今日は夫のお友達Tさん宅にお呼ばれ頂いている。夫は既に2回もお邪魔させて頂いているが、私も一緒に、との有り難いこと。コロナもあり、私の体調もあり、5年越しでようやく実現することになった。随分前から今日という予定を立てていたのだけれど、超大型の台風14号がなんとも無情である。
いつも通りに起床して、朝食を終える。またしてもお腹が緩く、あっという間に壊してしまう。ドキドキしながらタクシーを呼んで駅まで。突然雨が強くなったり、弱くなったり。かなり不安定なお天気だ。
予約したライナーに乗り込む。快適に読書する予定が、前の男性客が延々と電話で仕事(?)の様子。
さらに後ろの男性客は何やら「馬鹿が!」とか舌打ちをしてぶつぶつ言っている。そうこうしているうちに車内検札が来る。後ろの男性客はライナー料金を払わずに乗り込んでいるようだ。事前決済をすれば410円の料金だが、車内で購入すると700円になる。
「払うつもりだったのに、システムが不具合で画面が飛んだ」とかなんとかあれこれ理由をつけてどうしても払おうとしない。車掌さんは困り果てている。
研修の時、車掌も経験した息子の姿に重なって見えて、気の毒でたまらない。彼は一番前迄移動して次の駅でドアを開けなければならないのだ。時間切れで車掌さんがその場を離れ、その男性は結局払わずに降りていった。
聞きたくなくても延々とそのやりとりを聞かされた私達は、よほど代りに700円を払おうかと思ったほど。おそらくそのまま払わずに降りてもわからないだろう。ごねた者勝ちが通るなら、朝からなんだかなあ、の出来事だった。
そして、私鉄ターミナル駅の百貨店が開くのを待ち、夫がTさん宅にお持ちする日本酒を購入してからJRに乗り継ぐ。終点まで各駅停車で1時間ほどの乗車だ。ここでようやく車内で落ち着いて読書が出来た。
今日のお伴は逢坂剛さんの「百舌落とし」(上)(集英社文庫)。
先にドラマをから入って、すっかりハマった「MOZUシリーズの物語は、ついに完結へー。」ということで、手に取った。帯には「36年の時をかけて書き継がれた作品がグランドフィナーレ!」とある。今回電車での移動が片道優に2時間あるので、うまくすれば上下読み終わるかと2巻持ってきたのだけれど、前半1時間がライナーの乗客トラブルに殆ど盗られてしまって、ちょっとがっかり。
窓の外はどんどん雨風が酷くなる。ホテル最寄り駅に着いた時はまさに土砂降り。前が見えないほどである。そして初めて降りた駅はかなり複雑で、夫はスマホマップ片手に宿泊するホテル迄の道筋を検索するが、埒があかない。どうもぐるぐる同じ処を廻っている。
結局、私がタクシー乗り場を見つけて、なんとかタクシーに乗り込んだのだけれど、ホテルの名前を言っても新しいホテルらしく、不機嫌そうにご存知ないと仰る。「番地は?」と無愛想に言われ、なんとか伝えるも、なんだか居心地悪く小さくなっていると、あっという間に到着してしまった。
嗚呼。しかも、ホテルに着いて5分もせずに嘘のように雨が止んでしまった。なんともツイていないことよ。
チェックインまでは2時間ほどあったので、荷物を預けるだけのつもりだったけれど、追加料金を出せば今すぐチェックイン出来るというので、お願いする。ロビーで部屋の最終チェックのため、ちょっと待ってから11階の部屋へ移動。
最低限の荷ほどきをして、夫のもう一人のお友達のKさんが迎えに来てくださるという駅まで2駅移動。余裕を持って出てきた筈が既にお約束の時間まで30分少々しかない。駅前のベーカリーカフェで軽く昼食を済ませた。とりあえずお腹が落ち着いてくれていて何よりほっとする。
約束の時間に無事Kさんと合流して、Tさんのお宅まで移動する途中で、お薦めという美術館にお連れ頂いた。途中高速でとんでもなく酷い雨になってくる。ワイパーをしても前が見えないほど真っ白である。高速を降りて一般道に入ると、水陸乗用車かと思うほど対向車が水を飛ばして走ってくる。ドキドキしながら美術館に到着した時にはすっかり雨が止んでいた。
お連れ頂いたホキ美術館は世界でもまれな、写実絵画専門美術館として2010年に開館。そのコレクションは創設者保木将夫氏が収集した写実絵画作品約500点からなっている。お天気が良ければ市内最大の公園である緑豊かな昭和の森に面しているので、ピクニックも愉しめるようだ。
