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お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 自転車生活の転機となったライドがある。
 
 4月の「甲府からの自走帰還」だ。
 
 予定を立てた時点の距離が150km以上。当時では自己最長の距離だ。おまけに本栖道という坂もある。
 
 本当に帰って来れるのか? 何度も自問自答を繰り返し、不安と戦いながらも、「行こう」と決心した。
 
 それまで辛い坂は押して上がっていた。湘南平、ヤビツ峠とだんだんと登れてはいたが、それはMTBの軽いギアをもってしてのもの。今回はBD-1のノーマルだ。買ったままの状態で、何もチューンナップしていない。BD-1で上った経験があるのは土山峠だけ。当然ながら自信はない。
 
 でも、行きに輪行するなら、選択肢はBD-1しかなかったのだ。私が持っている折りたたみのMTBは、輪行するには重すぎた。


 本栖道は何度も休憩した。歩いていては自宅にたどり着けない。何度足を着いてもいいから、とにかく歩くのだけはやめよう。それが、この日の私自身が決めた唯一のルールだった。

 苦しみ抜いて本栖道を抜けたときに、目に飛び込んできた富士山。圧巻だった。
 
 そして富士山を常に見ながら、富士五湖を回る。きつい上りはなく快適だった。
 
 ところが、河口湖から山中湖へ向かう緩い上りに音を上げた。足のビンディングが当たっている部分も痺れてきた。倒れ込むように道の駅富士吉田へ。
 
 さらに山伏峠への短いがきつい坂。下るだけだと思っていた道志みちも、意外とアップダウンがあり、ほとんど力尽きる寸前までになった。足の痺れは取れず、ペダルの反対のフラット部分で漕いだ。
 
 そしてたどり着いた青山の交差点。まだ自宅までは20キロ以上ある。でも帰ってこれたよ、ここまで・・・と、やっと気持ちが落ち着いてきた。
 
 午前6時前に甲府を旅立ち、約12時間後の午後6時に帰宅できた。走行距離174.88km。平均時速は19km/h。
 
 休憩は何度もしたが、自転車を押すことなくこのライドを終えることが出来た。「BD-1で甲府から帰ってきたよ」ーーこのことは、自分にとってすごい自信となった。そしてこの日を境に、坂がそれほど辛くなくなった。きつい坂を押して上がることもなくなった。不思議なものである。
 
 今年の6月に念願のロードを手に入れた。それで200km以上を走ることもあったが、やはりBD-1でのこのライドがすべての原点だ。辛いし、足が痺れて涙が出そうになったが、終わってみると楽しかったし、充実感にあふれていた。これがツーリングの面白さなんだね。自転車っていいよ。こんなに素敵なものだったのか。そう感じたライドだった。
 
 今年1年は私にとって自転車元年。夜明けの年でした。
 
 そして、自転車の仲間がいっぱいできた年でもありました。
 
 自転車は最高! です。

 今年の大晦日も除夜の鐘を聞きながらの仕事です。皆様、よいお年を!

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