ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.10.22 12月並みの寒い金曜日に思うこと

2021-10-22 21:44:25 | 日記
 北海道に住む90代の叔母(義母の妹)が、毎年秋に野菜や果物を送ってくれる。息子がいた頃は本当に有難く頂戴していたのだけれど、さすがにシニア2人になって、大きな段ボールで3箱も届くと、どうしたものやら。腐らせてしまったら申し訳ないし、とご近所様にお裾分けして廻っている。

 昨日は夫が休務日だったので、マイ電動自転車で実家(デイサービスの日で母はあいにく不在)やお友達宅にもいくらか届けに行ってくれた。
前から行きたかったという評判のお蕎麦屋さんにも寄ってお昼を摂ってきたそうで、道中の写真がLINEで送られてきた。

 帰宅すると、見慣れないトレーナーがリビングにあったので「これは?」と訊くと、自転車で風を切って走ったらあまりに寒くて、実家近くのショッピングセンターで裏起毛のトレーナーを買って着込んで帰ってきたという。なんと・・・。

 仕事後にストレッチヨガのクラスに寄って芯から温まってきた筈なのに、家の中はやけに寒く感じて、なんとなく鼻がくしゅくしゅする。せっかくの体調の良い最後の土日に風邪をひくなんてもってのほか、と今年初の暖房を入れて、上着を着込んだ。

 今朝の天気予報の「昨日から7度ほど下がり冷たい雨の1日で、10度ちょっとから殆ど気温は上がらない、12月中旬の陽気で冬のコートを着ても全くおかしくないでしょう」という話にすっかり怖気づいて、ライナー付きのコートの下はニットと秋物のスカート、そしてとうとうタイツデビューである(一度タイツを履きだしたらもうストッキングには戻れない・・・)。

 なんといっても職場はコロナ対策のため、ドアは開けっ放し、窓も半分開けて換気扇を廻しているから殆ど外と変わらない。9月までの冷房が終わり、12月からの暖房もまだ入らない中間期(つまり空調運転は7月から9月と12月から3月の7か月のみである!)は人熱だけが頼りというなんともお寒い状況である。

 一方、「昨日も寒い思いをしたばかりだし、今日はとりわけ寒いようだからコートを羽織っていけば?風邪をひいたら大変だし・・・」としつこくアドバイスしたのに耳も貸さず、我が家の忘れ物大王はスーツだけで颯爽とお出かけになった。しかもスマホをお忘れになって。
 そして、今夜は1年半以上ぶりに宴会だという。4人のテーブルをいくつか、総勢何名なのかは聞いていないけれど、先日急逝されたお友達を偲ぶ会でもあるようだ。遺影をプリントして写真立を用意していた。

 夫は面倒見がいいというか、マメというか、こういうことを全く苦もなく普通にやる人だ。私もかつては誰かと旅行とか、誰かの結婚式といえば自然とカメラマンだったし、いつの間にか幹事もやっていたし、まあ嫌いではないのだと思う。
 けれど、いざ、自分の結婚式の時、来てくれた友人たちは「あれ、写真は?カメラは誰が持っているの?あ、●●(私のこと)があっち(高砂席)にいるから、ないんだわ~」ということだった。笑い話である。

 ふと自分が旅立った時に偲ぶ会でこうして写真を用意してくれる人がいるのかしら、と思ったらちょっと寂しくなった。コロナ禍はどうなっているかわからないし、大勢が参列するような葬儀はもはや時代遅れになっているだろうから、こじんまりと家族葬をした後、もし言い出しっぺがいれば偲ぶ会があるかもしれない。
 けれど、再発後、とても気力・体力が続かないので様々な人付き合いをかなり整理してしまってきたので、やって頂いたところでどれだけの方が来てくださるかわからない。
 閑古鳥であまりに寂しいことになったらさすがに悲しいので、夫には家族葬だけでいいからね、と言ってある。

 というわけで私は夕飯の支度から解放され、大手を振って夜のヨガクラスに参加である。
コメント
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