ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2009.10.27 ハーセプチン65回目

2009-10-28 19:23:27 | 治療日記
 台風一過、雲ひとつない青空でとても暖かく気持ちの良い日だった。
今日は4週間ぶりの皮膚科診察。右親指の爪が落下していまだ伸びてこない。剥がれた爪の残骸が岩のように厚くごつごつしており、触れるととても痛いので、普段は弾力包帯でカバーして靴を履いている。先生に診て頂くと、「サリチル酸ワセリンより一段マイルドなケラチナミンを朝夕つけましょう」ということになった。ラップでくるむ必要はないようだ。根元の2ミリ程度の新しい爪が早く伸びてくるとよいのだが。まぶたの軟膏はまだあるので、このまま続行。手指の爪は弱々しいけれど、手袋もとうにはずしてぶつけたりひっかけたりしないように注意している、とご報告。

 1階に降りて内科へ。「今週も特に変わったことはなく、胸の重い痛みは相変わらず、指のこわばりも夜中にふと目覚めたときなど曲げられないほど酷いけれど悪化はしていない」、とご報告。来週は文化の日で祝日なので、翌日の水曜日に予約を入れて頂く。月初めなので採血後の診察。今週金曜日のCT検査の結果も聞くことになる。
 
処置室で待つこと小一時間。無事点滴開始。

 待ち時間も含め点滴中に今日は2冊の本が読めた。唯川恵さんの「愛に似たもの」(集英社文庫)。短編集で読みやすかった。帯の「女は不幸ばかり数えたがる」、というコメントで手に取ったが、各編のラストの1行がゾクッとくる。 2冊目は軸丸靖子さんの「ルポ 産科医療崩壊」(ちくま新書)。自分が14年前に妊婦だった頃にお世話になった産科医の言葉が載っており、その頃にワープした。あの頃より一層厳しくなっているのだ、と思う。

 今日から読書週間。子どもの頃から図書館通いが日課だった私だが、就職して、結婚して、子育てをして、の間はとても自分の好きな本を読むどころではなかった。日々に追われ本当に軽い本をたまに眺める程度だった。
それが昨年の休職時、もちろん本当に具合が悪かったときは本を読むことすら出来なかったけれど、通院日以外毎日家にいて、見たいテレビもなく、ネットで注文すれば即日、遅くとも翌日に届けてもらえることがわかり、あっという間に読書に嵌った。以来復職後もマイペースで読書が続いている。特に治療日はコンスタントに好きな本を乱読している。読書も映画も旅行もそうだけれど、読まなければ、観なければ、行かなければ、別にどうってことなく過ごせるのだけれど、いざ始めると次から次へ、とのめりこんでしまう単純な私だ。

 先週週初めからインフルエンザの感染拡大防止のため学年閉鎖だった息子がようやく今日から登校した。今日もまたメールで「学級閉鎖継続」の連絡が来るのでは・・・と点滴椅子に座りながらはらはらしていたけれど、とりあえず大丈夫そうでほっとした。
延期だった体育大会も息子の学年抜きで平日に無事終了した模様。ホームページには楽しそうな写真がアップされていた。確かに中1生初めての、中3生最後の運動会が中止になるより中2生が不参加でも仕方ないのかもしれないけれど、ちょっと残念なことだ。

おまけに昨日は夕方「熱が出た」と電話があり、近くのクリニックにかけこんだ。幸いインフルエンザ検査は陰性で、今朝はすっかり平熱だったが、当分インフルエンザには悩まされそうだ。

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