白の瀟洒な建物は地上1階、地下2階の三層の回廊型ギャラリーになっている。森本草介コレクションでは日本最大だという。「いろいろ 色の魔法、色から見える写実」という企画展を開催中で、ブルーの作品から始まり、色の変化を愉しみながら次のベージュ色へと変わるギャラリーへ移りながら、写真にしか見えないほど微細な筆致を愉しんだ。
1時間ほど鑑賞し、気に入った数枚の絵はがきを買って、Kさんと館内のカフェで合流。レモンティーに出して頂いたカップが素敵で、ショップに行くと、カップ6客セット、お皿6枚セットが購入出来る。ほかでもない森本草介氏の花や果物の絵である。
金の縁取りがしてあったので、レンチンや食洗機には使えないのなら我が家では無理かしら、と訊くとOKという。衝動買いにしてはちょっと高価だったけれど、バラで買うよりも大分リーズナブルに手に入ったので記念に購入した。
明日Wさんサロンを予約していた母だが、Wさんがお天気が悪いので変更しなくて大丈夫ですか、とLINEで連絡をくださる。変更するために母の予定確認のため電話したり、WさんにLINEをしたり、と美術館内でも車内でもあれこれ落ち着かない。
そして、小一時間走ってTさんご夫妻のご自宅へ到着。ラッキーにも雨が止んでいた。奥様がお料理の達人でおられ、テーブルには美しい和食が処狭しと並んでいる。思わず写真を撮らせて頂く。夫は早速ご主人とお酒を愉しんでいる。
運転してくださる下戸のKさんと私はお茶を頂き、沢山のお料理に舌鼓。ご準備が大変だったろうなぁと感謝しつつ、遠慮なくご馳走になる。夫の好きなお赤飯や夫の郷里の漬物、お酒等が並んでいる。ご主人のTさんが夫の好みを奥様にお伝えくださっているようだ。
夫やTさん、Kさんの話を楽しく聞いているうちに瞬く間に4時間近くが経つ。雨が止んでいるうちに、とTさん宅を後にし、ホテルまでKさんに送って頂いた。お礼を言って別れた、筈だった。
ここでまた忘れ物大王である。ホテルのロビーで「あ、スマホ車に忘れてきた!」と宣う。嗚呼、またやってくれました。慌ててKさんに電話して、わざわざお戻り頂いた。本当に申し訳ない。
明日はお天気次第でまたご一緒に県内遠出をする予定である。晴れ女、どこまで頑張れるか、乞うご期待である。
いつも通りに起床して、朝食を終える。またしてもお腹が緩く、あっという間に壊してしまう。ドキドキしながらタクシーを呼んで駅まで。突然雨が強くなったり、弱くなったり。かなり不安定なお天気だ。
予約したライナーに乗り込む。快適に読書する予定が、前の男性客が延々と電話で仕事(?)の様子。
さらに後ろの男性客は何やら「馬鹿が!」とか舌打ちをしてぶつぶつ言っている。そうこうしているうちに車内検札が来る。後ろの男性客はライナー料金を払わずに乗り込んでいるようだ。事前決済をすれば410円の料金だが、車内で購入すると700円になる。
「払うつもりだったのに、システムが不具合で画面が飛んだ」とかなんとかあれこれ理由をつけてどうしても払おうとしない。車掌さんは困り果てている。
研修の時、車掌も経験した息子の姿に重なって見えて、気の毒でたまらない。彼は一番前迄移動して次の駅でドアを開けなければならないのだ。時間切れで車掌さんがその場を離れ、その男性は結局払わずに降りていった。
聞きたくなくても延々とそのやりとりを聞かされた私達は、よほど代りに700円を払おうかと思ったほど。おそらくそのまま払わずに降りてもわからないだろう。ごねた者勝ちが通るなら、朝からなんだかなあ、の出来事だった。
そして、私鉄ターミナル駅の百貨店が開くのを待ち、夫がTさん宅にお持ちする日本酒を購入してからJRに乗り継ぐ。終点まで各駅停車で1時間ほどの乗車だ。ここでようやく車内で落ち着いて読書が出来た。
今日のお伴は逢坂剛さんの「百舌落とし」(上)(集英社文庫)。
先にドラマをから入って、すっかりハマった「MOZUシリーズの物語は、ついに完結へー。」ということで、手に取った。帯には「36年の時をかけて書き継がれた作品がグランドフィナーレ!」とある。今回電車での移動が片道優に2時間あるので、うまくすれば上下読み終わるかと2巻持ってきたのだけれど、前半1時間がライナーの乗客トラブルに殆ど盗られてしまって、ちょっとがっかり。
