フィギュアスケート・世界選手権2024、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
ホリー・ハリス/ジェイソン・チャン(オーストラリア) RD:71.44(16) FD:103.34(19) Total:174.78(17)
「Ocean Lullaby」「Gefion」「Freya」「Vale」♪ ペールグリーン、濃い緑。“海”をイメージさせる曲で、柔らかなスケーティング。コレオステップの中で女性が男性の股下を2度くぐる。膝をついて肩に抱え上げるフィニッシュポーズ。
小松原美里/ティム・コレト RD:66.92(20) FD:106.98(17) Total:173.90(18)
「Loving You」「Love Grows」♪ ワインカラー、白サテンシャツ。しっとりと滑り出し、曲とよく合うツイズル。ゆったりとステップを続け、スピンからスピニングと滑らかに。カーブリフト連続は前に立つポジションで訴える。ドラマチックにスライディング。ローテーショナルリフトからコレオリフト。
今日は全てがシームレスに、シーズン締めくくりにふさわしい素晴らしい演技だった。
カロラーヌ・スシス/シェーン・フィーラス(アイルランド) RD:68.04(19) FD:103.63(18) Total:171.67(20)
「Hier Encore」シャルル・アズナヴール/「ラ・ボエーム」♪ ライトグリーン、クリーム色。最近結婚した2人。リフト連続から入り、小松原組とはまた違う雰囲気のロマンスを感じさせる。ステーショナリーリフトからさらにコレオリフトでフィニッシュ。
シーズンベストに満足そう。
折原裕香/ユーホ・ピリネン(フィンランド) RD:68.66(17) FD:107.33(16) Total:175.99(16)
「シカゴ」♪ 黒系のフリンジスカート、同系。立ち姿勢で片足になるステーショナリーリフトから、腕とエッジをホールドするスピニング。ツイズルは曲に合わせたがレベルは3止まり。後半のダイアゴナルステップ、伸びやかで曲とよくマッチ。コレオステップは会場もノリノリになるチャールストン、可愛すぎる
終わってやり切った喜びの表情。良かったね!!!
ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ) RD:68.25(18) FD:111.92(15) Total:180.17(15)
「Bluecobalto」「Terra Rosa」「Son Felice」♪ 赤、グレー。男性の靴に手をのせて逆立ち姿勢になるストレートラインリフトからローテーショナルリフトへ。ツイズルの間にしゃがむ振付、イーグルの膝に立って頭をまたぐカーブリフト。ワンフットの男性が無効になっている?と思ったら大丈夫だった模様。
<G2>
ロワシア・デモージョ/テオ・ル・メルシエ(フランス) RD:75.74(11) FD:114.26(13) Total:190.00(11)
ドビュッシー「月の光」/「Waves」♪ 濃紺。そっと手をつないで動き出し、軸足に足を絡めるダンススピン。アシステッドジャンプは空中姿勢をぴしっと決めている。ピアノの細かい音とシンクロするツイズルが素敵 女性がその場でスピンをしているところを持ち上げるステーショナリーリフトからそのままローテーショナルリフトへ。男性の首に足をかけて上がるストレートラインリフト、さらにコレオリフトと畳みかけて終わる。
静かさと激しさのある素敵なプログラム。
ダイアナ・デービス/グレブ・スモルキン(ジョージア) RD:74.46(12) FD:113.88(14) Total:188.34(12)
チャイコフスキー「白鳥の湖」/「ブラック・スワン」♪ 黒、白と黒。女性を逆さまに前に持ち上げて片足滑走になるストレートラインリフトから、肩に横に乗せるローテーショナルリフト。ツイズルは間に女性がイリュージョンを入れる。男性がハイドロ、女性がクリムキンイーグルで手を滑らせるスライディング。カーブリフトは女性が上がってから男性の首に足をかけて逆さま姿勢。キャッチフットでコレオリフト。
あれこれ、面白い見どころがたくさん。
カテリナ・ムラズコヴァ/ダニエル・ムラゼク(チェコ) RD:73.05(13) FD:115.23(11) Total:188.28(13)
