テレビでは、政府の出す法案については、
「公平性」と「多面的」と称して、賛成反
対の両論を報道する。
しかし、しかしだ。
「共謀罪」法案はそれでよいのか、という
声がある。
戦前の「治安維持法」は、すべての新聞記
者の筆を折った。国民にとって「真実」が
まったく書けない世界をつくり上げたのが
「治安維持法」と特高警察である。
権力の監視役としてのマスコミ、そしてジ
ャーナリズム精神。
「共謀罪」は、両論併記としても、もっと
するどい報道こそ求められるのだが、今の
テレビ界はあまりにも弱い。
ちなみに、NHKの「ニュースウォッチ9」
は15分の報道のうち政府の意図を説明する
解説で14分、残り1分半が野党の批判にあ
てられていた。(赤旗日曜版4月9日付『メ
ディアを読む』から)
「社会の木鐸」という言葉がある。私はほ
とんど「死語」になりつつあるのではない
かと感じている。
いよいよ「共謀罪」の審議が、今日から始
まった。
内心の自由、ものを言う自由を奪い、監視
社会を到来させる「共謀罪」。
自民・公明による数の力による憲法違反を
これ以上許してはならない。
日本は「法の支配」の国のはずだから。
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