1984年に出版された本。今回、再版となった。
新日本出版社 1800円
日隈威徳氏は、宗教学者であり日本共産党の宗教委員会責任者を務めてきた。
30年以上前の「統一協会」の実態を解明した本であるが、なんと!
今でも十分な内容をもっている。
目次をすこし紹介、
再刊にあたって 柿田睦夫
序 章
第一章 国際勝共連合=統一協会とは
第二章 金とセックスと反共とー文鮮明の実像
1 文鮮明の私財形成術
2 文鮮明の奇怪な経歴
3 集団結婚式・・・鄭論文による解明
第三章「文鮮明機関」への判決-アメリカでの活動
第四章 反共謀略活動の「聖化」―-日本での活動
1 初期の日本統一協会
2 反共運動への転換
3 八〇年代の新しい策謀
・・・
第五章 「洗脳」して「戦士」に
1 勧誘の手ロ
2 告発されたインチキ募金・販売
第六章 「神とサタン」の反共”教義”
1 その基本的特徴
2 神の存在証明‐-荒唐無稽な「哲学」
3 「性約」教義としての堕落論
4 朝鮮語を使うメシア
5 反共的蒙昧主義
6 侵略的ファッショ史観
結 章
あとがき
とても30年以上の論文とは思えない、現在進行形の「統一協会」の実態解明である。
宗教というより「金集め」のために「政治」や「神」を使ってきたとしかいえないのでは。
安部三代にわたるゆ着と権力の庇護、自民党は「反共」のために野合し、モラルなき政治に陥っていった。
日隈氏はあとがきで、魯迅のことばを引用し「『水に落ちた犬』は、決して打ってはならないものではなく、いな、むしろ、大いに打たねばならぬ」で締めくくっている。
「統一協会」のあまりにもおぞましい「教義」と「反社会的」実態。「信教の自由」の問題ではない。
これは早急な「解散」しかない。
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