チャイコフスキー「白鳥の湖」♪ 共に黒。とにかく滑走姿勢が優雅 しゃがんだ男性の肩上に乗るステーショナリーリフトは男性がまったく手を触れない。ストレートラインリフトも男性の肩後ろに片足で乗る。男性の股下に女性が入る形のハイドロ。男性の肩に女性が片足を乗せてシットからアップライトになるスピンも見事。
出しきってガッツポーズの男性、座り込んだ。自己ベスト更新
オリヴィア・スマート/ティム・ディエク(スペイン) RD:71.81(15) FD:101.72(20) Total:173.53(19)
「Also sprach Zarathustra/An American Trilogy」「Craw-Fever」「Suspicious Minds」「Trouble」「Dreaming King」♪ 黒つなぎ、ピンクのジャケ。女性が横っ飛びに乗るステーショナリーリフトから、大きく距離が出るワンフット。回転しながら上がるカーブリフト連続はじっくり見せた。ダンススピンで男性がバランスを崩しレベルを取りこぼした 音とばっちり合わせたアシステッドジャンプにノリノリのコレオステップ、楽しいプログラム。
リム・ハナ/クァン・イェ(韓国) RD:71.89(14) FD:114.62(12) Total:186.51(14)
「シェルブールの雨傘」♪ 濃いピンク、ベージュシャツ黒ベスト。突然の雨に男性が傘を差しかける振付から。首に足をかけて上がるストレートラインリフト、女性がなかなか大人っぽい表情。女性が開脚姿勢で男性の足から肩に添わせるコレオリフト、重なって低い姿勢のハイドロで盛り上がる。叶わぬ恋に引き裂かれる物語を体現、“シェルブール”らしさと若々しさが相まって、感動のプログラムになった。
フリー自己ベストに大喜び
<G3>
ロランス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:75.79(10) FD:124.12(6) Total:199.91(9)
「ノートルダム・ド・パリ」♪ ダークグリーンのセパレート、グレージュ。入りが同じ向きではないワンフットは大きく、女性側からだけつかまっているローテーショナルリフトからステーショナリーリフトへ。今日は問題なくツイズルをこなした。3つのアシステッドジャンプはそれぞれ上げ方もポーズも違うものを見せる。片足を重ねるようなリフト、高速回転リフトで激動のフィニッシュ。
いろいろあったが、よくここまできた、このシーズン。
ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス(フィンランド) RD:75.89(9) FD:116.45(10) Total:192.34(10)
「Mass (Re-Imagined)」「Loss」♪ ブルーのグラデーション、黒グレー。まるで女性の重力を感じさせない姿勢変化のステーショナリーリフトからローテーショナルリフト。ツイズルは回転数でずれがあったがレベルは取れた。膝を曲げて仰向けになって組み合うハイドロ、2人の腕の動きで1つの図形を作っていくような振付が独特のコレオステップ。抱えてから足を絡めて回転するコレオリフトで終わる。
アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:80.99(6) FD:119.97(9) Total:200.96(6)
「Enough of Our Machines」「Children」♪ 黒。要素間がさりげなくてあっという間。背中から前に抱えるステーショナリーリフトからキャッチフットのローテーショナルリフト。選曲とアレンジも上手いと思った。
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:79.26(8) FD:121.06(7) Total:200.32(7)
映画「パフューム ある人殺しの物語」/「Strictly Taboo」「Deceit And Betrayal」♪ ベージュに赤い花、こげ茶。大きく動くワンフット、フリーレッグを絡めるスピン。ジャンプで飛び乗ったリフトは男性が片足になった時ややふらついた。ストレートラインリフトとローテーショナルリフトを連続とせず、それぞれに。ラストのスライディングがアクロバティック、殺しちゃった!
