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動的平衡 理論生物学

2018-11-19 07:04:28 | 日記

11月18日のしんぶん赤旗日曜版に、生物学
者の福岡伸一教授が登場した。

動的平衡
自分を壊しつつ作り直す生命の絶え間ない
バランス維持

動的平衡2 生命は自由になれるのか
         小学館新書820円

「私たちは・・・一年もたつと物質レベル
では、ほぼ入れ替わっています。別人にな
っているけれど、私は私」

建築的な発想では、どんな堅牢な建物を作
っても長い年月はもたない。

生物を機械論的にメカニズムとみなす考え
方を批判しています。

そして、遺伝子組み換えの危険性を訴えて
います。

アメリカでは、一代限りのキラー種子(種
が実っても、その種では育たない)や除草
剤への耐性種子など遺伝子組み換えで販売
している。

これは異常なやり方だと思う人は少なくな
いだろう。キラーDNAが動物界に、さら
に人間にも影響を与えるのではないか。
不安はつきない。

しかしグローバル大企業は、目先の「儲け」
にまっしぐら。妨害者へは、スラップ訴訟
も辞さない。

高校のとき、人間の住める惑星で、町が人
を攻撃する植物群に囲まれている小説があ
った。主人公が特殊な銃で撃退するのだが、
遠く離れた地域では植物が敵対的行動をと
らない。人間の憎しみへ反応しているので
は、という内容だと思った。題名は忘れた。

今の植物でも昆虫に食われないために毒物
を持つ植物は多い。

著者はいう。38億年も豊かな生命を維持
してきた地球の多様性、その生態系を乱す
もの、一見効率がいいようでも・・・

38億年 対 10年、20年
桁違いのと時の流れだ。

福岡教授は最後に、「遺伝子組み換えの影
響がどう現れるか、10年、20年では分から
ないこともある。生命の工業的扱いは危険」
と述べている。

エンゲルスの名著に「サルが人間になるに
ついての労働の役割」の最後、自然を征服
する人間の傲慢性を批判することが書かれ
ている。自然はいつでも逆襲する。

TPP、FTA・・・
そして遺伝子組み換えなど。

あまりにも目先のモウケになり過ぎてはい
ないか。
安倍首相の「外から稼げ」とばかりに、F
TAをTAGと言い換えて強引に進めてい
るのは、その典型例だ。


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