上海で開催されたフィギュアスケート・四大陸選手権2024を見て、お気づきになった方はいるだろうか。中国以外の選手の名前の呼び方が変わった。
北米・南米・オーストラリアなどの選手に関しては、英語での登録名通り、名→姓の順で変化はない。しかし日本と韓国に関しては、姓→名の順になっている。
鍵山優真選手を例にとると、以前は英語でのアナウンスは選手登録名で「ユーマ・カギヤマ」、中国語でのアナウンスは漢字の中国語読みで「ジエンシャン ヨウジェン」のように言われていた。今回、漢字の中国語読みは優勝インタビューの締めくくりに言われただけで、それ以外は全部「カギヤマ ユーマ」だった。
韓国選手も「チャ・ジュンファン」で、「ジュンファン・チャ」とは言われていなかった。漢字に変換した上での中国語読みもなかったと思う。
一方、選手登録名が英語名でも、中国系で漢字の姓名を持っている選手は、中国語読みで姓→名で呼ばれた。香港のジョアンナ・ソーは「蘇怡」で「スー・イー」、台湾のアマンダ・シューは「徐詩妍」で「シュー・シーイエン」。マレーシアのZe Zeng Fangは「ファン・ズーゼン」みたいな発音だったが、インスタグラムによると「方則誠」らしい。
ジョアンナ・ソーは香港で「ソー・イー」と広東語読みで呼ばれているだろうが、ニューヨーク生まれ、練習拠点アメリカのアマンダ・シューは中文名で普段呼ばれることがあるだろうか。マレーシアだと、華人コミュニティの中では姓→名でも、外ではどうなんだろう。中国系だからといって、一括りにしていいのかどうか、微妙な気がする
実は、この呼び方は四大陸選手権2024が初めてではない。北京開催のグランプリファイナル&ジュニアグランプリファイナル2024でも同じだった。そして、同時期に開催されていた卓球の大会を見ていたつれあいが、「こっちも同じだ」と言っていた。国として方針を変えたのかもしれない。
今後も続けるのか、変わるのか。来季の中国杯でどうなるか、ちょっと気になる
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