ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

愚息ものがたり(3)

2006-04-21 09:31:11 | パソコン画
運動機能に優れている(?)というのは、
本人が自分の運動能力を過信しがちーになるという事でもあります。

お盆に主人の実家に帰ったときのこと。
愚息は農家のだだっぴろい納屋で年上の従兄弟たちと遊んでいました。
大きな従兄弟たちがひょいと跳んで渡った土間を、ちびすけの愚息も真似して跳ぼうとして
まっさかさまに転落。

運悪く鎌の上に落ちて顎を切りました。
台所でお茶を飲んでいた私は義姉に呼ばれて納屋に駆けつけて、びっくり。
「大変だぁ、顎を切った!骨が見える!」
側に突っ立ている主人と義兄の顔は真っ白。
(ははぁー紙のように青ざめるというのはこういう事なのね。初めて見たわぁ)
と頭の隅で妙な感心をしながら、愚息をみると、金切り声を上げて泣き喚き、大パニック。
「うるさいっ!黙りなさい!」とたん、静かになりました。「パパ、救急車呼んできて」
「お義姉さん、血止めするきれいなタオルあります?」それから愚息に説教。

①人間が怪我した時泣くのは、周囲の人に緊急事態だ、助けて欲しいと知らせる為である。
周囲が怪我したと気が付いてくれたらもう、泣く必要はない
②泣いても痛みがとれるわけではない。泣いて無駄なエネルギーを使わないで、エネルギーは怪我が早く治るように残しておくべきである
③顎は触るとわかるように、皮膚の下はすぐ骨なんだから、切ったら骨がみえるのは当たり前だ。
骨が見えたからと言って、驚くほどのことではない
④顎には大動脈がないから、この程度の傷で、死ぬの生きるのという事態にはならんよ
⑤泣くと心臓がばくばく動くから余計出血する。こういう時はむしろ、にこにこして、なるたけ静かにして出血しないように心がけるべきだ

これらは愚息にーというより、血を見て卒倒しそうな主人と義兄、従兄弟たちを落ち着かせる為に言った言葉です。
そのうち救急車がきたので、にこにこしながら息子に言いました。
「救急車に乗れるなんてすごーい!よーく中をみて、後でお友達にに話してあげましょうね。」
鳩が豆鉄砲くらったような顔の愚息は救急車へと乗り込んでいきました・・おしまい。

この騒ぎの後、田舎では(三男坊の嫁は肝っ玉が座っとる)というハナシが定着しましたがそれは大違いなんですわ。
私はすこぶる小心モノです。
去年、初めて胃カメラ飲んだときは恐怖のあまり、胃カメラ咥えたまま、涙と洟汁を流しながら
ベッドから飛び降りて逃げ出そうとして看護士さんに取り押さえられるという醜態をさらしました。
結論。女は弱し、されど母は強しーいう事なんでしょうか・・・・?


絵は「雪柳幻想」
背景に2枚、枝と葉、花とレイヤー4枚です。
これだけ細かい花だと写生では描けないので、「雪柳ってこんな感じ?」というイメージで描きました。














コメント
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