エフゲニア・ロパレヴァ/ジェフリー・ブリソー(フランス) RD:80.01(7) FD:120.27(8) Total:200.28(8)
ラフマニノフ「エレジー」「前奏曲嬰ハ短調」♪ ライトブルー。複雑な動きでアシステッドジャンプから、女性を前の高い位置に立たせるストレートラインリフトは一瞬片足滑走。ローテーショナルリフトをいったん下ろしてから、きれいな姿勢のステーショナリーリフト。
何がどうとうまく表現できないんだけど、魅力あるプログラム。自己ベスト更新
後半の曲は浅田真央がバンクーバー五輪のシーズンにフリーで使った曲。
<G4>
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:82.30(5) FD:125.71(5) Total:208.01(5)
「Roses」♪ コーラルピンク、グリーン。長い距離を移動しながら見せるステーショナリーリフト。ワンフットは出にニースライド。回転ジャンプで飛び乗るリフト、腕と足をホールドしてさらに片足になるコレオリフトで最高潮。
地元の応援だけでなく、その成長ぶりを見せたプログラム。自己ベスト
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:84.60(4) FD:126.32(4) Total:210.92(4)
「ロッキー」♪ 青と赤のセパレート、青系。じっくりとワンフット、キャッチフットしてそのまま入るスピン。低い姿勢のカーブリフトからそのまま女性を回転させながらのローテーショナルリフト。コレオステップはボクシングジムさながら、腕立て伏せとか 決しておふざけではない、本格的にストーリーがある。
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:90.08(1) FD:132.12(2) Total:222.20(1)
「Time」「Breathe」「Eclipse(狂気日食)」ピンク・フロイド♪ 白に縁取り、黒に白ライン。靴上に片足で乗り、男性も片足で回転するステーショナリーリフトから。ツイズルでは広げた両腕をぶんぶん振り回す。女性の靴を持って一気に高く持ち上げるストレートラインリフトは、女性が回転しながら降りてきた。
なんというか、つけいる隙が全くない。2人の完璧な世界。
シャルレ―ヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:87.52(2) FD:129.00(3) Total:216.52(3)
映画「Emily」より「Through the Sheets」/「Arrival of the Birds」/映画「博士と彼女のセオリー」より「A Model of the Universe 」/映画「復讐のドレスコード」より「Closing Credits」♪ 黒から赤、黒。きれいなアシステッドジャンプからスタート。ウェストを抱えていきなり逆さまに持ち上げるカーブリフトからローテ―ショナルリフトへ。終盤女性の衣装の裾がエッジに引っ掛かり、そのままの状態でスライディングやステーショナリーリフトをする羽目になったが、大事に至らず何より
表彰台は確定してコーチは一安心かな。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:86.51(3) FD:133.17(1) Total:219.68(2)
映画「嵐が丘」坂本龍一♪ ピンクベージュ、グレー。吹き渡る風に向かっていくような、立ち上がる姿勢のステーショナリーリフト。ドラマに引き込むコレオステップから、いきなり始まるツイズルは回転が速い。アップライト姿勢で男性が後ろから抱えるようなポジションは珍しいかも。ラストの膝曲げイーグルで向かい合うハイドロは真骨頂。
モントリオールで最高の演技をしてくれて、観客は感謝のスタンディングオベーション フリーとトータルで自己ベスト更新。
結果、優勝はRD1位を守ったチョック/ベイツ、2位地元のギルス/ポワリエ、3位ギニャール/ファブリ。4位フィアー/ギブソン、5位ラジョワ/ラガ、6位リード/アンブルレヴィシウス、7位カレイラ/ポノマレンコ、8位ロパレヴァ/ブリソーまでが200点越え。小松原/コレトは18位となった。
来季枠は、アメリカ・カナダが3、イタリア・イギリス・リトアニア・フランス・フィンランド・チェコが2。
18位小松原組と10位トゥルッキラ/ヴェルスルイスとの点差は18.44。。。日本の2枠まではまだ遠い。。。
この後は最終種目、男子フリー。佳生くん優真くん昌磨くん、頑張れ~~~
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