ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

猫ネコ大行進!(6)

2007-08-23 11:20:19 | パソコン画
猫たちの一生をみてみると、彼らの運命が人間ドラマと重なって見えませんか?

「庇を貸して母屋を取られる」編

グレ美ちゃんの子育て騒動も一段落したので、早速、母猫と子猫を、獣医さんのところへ連れて行きました。
早めの不妊手術をしてもらい、これ以上、猫が増えないようにする為です。
やれやれ、これで、やっとほっとできます。
そう思ったのもつかの間。
この頃から、カブキの衰えが目立つようになりました。
若い頃からの放蕩無頼の生活のツケがきて、年より早い体の衰えを招いたようです。
(男性諸氏、耳が痛いべ~。)

心配した三女は、別メニューを作り始めたそうな。
キャットフードをお湯に浸して柔らかくしたり、
細かくした刺身やささ身や竹輪を与えたりといった気配りだけでなく、
年寄り猫には寒さが厳しかろうと、夜にはバスタオルに包んだ湯たんぽを作って猫小屋に差し入れました。
一方ご主人は、猫小屋の入り口に風よけの暖簾がかけられるように追加工事したそうです。

するとグレ美ちゃん親子は、カブキ宅を覗いてその居心地よさに刮目!。
その夜から、ちゃっかり、カブキ宅で過ごすようになりました。
まぁ、窮屈だろうにねぇ…狭い所に三匹でギュウ詰めになって寝るわけですから。
でもカブキは幸せを感じていたかもしれません。
とんだところで家庭内別居解決。家族に囲まれぎゅうぎゅうながら、ほかほか幸せ?

こうして1年目の冬は無事越せましたが、2年目の冬は越せませんでした。
ある日、庭の真ん中で大の字なりになったまま、冷たくなっていたそうな。
これもまた、彼らしい変った最後です。
というのも、今までたくさんの猫を飼ってきましたが、みな、最後の姿は見せませんでした。
猫というのは家族に最後の姿はみせないもの。
いつの間にか、いなくなっているものーというのが我々の常識になっていましたので三女はびっくり。

でも、そこは猫好きの夫婦。
庭の隅に埋めてやる事にしました。
さらにその上に墓標代わりに、たくさんのサギ草の種を蒔きました。
だから季節になるとそこにはたくさんのサギ草が咲きます。
とても綺麗です。
その時、家族はしみじみ、あの変わり者の猫の事を思い出すのだそうです。

若い娘が財産のある年寄りと結婚して、年老いた夫が早々と死んだあとは、
残された財産で若後家生活をエンジョイ
…グレ美ちゃんを見ているとそんな人間ドラマを見ているようなきがしてきます。
カブキの残した財産=飼い主を受け継いだ彼女は、今や堂々とした「清原グレ美ちゃん」です。
しかも、その美貌と愛嬌で、「清原さんちのグレ美ちゃん」として隣近所からも認識され、愛されているそうな。
なでられても平気な上に爪も立てない。
部屋まであがりこまない。
糞を庭にしない…等々。
小さな子のいる家、年寄り夫婦の家。
グレ美ちゃんのテリトリーは拡大するばかり…。

こうなってみると、カブキとはグレ美ちゃんが幸せな猫生活を送るための、布石の役目を負っていた猫だったのでは…
おばさんはつい、うがった見方を、してしまうんすがねぇ…。

ちなみにカブキを追い払って、ゴミ捨て場を乗っ取ったのは「もんめ」と呼ばれる猫です。
「あの、悪モンめ!」と呼んでいたのが名前の由来とか。
近頃、「もんめ」が三女宅近辺をうろついている事が多いとか。
「ほら、見なさいよ。貴女の家は野良猫間で(面倒見のいい家)もしくは(猫の養老院)として、認識されているに違いないって!」

猫が夜になると一箇所に集まるのを知っていますか?
猫の夜集会です。
近所に住む猫たちの顔見世、もしくは情報交換場所ではないかーと推測されるのですが。
あそこで絶対、三女宅の情報が流れているんですよ~。
「年とったら、清原さんちに行けば面倒みてもらえるよ~」とかなんとか。

三女もこれ以上、猫を引き取る余裕はないので「もんめ」を断固無視しているそうな。
美人若後家グレ美ちゃんですが、避妊しているので、まさか「もんめ」を後釜の夫として受け入れるはずもないでしょうけど、
この頃「もんめ」は空いているカブキの小屋を利用しているので、もったいないけれど、小屋は早々に撤去したとか。
そして、この「もんめ」の登場は、もう1匹の猫「スモモちゃん」に、とんでもない形で不幸を招く事になったのです。


絵は「闘う女」 07-07作成
朝の出勤前の娘をパチリ。
さて、写真そっくりに描くのではなく、本人のイメージを表わそうと…。
人物より、娘をイメージして描いた背景の方が、彼女をよく表現できたように思われます。
それにしても、嫁入り前の娘を描いた絵の題名が「闘う女」とはねぇ…。(T_T)
働く女には男性と同じように「外に出れば7人の敵」がいるからーでありましょうか。
衣装は得意の細かい手書き作業。描いていて楽しかったです。




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