これは、74式戦車の主砲105mmライフル砲。よ~く見ると砲身の内側にライフリングの溝が見える。この時代には、搭載砲の主流はライフル砲だったのだが、その後は滑空砲が主流となった。理由は、聞くところによると各種の効果的な砲弾が開発され、それを使用するのには滑空砲が良かったらしい。
朝は何とか起きて準備をしていたのだが、手を洗っていると腰に違和感が。経験のある人ならわかる、あのフワッと力が抜けるような感触。こういう時は、カメラ+機材をたくさん入れたバッグは持たない方がいい。という訳で、横須賀への「ひゅうが」の撮影は止めておいた。電車で行くつもりゆえ、クルマと違いどうしても持ち歩く時間が長いし、現場はとっても遠い。それで、ニュースを掴んでから行きたかった、朝霞の陸自広報センターへ行ってきた。目的はもちろん「ヒトマル式戦車」である。ここなら、クルマで行けるし、何かあっても自宅までは近い。それで、開場まで少々待って、真っ先に10戦車の前へ。家族連れが多いが、誰も行かないので「一番乗り」だ。「子供みたい!」でしょ。それで、画の戦車、手前が2世代前の「74式戦車」で後方が「10式」である。丸っこい砲塔で車体の前方傾斜がキツイのが古い戦車の特徴。ヒトマルは、大きなサイズのくさび形砲塔と傾斜のゆるい車体が新しいもの。これは、砲弾等での攻撃を受けた際に、「弾く」ことによりダメージ少なくする。実際、ヒトマルの砲塔は、低く複雑な面で構成されている。また、敵の探索機能や味方同士のネットワーク充実、複合装甲の採用、主砲の攻撃力アップ等大きな違いがある。一世代前の「キュウマル式」から採用の、44口径120mm滑空砲は、105mmライフル砲とは格段の威力アップと各種砲弾の使用を可能にする。お約束の、三菱重工の車体+日本製鋼所の砲&砲塔のコンビネーション。やっと配備の始まったモデルが、ここで見られるのは実に嬉しいものだ。いいものを見せてもらった。ところで、ルミックスGX1+14-42mmは、明るいレンズではないが、外展示のヒトマルを撮るには、何とかなるようである。