ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

インド仰天旅行(20)

2006-11-10 21:44:33 | パソコン画
さて、入学してお友達もたくさんできた娘ですが、
暫くしたある週末に、女の子だけのパジャマパーティに呼ばれしました。

大家さんに「今日は泊まってきます」と言って出てきたものの、
いざ泊まろうとしたお友達の部屋は、以前下宿探しの時見たようなインド学生の住む一般的な部屋です。
(つまり床にアリが這いずり回っている)
虫の苦手な娘にとっては、アリやムカデとベッドを共にする勇気がどうしてもでない。
…というわけで急遽帰宅することにしました。

夜中ですが、タクシーで住宅街の門まで行き、もう顔なじみの常駐の門番を起こして門を開けてもらいました。
そこから歩いて住宅街の端にある下宿へと帰りつき、ベルを鳴らしました。
ところがいくら鳴らしても、召使が出て来ない。
門のベルは一階にあり、召使部屋は二階の端なので聞こえないのです。
(ちなみに大家さん家族の寝室も二階です)

家中真っ暗。
全員寝てしまったようです。
仕方ないので娘は門をよじ登ることにしました。
門はイラクサ模様の透かし彫り。
3メートルほどですが、足をかければ簡単に登れたそうです。
そこから前庭を通って家の玄関にたどり着き、今度は家のベルを鳴らしました。

二三度鳴らした時、いきなり家中の電気がついたと思ったら、召使全員と寝ぼけまなこの大家さん一家が玄関に勢ぞろい?!
「すいません。外のベルを鳴らしたんだけど、誰も出てこなかったので…」という娘に
「玄関のベルが鳴るなんて初めての事だから、びっくりした」とか…。
言われてみれば、門のベルが鳴ると召使が家から出て行って門を開けていました。
つまり家のベルはあることはあるけど、これまで使った事がなかったのです。
だから聞きなれないベルの音に、一体全体何事?!ーと、びっくりして全員が飛び起きたらしい。
「すいませ~ん。泊まるつもりだったけど、帰りたくなって…」などと、もそもそ言い訳している娘に、
おばあさんがふと気がついて
「門を開けないで、どうやって玄関までこられたの?」
「あぁ、門をよじ登ってきました。」
あっけらかんと言う娘の言葉を聞いて全員、凍りつく?

その様子を見た娘はあわてて、
「いや~危なくないですよ。簡単でしたよぉ。」
全員、無言のまま?その時、お澄ましやのハリーポッター似の兄が興奮したように叫んだ。
「オゥ、グレート!ニンジャー!」…って、それ、なに?

つまり前述したように、インド上流家庭の子女というものは、何でもかんでも召使まかせ。
カーテン一つ自分で開けられないというのが、お嬢様たるあかし。
それを、夜中に門を軽々とよじ登って帰宅するこの日本娘はいったい…とみんな度肝を抜かれたようで。(汗)
さらに付け加えると、インド人は映画好きです。
ハリポタ兄も日本の忍者映画を見たんでしょうね。
だから、らくらく門をよじ登って帰宅した娘を、忍者だとでも思ったのかな?
でもそれ以降、それまでよそよそしかったハリポタ兄は、態度が一変。
尊敬と憧れの目を持って娘を見るようになったばかりか、以後は娘の忠実なパシリとなりましたそうで。(大笑)


絵は「嵐の予感」
前回は課題に添って苦手の人物画を真面目に描きました。でもって、今回はおもいっきりはじけました(笑)






コメント
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