衛大臣、防衛庁長官=2006年9月26日~ 2007年1月8日、防衛相= 2007年1月9日~- 2007年7月4日)-辞任
 ①「私はやっぱり、あそこ(沖縄)は拠点として真っ先に占領したと思う」(2006年12月7日、参議院外交防衛委員会で答弁)-元ひめゆり学徒隊の沖縄県民らは「他人事のような発言。沖縄戦でかつて捨て石にされた沖縄が、また切り捨てられたようだ」と反発。
 ②「万が一のことも考えないといけない」(2007年4月17日に発生した長崎市長射殺事件に際し、心肺停止状態であった伊藤一長市長について発言)
 ②「(長崎市長選挙について「不謹慎だが」としながら)投票日3日前を過ぎたら補充がきかず、共産党と一騎打ちだと共産党(推薦)の候補者が当選することになる。法律はそういうことを想定していない」(公職選挙法における補充立候補の不備を指摘)-塩崎恭久官房長官が不適切との認識を示したほか、共産党の志位和夫委員長、民主党の小沢一郎代表ら野党も批判。
 ③「原爆を落とされて長崎は無数の人が悲惨な目にあったが、あれで戦争が終わったのだ、という頭の整理で今、しょうがないなと思っているところでございまして…」「「米国を恨む気はないが、勝ち戦と分かっている時に原爆を使う必要があったのかどうか、という思いは今でもしているが、国際情勢や戦後の占領を考えると、そういうことも選択肢としては、戦争になった場合はあり得るのかなと」(2007年6月30日、千葉県柏市の麗澤大学比較文明文化研究センター主催の講演会で)-被爆者団体などが猛反発
◆麻生太郎外相(安倍晋三政権の外相、2006年9月26日~ 2007年8月27日)-謝罪、撤回
 ①「7万8000円と1万6000円はどちらが高いか。アルツハイマーの人でもわかる」(2007年7月19日、富山県高岡市内で講演会で)-野党からの反発、与党からも参院選に悪影響だと懸念され、塩崎恭久官房長官(当時)が「適格性を欠く」と批判された。麻生は翌7月20日に謝罪したうえで撤回した。
 ②「酒は『きちがい水』だとか、何とか皆言うもんだから、勢いとかいろんなことありますよ」(アルツハイマー発言の翌日、7月20日、鳥取県倉吉市での演説で)
◆鳩山邦夫法相(福田康夫政権の法相、2007年8月27日~ 2008年8月2日)-謝罪
 ①「私の友人の友人がアルカイーダなんです」(2007年10月29日の記者会見で)
◆中山成彬国土交通相(麻生太郎政権の国土交通相、2008年9月24日就任~同28日辞任)-在任わずか4日で辞任
 ①「(成田空港の滑走路拡張問題は)ごね得というか、戦後教育が悪かったと思うが、公のためにはある程度自分を犠牲にしてでもというのがなくて、自分さえよければという風潮の中で、なかなか空港拡張もできなかったのは大変残念だった。中国がうらやましい」(2008年9月25日-「成田反対はゴネ得」発言)
 ②「日本はずいぶん内向きな、単一民族といいますか、世界とのあれがないものだから内向きになりがち。まず国を開くというか、日本人が心を開かなければならない」(2008年9月25日-「日本は単一民族」発言)-アイヌ民族団体の北海道ウタリ協会の加藤忠理事長より抗議を受ける。
 ③「(日教組は)撤回はしない。わたしは日本の教育のガンは日教組だと思っている。ぶっ壊すために火の玉になる」「何とか(日教組を)解体しなければならない」日教組を解体へ」(2008年9月27日)
◆柳田稔法相(菅直人政権の法相、2010年9月17日~現職)
 ①「皆さんも、何で柳田さんが法相と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。法務大臣とは良いですね。二つ覚えときゃ良いんですから。 個別の事案についてはお答えを差し控えますと、これが良いんです。 わからなかったらこれを言う。で、後は法と証拠に基づいて適切にやっております。この二つなんです。まあ、何回使ったことか」「法相が法を犯して話すことはできない。『政治家だからもっとしゃべれ』といわれてもしゃべれない」「(菅内閣について)大変評判が悪く、私もそう感じざるを得ない」(2010年11月14日、広島市での国政報告会で、大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件などに言及)
◆仙谷由人官房長官(菅直人政権の官房長官、2010年6月8日~ 現職)-発言を撤回・謝罪
 ①「暴力装置でもある自衛隊」(2010年11月18日、参院予算委員会で答弁)-自民党の抗議を受け、「実力組織と言い換える。自衛隊の皆さんには謝罪する」と発言を撤回・謝罪。自衛官からは失望や怒りの声が多くあがった。
 ②「民間人であろうとも自衛隊施設の中では、表現の自由は制限される」(2010年11月18日の参院予算委員会で、防衛省が自衛隊行事に政治的発言をする者を呼ばないよう事務次官通達を出した問題で答弁)-予算委員会紛糾。

