今日は午前中婦人科検診だった。
当初は来月に設定されていたが、丁度会議がある日なので日程変更をお願いしたら、年末の27日まで一杯と言われ、のけぞった。自分で空き状況を見ながら変更出来るようだったので様子を見ながらチェックしていたが、本当に年末までひたすら「×」印が並んでいた。
ようやく「〇」印を一か所見つけたところが今日の午前中だったのだ。例年より早いとか言っている場合ではないな、とそこに変更した。
昨日に続き、よく晴れたが、真夏日にはならない模様。昨年以来対面の会議が全てオンラインになり、平日に都心まで来ることは皆無が続いている。こうして出張で出てきたのは昨年の検診以来だから11か月ぶりである。
検診事業者は昨年と同じ。去年、移転後初めて出向いた時、地下鉄駅の一番近い出口に辿り着くまでホームや地下道を延々と歩いてとても分かりづらく、ウロウロしたのを思い出した。
今回はちょうど朝のライナーに乗って行ける時間だったので、満員電車に立って揺られることもなく、体力が温存出来てラッキーだった。
朝のライナーも最近は満席になることが多いと聞いていたが、今日は隣も空いており、荷物も置けてゆっくり読書が出来た。
今日のお供は湊かなえさんの「未来」(双葉文庫)。
相変わらず、巧い。嫌ミスそのものなのだけれど、ついつい頁を繰ってしまう。
時間通りにライナーはターミナル駅に到着し、それから地下鉄に乗り換え、検診機関を目指した。
駅からはすぐで、ビルの中に入ってから乗るエレベーターがわかりにくかったな、とだんだん記憶が鮮明になってきた。今日は看板を持って道案内をされる年配の方がいらした。やはり皆わかりにくく迷う人が多いのだろう。ほぼ指定時間の数分前に無事到着。
受付に到着し、検温と手指消毒を済ませると2桁の紙の番号札が渡された。ほどなくして窓口でその番号を呼ばれ、問診票と交換に4桁の番号とバーコードがプリントされたリストバンドを施される。「お着替えして待合室へどうぞ。」と言われ更衣室へ向かう。
更衣室で紺の上下の検査着に着替え、待合室で問診に呼ばれるのを待つ。待合い席はまだ早い時間なのか午後よりは空いているようで、大体1席空けて座っている感じだった。それでも30人は下らない人が待っている。コロナ対策のため、雑誌等も置いていないのは去年と同じ。スマホと文庫を持ち込み、呼ばれるのを気長に待つ。
それでも問診室に呼ばれるまで15分ほどだったか。複数のドアから4桁の番号が呼ばれるので、聞き落とすまいと耳を澄ましていると、かなり疲れるのは去年と同じ。
コロナ対策のため、問診室はドアが開け放たれている。一応、個人情報が聞こえるのを嫌がる人がいるのだろう、「開け放したままでいいですか。」と訊かれ、頷くとお礼を言われた。お互い立ったままでアクリル板を通してのやりとり。
これまで同様、看護師さんに現在再発治療中であることを報告。既往症の手術の時期、現治療等について訊かれる。今日は最初の受付で既にマンモグラフィは、CVポートが入っていること、術部の傷口の痛み等を理由にキャンセルでお願いした。
問診が終わる時、「大分待つかもしれませんが・・・」と言われた。なるほど私の番号より遅い番号の方が先に電光掲示板に出ていく。20分ほどして、婦人科診察から番号が出ていた。
婦人科診察に番号が出て声がかかる。何度受けても、いくつになっても、とても慣れ難い検診である。ヨガの深い呼吸法を続けて、出来るだけリラックスして身体を緩める。男性ドクターによる子宮頸がんの細胞診、超音波、内診、と続いた。
この間は、目を瞑って瞑想しつつ深呼吸を繰り返す。
丁寧で物静かな語り口でカーテン越しに「子宮も、卵巣も特に異常はないし、今日は大丈夫そうですね。細胞診の結果は別途連絡がいきます。」とのコメントがあり、御礼を言って無事終了。同席された看護師さんから「それでは次は乳腺超音波です。少し離れていますが、〇番のドアの前あたりでお待ちください。」と言われ、御礼を言って部屋を出た。
場所を移動し、再び20分ほど待って乳腺の超音波から番号を呼ばれた。
女性の検査技師さんから「皆さんに訊いていますが、ワクチン接種はいかがですか。」と訊かれる。「2回終了しました。」と答えると、「2回目はいつでしたか。」と。「7月28日です。」と答えて、検査開始。
背中にクッションをあてて、傾斜をつけてまずは術側から。温かいジェルを塗った後、プローブが淡々と動く。薄暗いので、画像も視るのは止めて目を瞑る。続いて、万歳をして腋の下をチェックした後、健側も同様に。特にあちこちで引っかかることもなく終了した。
「この後、診察までお待ちください。」と、ジェルを拭き取るための温かいおしぼりを頂き、無事終了した。再び待合室へ戻る。
来た時よりも大分待ち人が減っている。本が面白く、待ち時間は全く気にならない。15分ほどして、乳腺診察に番号が出た。女性ドクターによる視・触診。「昨年は健側に低エコーの部分がありましたが、今年はそれも見当たらないようなので、特に問題ないと思います。また1年後にフォローをするようにしてください。」とのことだった。
来年は退職しているので、こちらの検診機関にお世話になることはないだろうが、通っている腫瘍内科ではこうした視触診はないので、いずれにせよどこかでフォローはしなければ。
待合い室に戻ると、より一層人が減っている。昼の時間に近づいているからだろうか。
所要時間は昨年同様で、2時間かからなかった。出口でリストバンドを外して頂いてから着替えとお手洗いを済ませ、受付で御礼を言って待合い室を出た。
前回は建物の反対側の出口から出てしまい、またウロウロしたのだけれど、今日は間違わずに来た通りの出入り口から無事に出ることが出来てほっとした。いいお天気だ。都心まで来ると特に地下鉄に乗ると、延々とホームを歩いたりして歩数が一気に増える。
あちこちでアルコール消毒を頻繁にしたせいで、手の平はヒリヒリする。地下鉄に乗って、ターミナル駅まで戻り、ランチを摂る。
以前にも出張帰りに寄っていたレストランは今日もそれなりに人が入っていた。少し並んで席に案内されたところ、以前は2人用のテーブルが並んでいたのが、2つずつ組み合わせて4人テーブルの数が多くなっていた。
そして、そこに1人客も案内されていたので、広々だった。
ランチを摂って私鉄に乗って移動。職場に到着し、午後の仕事。
現役最後になる職場検診、これで受けるべきものは全て受けた。結果が郵送されるまではまだ時間がかかるが、今年も目立った異常がなかったということで、一安心である。
昨日2年ぶりに家族以外の友人とランチとお茶を満喫した私同様、この1年半以上夜のお付き合いは一切なかった夫が、お友達と夕食を摂って帰宅するという。まあアルコールもないし、20時閉店だしそれほど遅くならないよとのこと。一人気ままな手抜きの夕食、ウエルカムである。
治療週の直前で体調が良いことを当て込んで、明日、明後日と色々予定が入っている。来週の治療が無事進みますように、と願いたい。