窓の外はどんどん雨風が酷くなる。ホテル最寄り駅に着いた時はまさに土砂降り。前が見えないほどである。そして初めて降りた駅はかなり複雑で、夫はスマホマップ片手に宿泊するホテル迄の道筋を検索するが、埒があかない。どうもぐるぐる同じ処を廻っている。
結局、私がタクシー乗り場を見つけて、なんとかタクシーに乗り込んだのだけれど、ホテルの名前を言っても新しいホテルらしく、不機嫌そうにご存知ないと仰る。「番地は?」と無愛想に言われ、なんとか伝えるも、なんだか居心地悪く小さくなっていると、あっという間に到着してしまった。
嗚呼。しかも、ホテルに着いて5分もせずに嘘のように雨が止んでしまった。なんともツイていないことよ。
チェックインまでは2時間ほどあったので、荷物を預けるだけのつもりだったけれど、追加料金を出せば今すぐチェックイン出来るというので、お願いする。ロビーで部屋の最終チェックのため、ちょっと待ってから11階の部屋へ移動。
最低限の荷ほどきをして、夫のもう一人のお友達のKさんが迎えに来てくださるという駅まで2駅移動。余裕を持って出てきた筈が既にお約束の時間まで30分少々しかない。駅前のベーカリーカフェで軽く昼食を済ませた。とりあえずお腹が落ち着いてくれていて何よりほっとする。
約束の時間に無事Kさんと合流して、Tさんのお宅まで移動する途中で、お薦めという美術館にお連れ頂いた。途中高速でとんでもなく酷い雨になってくる。ワイパーをしても前が見えないほど真っ白である。高速を降りて一般道に入ると、水陸乗用車かと思うほど対向車が水を飛ばして走ってくる。ドキドキしながら美術館に到着した時にはすっかり雨が止んでいた。
お連れ頂いたホキ美術館は世界でもまれな、写実絵画専門美術館として2010年に開館。そのコレクションは創設者保木将夫氏が収集した写実絵画作品約500点からなっている。お天気が良ければ市内最大の公園である緑豊かな昭和の森に面しているので、ピクニックも愉しめるようだ。
白の瀟洒な建物は地上1階、地下2階の三層の回廊型ギャラリーになっている。森本草介コレクションでは日本最大だという。「いろいろ 色の魔法、色から見える写実」という企画展を開催中で、ブルーの作品から始まり、色の変化を愉しみながら次のベージュ色へと変わるギャラリーへ移りながら、写真にしか見えないほど微細な筆致を愉しんだ。
1時間ほど鑑賞し、気に入った数枚の絵はがきを買って、Kさんと館内のカフェで合流。レモンティーに出して頂いたカップが素敵で、ショップに行くと、カップ6客セット、お皿6枚セットが購入出来る。ほかでもない森本草介氏の花や果物の絵である。
金の縁取りがしてあったので、レンチンや食洗機には使えないのなら我が家では無理かしら、と訊くとOKという。衝動買いにしてはちょっと高価だったけれど、バラで買うよりも大分リーズナブルに手に入ったので記念に購入した。
明日Wさんサロンを予約していた母だが、Wさんがお天気が悪いので変更しなくて大丈夫ですか、とLINEで連絡をくださる。変更するために母の予定確認のため電話したり、WさんにLINEをしたり、と美術館内でも車内でもあれこれ落ち着かない。
そして、小一時間走ってTさんご夫妻のご自宅へ到着。ラッキーにも雨が止んでいた。奥様がお料理の達人でおられ、テーブルには美しい和食が処狭しと並んでいる。思わず写真を撮らせて頂く。夫は早速ご主人とお酒を愉しんでいる。
運転してくださる下戸のKさんと私はお茶を頂き、沢山のお料理に舌鼓。ご準備が大変だったろうなぁと感謝しつつ、遠慮なくご馳走になる。夫の好きなお赤飯や夫の郷里の漬物、お酒等が並んでいる。ご主人のTさんが夫の好みを奥様にお伝えくださっているようだ。
夫やTさん、Kさんの話を楽しく聞いているうちに瞬く間に4時間近くが経つ。雨が止んでいるうちに、とTさん宅を後にし、ホテルまでKさんに送って頂いた。お礼を言って別れた、筈だった。
ここでまた忘れ物大王である。ホテルのロビーで「あ、スマホ車に忘れてきた!」と宣う。嗚呼、またやってくれました。慌ててKさんに電話して、わざわざお戻り頂いた。本当に申し訳ない。
明日はお天気次第でまたご一緒に県内遠出をする予定である。晴れ女、どこまで頑張れるか、乞うご期待である。