ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.12.30 南九州名湯を巡る親子三世代の旅スタート!

2016-12-30 20:08:38 | 
 昨日は息子が母を迎えに行ってくれて、4人で夕食を囲んだ。明朝のタクシー予約を試みたが、どの会社も早朝は既に予約打ち切りとのこと。歩くのを覚悟して皆で早々にベッドに入った。

 そして、今朝。あと1時間で目覚ましが鳴る、という時間にお手洗いに起きてしまい、その後眠れないまま4時半を迎え無常にも目覚ましが鳴る。
 朝食はリムジンバスの中で、ということにしてお茶だけ頂いて出かける準備。ダメモトでタクシー会社に電話したところ、本当にラッキーなことに数分で回せます、ということで大助かり。
 
 リムジンバス停留所には20分前に到着。1番乗りだ。日の出前、さすがに寒い。待っている間、体が冷えてくる。定刻に出発し、2か所で客をピックアップしているうちに朝日が眩しく昇ってくる。今朝は2週間前の渋滞が嘘のように順調。1時間半ほどで空港に到着した。

 空港は早朝にもかかわらず、帰省客や旅行客でごった返している。
 チケットを手にして、手荷物を預け、保安ゲートに並ぶ。なんと40分も待つらしい。出発状況を知らせるの電光掲示板には5分間隔で出発便名が並んでいる。ラッシュである。
 無事荷物検査を終え、出発のゲートへ。穏やかないいお天気だ。

 飛行機は定刻通り、と思いきや離着陸のラッシュで離陸は20分近くの遅れ。強い向かい風もあり、結局、遅れは取り戻せず15分近い延着となった。
 帰省の家族連れ、赤ちゃん連れ、ちびっ子連れが目立つ。私もお隣は赤ちゃん連れのお母さんだった。いやはや、息子の時を思い出し、お母さん業は本当に大変だと思う。

 文庫を読んでいるうちに宮崎ブーゲンビレア空港に到着。この空港には15年前の年末、息子がまだ保育園児だった頃、シーガイア目的で訪れて以来だ。あまりに暖かく、コート要らずでびっくりしたのを覚えている。

 荷物もすぐに出てきて、添乗員さんのお迎えに合流。昼食を摂る時間がないので、お昼を調達してくださいとのお達しで、おにぎりやらサンドイッチやらを買い込み、いざ出発。今回のツアーは27人様ご一行である。
 南国の澄み切った青空である。蘇鉄の木が出迎えてくれる。この3日間は晴れの予報で、とても暖かいという。

 バスが出発すると、夫と息子はそそくさと昼食。母と私は、まだ空腹でもないし、と見送り。20分ほどで第一の目的地、青島に到着。
 青島神社の鳥居は近くに見えますが、結構歩きますという添乗員さんのお話。トゥクトゥクの存在を教えて頂き、母の足を考えて4人で乗り込む。しんがりを歩いていたのに、あっという間に弥生橋を歩くツアーの皆さんを追い越し、島内を海岸沿いに半周する。遠くにシーガイアやマリンスタジアムが見える。残念ながらシーガイアは今取り壊し中とのこと。ちょっと寂しい。

 空も海も実に青い。風も波もなく静かな観光日和である。ちょうど干潮で鬼の洗濯岩と呼ばれる奇岩が見事である。初めてのヨガ・リトリートで訪れた久米島の畳石を思い出した。ジオワールドここにあり、という感じ。海風が気持ちよく、手足をうんと伸ばしたい衝動に駆られる。

 父の喪中だから、細かいことを言えば、鳥居を潜って神社のお参りをするのはご法度かもしれない。が、気の持ちようだし、ということでよいことにする。海積神社は縁結び、航海、交通安全の神様。夫や息子の贔屓の球団がキャンプに訪れた時にお参りする場所でもあるそうな。

 境内には熱帯植物雨林が生い茂り、東南アジアにでも舞い降りたような気分になる。夫と息子がかわらけを投げて見事に的に当てる。息子は生まれて初めて祈り的に挑戦し、弓矢の難しさを知る。
 トゥクトゥクは皆さんの善意で、ということで料金はお任せだそう。相場をうかがってお札を入れたけれど、帰路もお迎えに来てもらって、とても助かった。母に最初から無理をさせては明日以降の旅が大変になってしまう。

 続いて南国ムード漂う太平洋を一望できる絶景ポイント、堀切峠へ。ここでも鬼の洗濯岩が見渡せて、素晴らしい。水平線が見渡せ、まるい地球を感じる。ここ日南海岸は伊勢海老漁で有名だそうで、ここでしか食べられないというエビソフトクリームを頂く。ガイドさんによれば、カッパえびせんのようなお味ということだったが、なかなかどうして濃厚でクリーミー、美味だった。

 そして今日最後の観光スポット、珍しい下り宮の参拝。鵜戸神宮である。鵜戸岬の突端にある洞窟の中に、朱塗りのご本殿がご鎮座している。
 聞けば階段は上り下り合わせて300段は超えるという。母は10年以上前に父と訪れ、大変な思いをしたので、今日はバスで待っているという。私も途中できついと思ったら折り返すことにして、いざ出発。海風が寒いし、とコートを着ていったが、夫も息子も元気にセーター姿である。

 青い海の崖沿いに赤い鳥居が現れ、そのコントラストが美しい。階段は沢山の参拝客のおかげですっかりすり減っている。お天気が良かったからよいけれど、雨模様だったらこれは滑って大変だろう。下りの階段で膝が笑ってくる。
 男性は左手、女性は右手で願いを込めながら運玉を投げ、亀石と呼ばれる岩の枡形に入れれば願いが叶うといわれているが、トライして運試し。息子は見事にビンゴ。私は届かなかったし、夫も残念ながら外したので息子は鼻高々。
 岬のまわりには奇岩、怪礁が連なり太平洋の荒波が打ち寄せて、美しい景勝地だが、トンネルをくぐったあたりから「サスペンス劇場の最後の種明かしの場所にふさわしい」と言いつつ、皆で励ましあって戻ってきた。

 すっかりくたびれ果てて、その後、2時間近くのバスの中、頭をがっくんがっくんさせながら皆で眠りこけた。起きてから既に12時間近く過ぎている。
 ようやく大自然に囲まれた約100万坪という温泉リゾートホテルに到着。

 隣り合わせの2部屋にチェックイン。部屋からは遠く桜島が見える。暮れなずんでいく空に山々の稜線がとても美しく心が洗われる思いだ。荷物を整理して体制を整え、大浴場などをチェックしてから皆で夕食。熊本、鹿児島、宮崎3県の県境に位置する地の特産物などに舌鼓。

 長い1日になった。
 これからひと風呂浴びたら、早めに休み、明日の観光に備えたい。
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