昨夜は、チェックインの時に海外からのグループの姿を見かけたので(わあ、もう解禁なんだ!)、混雑しないうちに早々に大浴場へ。ベッドで読書しながら眠くなったら寝る態勢にしたら、ほどなくして寝落ち。
結構眠ったかなとお手洗いに起きたら、まだ1時過ぎだった。ところが、その後眠れず・・・。寝返りを打ちながら明け方ようやく少し眠れたかと思ったら、目覚ましが鳴った。うーん、5時間は眠れていないか。
諦めて起き、朝風呂へ。昨夜よりも混んでいて、洗い場と湯舟には数人の先着が。
さっと出て身支度を終え、階下のレストランへ。久しぶりにオーガニックの野菜や焼き立てクロワッサン、デニッシュが美味しかった。部屋に戻ってゆっくり紅茶を淹れ、BS朝ドラを視終えてから母にご機嫌伺いのMeet通話する。今日は敬老の日のお食事会のため臨時にデイサービスの日だという。夜はおそらく体調イマイチになるので連絡はしないと伝える。
チェックアウトして、荷物を預け、最低限の手提げだけで身軽に出発。外は雲一つない快晴。気温も上がるようだ。
病院に到着。受付のIDカード機はスイスイと。採血受付へ移動し、ピンク色の受付番号表を取って電子掲示板を見ると20名近くが待っていて17,8分待ちとあった。荷物を整理して、昨日の読書の続きをして中に入れるまで待つ。
今日の採血担当は、看護師さんか検査技師さんか不明の若い男性。お名前も分からず。刺す時も抜く時も殆ど痛まず、ラッキー。無事に5本の採血が終了した。お礼を言って席を立つ。
止血をしながら向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子はまだそれほど混んでいないが、定位置は既に先着がいた。受付正面の席を確保してから、受付に並ぶ。
いつものように問診票を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加して提出する。
採血から1時間ちょっと過ぎたところで、血圧測定。103-61、脈拍が89。なかなか”中待合いへどうぞ”に番号が出ない。
その間、昨日読みかけで眠ってしまった「君がいないと小説が書けない」を読み続ける。色々思うところもあり、うーんと唸りながら読む。
1時間半ほど待ったところでようやく自分の番号が「中待合へどうぞ」になる。
そこからほどなくして先生がお顔を出して「〇〇さん、どうぞ」と。「おはようございます。」と挨拶して、ドアを閉め、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
「さて、どうでしたか」と問われ、「今回は復活が1日遅かったです。吐き気はイメンドのおかげで少し収まっても眠くて怠くて。なかなかしんどいです。」と報告。前回倦怠感が酷いと言ったことで薬局からもらった資料や健康食品のサンプルを、私はトライする気はないのですが、とご参考に先生にお渡しする。
「採血のデータは、白血球、肝臓も大丈夫、コレステロール値は高いが、前回よりは低いので、まあ、このくらいならいいんじゃないですか。マーカーはコンマちょっと下がっているかな」と仰る。
「いつも後半2週間はお腹が緩いのですが、エンハーツを始めた頃のような酷い吐き気と食欲不振で体重減少の後、食事をすると今度は酷い下痢で怖くて食べられないということがなくなり、食欲が戻ればしっかり食べているため、体重が以前より1~2㎏増えています。」とお話する。
「では予定通り治療継続ですね。次回はCTの結果もあり、で。」
「11月の治療予定日は祝日にあたりますが、翌日木曜日でよいでしょうか。」と問うと、「1週間ずらすと12月の治療日が年末になり、せっかくのお正月が体調不良で寝たきりになりますから、その方がよいでしょう。」と12月まで化学療法室の予約を入れて頂く。そんなことまで考えて頂いて、本当に有難い。
処方箋もいつもの通り。「それにしてもエンハーツすごいです。2年以上同じ薬を使えたのは初めてです。今後はHER2強陽性だけではなく広く適用になるようですね?」と言うと、「使える患者さんが増えて、皆さんが長く使えるとなると、化学療法室をどうするか、という問題が・・・」と仰る。
「確かに皆さんエンハーツが使えるなら早くから使いたいでしょうし。寛解も治癒も望めるようですから・・・」と応ずると「まあ嬉しい悲鳴ですね~」と。
体温は6度4分。お礼を言って診察室を出て、化学療法室に入る。7人が待っている。受付番号は21番で、待合椅子も一杯。これは待つな~と門前薬局に、LINEで処方箋の写真を送ってからファイル一式を提出する。
座る椅子がないので、血圧測定の丸椅子前に佇んでいたら、看護助手さんが折りたたみ椅子を準備してくださった。
30分ほど待ってSさんからイメンド125㎎が届き、その場で飲む。前回より20分ほど遅い。夫やお友達にLINE報告。なぜ今日はこんなに混んでいるのだろう、と思うが、先週の19日、23日の祝日が効いていて、まだうまくさばけていないのだ。仕事人と違って自由人はそのことにぱっと気づかない。ダメだなあ、である。
ほどなくして薬局から「お薬の準備が出来ています。」とLINE連絡が入った。今日も薬局での待ち時間が殆どないことが決定。本当にLINE機能、有難い。もうかつてのように薬局で1時間以上待つ、なんてとてもとても・・・。
看護助手さんから内側の通路寄りの席に通される。お手洗いを済ませ、椅子周辺の環境整備をして体勢を整える。
10分ほどしてラッキーなことにOkさんが針刺しに見える。わーい、良かった。「先日のおしゃべりカフェではお世話になりました。」とご挨拶。「本当にすみませんでした。4人が語りあう会参加の予定だったのに・・・」「いえいえ、皆さん様子見しながら結局退出されてしまい、私は黙って退出ボタンを押せなかったのでご挨拶だけ・・・難しいですね~」と言っているうちに早業で痛みなくポートが入る。
逆血も良いようで、「いいですね~」と言われる。「このポートももう10年以上です。初代は短命でしたが・・・」と暫しお話。黙っていても紙テープで処置してくださり、有難い。
その後、薬が到着する前に薬剤師さんが見えて副作用の状況のヒアリングを10分ほど。
さらに10分ほどしてアロキシ、デキサートの吐き気止めを持ってOさんが点滴をスタートしてくださった。
その後ブドウ糖は10分で終了、本を読みながら、イメンドが効いているのか、眠くてたまらなくなり、要遮光のエンハーツが始まったところで諦めて目を瞑る。
少しだけ、のつもりが、結構長く眠ってしまったようだった。ぶどう糖と生食シリンジで15分弱。点滴が始まってからチェンジの時間等にロスがあったのか、点滴開始から終了まで2時間近くかかっていた。
終了時の血圧測定は102-61、脈は72。抜針もOさん。殆どわからないくらい静かに抜いてくださったので、拍手。「よかった~」とほっとされたご様子。そこで、朗報があった。
今使っている翼状針は抜く時に衝撃がかなりあるのだが、在庫がなくなった段階で新しい針に移行するそうだ。その針をもう試行で使っている患者さんもいるそうで、皆さんが仰るには衝撃が大分小さくなっているとのこと。
もしかしたら次回からはそれに当たるかもしれない、とのこと。嬉しい。ポートは右鎖骨辺りに入っているが、自分では見えない位置にあり、衝撃と痛みだけがドンと来ると結構ストレスなのだ。
ということで今日は採血、刺針、抜針とも痛まず、混雑で時間はかかったものの、とてもラッキーだった。
お手洗いを済ませ、ご挨拶をして化学療法室を出る。受付表を戻し、会計待合いに移動。待合い椅子も混んでいる。10分ほど待ってから自動支払機で11万円弱をカード払い。
外に出ると、予報通り日差しが強く、少し汗ばむほどだ。薄いジャケットを持っていたがただの荷物だった。
薬局へ移動すると、待ち人は1人だけ。お薬手帳と処方箋を提出し、「LINEで写真を送っています。」と言うと、「すぐにお呼びします。」と言われる。ほどなくして顔なじみのIさんに呼ばれる。
1つ1つ薬を確認しながら、小分けの袋を折っていくが、エルカルチンが前回、前々回と違う古いものだった。「あ、またこれに戻るのですか。新しく包装仕様が変わって、それは今までのものより臭いが気にならなかったのですが・・・」と言うと、「そうでしたか、ちょっと確認します」とバックヤードに見に行ってくださったが、なかった模様。
私以外にもう一人この薬を3か月に1度処方されている男性がいて、その方は特に臭いについては何もコメントがなかったようだ。違う症状で飲んでいるそうで、私のように吐き気と倦怠感で鼻がやけに利くタイミングで飲む、というわけでもなさそう。
古い仕様のものはアルミに入っていて、湿気にとても弱く、少し出しておくとホロホロと崩れてしまう。それが新しいものはかなりしっかりした錠剤でそういうことにはならないことも伝える。「次回は新しいものを用意出来るとよいのですが・・・」と仰り、電子マネーで9,000円強の支払いを済ませる。
今日の病院と薬局での滞在時間は6時間半近く。前回より1時間遅くなった。
さすがに空腹。とても久しぶりにタイ料理のレストランに行ってみることに。ランチタイムになんとか間に合う筈だ。
入店すると誰もいなかったので、奥の4人席に座る。お正月に家族4人で来て以来か。メニューが変わっていて、食べたいと思っていたパッタイとグリーンカレーのセットが選べなくなっていたので、トムヤンヌードルとガパオのセット、氷うんと少な目のマンゴラッシーを注文した。
待っていると、薬局から電話。Iさんだ。
「今、どこにいらっしゃいますか。新しい包装仕様のエルカルチンがご用意出来るので、取り換えに伺いたいのですが・・・」と。「今、レストランに入った所なので、食事を終えたら戻ります。」と応えると「場所が分かれば行きます。」とのことだったので、説明したけれど、うまく伝わらず。食後、取りに戻ることに。
久しぶりのタイ料理に舌鼓。しっかり完食して、薬局に戻り、薬を受け取って再び駅方面に歩き、ホテルで預けた手提げをピックアップ。
なんとか最終の快速に乗りたかったけれど、叶わず。車内でも読みかけの本を読み続ける。
最寄り駅に到着し、まだ気持ち悪さもないので頑張って自宅まで歩いた。今日は6,100歩ほど。
玄関先には生協のお届け品がたんまり届いていた。今回も籠城蟄居に耐えられるようにかなり沢山注文している。頑張って収納する。野菜と果物が残念ながら傷んでいたので、電話で連絡。着替えてあれこれ片付け、今日頂いた薬の仕分け等に手を付けられないうちに夫がライナーに乗って定時に帰宅した。
のろのろ片付けて夫が一人で生協から届いたお蕎麦を摂っている間、私は喉が渇いたのでピンクグレープフルーツジュースを2杯飲む。空腹は殆ど感じず、ブログを書いている。
明日からまた体調不良が見込まれる。夫は明日は休務日だ。私は心置きなく家にいられるのだから、仕事に行っていた時に比べれば断然気楽だ。今回もイメンドとデカドロンが2日間追加。エルカルチンは以前ほど臭くないものが手に入ったし、少しでも楽に乗り切れるなら嬉しい。
病院最寄り駅でも自宅最寄り駅でも、ふわりと金木犀の香りが鼻をくすぐった。ああ、もう10月が来るのだな、としみじみ。