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
小沢一郎元代表が熱心に取り組んでいる今回の作戦は、「議員連盟を続々設立」し、民主党内での基盤強化を図ることにある

◆〔特別情報①〕小沢一郎元代表が再び動き出している。今回の作戦は、「議員連盟を設立」である。小沢元代表の側近議員らが、これに呼応して次々に議員連盟を設立し、党内基盤強化を進めているのだ。議連設立の主なる目的は、「業界団体とのパイプ作り」と「政策の勉強を釣材料に小沢支持から離れている国会議員を糾合すること」の2つだ。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

メルマガ(有料)での配信も始めました。ぜひご活用下さいませ。
お申し込みはこちらです↓


※パソコン用メールアドレス以外にも、携帯電話での登録/購読も可能ですので、電車での移動中などにも板垣英憲の最新情報をお読みいただけます。

※メールマガジン形式でご登録いただいたメールアドレスに最新情報/著書連載を送付するほか、専用マイページで購読期間中のバックナンバーを閲覧いただけます。
また、これまでは一ヶ月単位での購入だけでしたが、記事単位(100円(税込)/記事)での購入も可能です。

※※ご登録までのフロー※※
(1) http://foomii.com/00018
にアクセス後、「購読手続きへ進む」を押下し、「はじめてfoomiiを利用される方」より、【メールアドレス/パスワード/クレジットカード番号(有効期限)】を入力(登録)後、入力した情報を確認。
(2) 間違いがない場合、「購読する」をクリックして申込完了。

ケータイからアクセスする方は、こちら。
http://foomii.com/images/qrcode.png
※QRコードを読み込んでアクセスできます。


こちらも連載↓
「小沢一郎という男の野望」板垣英憲著 NO.40(第五章 小沢に求められるもの)

四王天延孝陸軍中将の名著「猶太思想及運動」~板垣英憲が解説~No.35

第四篇 秘密結社フリーメーソンリー

第一章 総説

第一節 起原の諸説

 石工組合(オペラチーフ)……思索的メーソン。

 幾多のフリーメーソンに關する文献を渉獵すると、起源に就いての諸説は粉々として、帰着する所を知らず、少なくとも一ダースを数へる。之を一々研究することは本書の目的で無いから、単に余程古いもので、埃及のピラミッドやユダヤ國のソロモン王宮の當に迄遡り関係があると云ふ説丈を挙げて置く。間違ないとせられて居るのは元々石屋の組合から発達したことである。


つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)


こちらの連載はメルマガでも配信してます




板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集ではこちらを連載中



「孫の二乗の法則~ソフトバンク孫正義の成功哲学」2007年7月刊

第5章 「智信仁勇厳」の実践と応用

発明のための三つのパターン

 孫正義がまず考えたのは、発明とはどういうプロセスでできるのかということである。試行錯誤の末、発明には三つしかパターンがないという結論に達した。これは、アイデアを発明という具体的な形に高めていくための手立てである。ならば、孫正義が編み出した発明の三つのパターンとは、具体的にはどんなものなのかを紹介しておこう。

つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)ワールド著作集」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)

板垣英憲マスコミ事務所

にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする