現実世界の現象としては
苦しみと楽しみは丁度半々で起こります。
大切なことは
その苦しみが人間的に成長するかどうかですね。
あるいは気を付けなくてはいけないのが
その楽しみが人間的に退化するかどうかですね。
人間的に成長する苦しみに自ら積極的に取り組むと
必ず人格の器が成長して、その後の人生が楽しくなってきます。
また人間的に成長する苦しみから逃げて楽をしていると
必ず人格の器が小さくなり、その後の人生が苦しくなってきます。
「若い頃の苦労は買ってでもやれ」
という言葉はそういう意味です。
若い頃は頭も身体も柔軟で
苦労しても失敗しても
リカバリーや改善が速いものです。
ところが年を取る程に老化が進み
頭も身体も固くなります。
人間的に成長する苦しみに
20代の間に取り組んで器を大きくしていないと
それ以後の人生は退化する一方です。
とすると
人間的に成長する苦労を見極めるセンスが大切になってきますが
そのためには精神世界の智慧が有効になってきます。
「禍福は糾(あざな)える縄の如し」や 「楽は苦の種、苦は楽の種」などの言葉があるように 苦楽がひとつであることが肚から分るようになるのも 精神世界の智慧ですね。 人間的に成長する苦しみから逃げなくなると 運が良くなります。