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GPフランス杯2019女子FS

2019年11月03日 05時13分27秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2019第3戦フランス杯女子フリージャッジスコア)。

<前半>
ニコル・ショット(ドイツ) SP:54.43(10) FS:112.46(6) 合計:166.89(7)
 「カンフー・パンダ」「グリーン・デスティニー」「Geisha」♪ ワインカラーにゴールド。きびきびと動き出し、3フリップはステップアウト。2本目は+2トウ、3ループもオーバーターン入ったが2ループをつける。丁寧なステップに続けてきれいに3ループ、後半3サルコウ+2トウ+1トウも入った。
 コレオはもう少し盛り上げたいところ。滑って跳んでではなく、いい構成。

マリア・ソツコワ(ロシア) SP:50.38(11) FS:94.51(11) 合計:144.89(11)
 「I Put a Spell On You」「Fifty Shades of Grey」♪ 黒にシルバー。ジャンプで苦しんでいるのを観客も知っているので、冒頭の2アクセル+3トウを下りるうと大拍手。3ループもまとめる。3フリップ、3ループと転倒が続いたが、後半3フリップ+2トウ(ここで初めて片手上げ)+1ループを下りた。
 常に片手を上げて跳んでいた彼女が、ほぼ手を上げることなく跳ぶようになった。軸の作り方を一からやり直しているところかもしれない。美しいスパイラル、妖艶なムードを出すステップはよかった。

レア・セルナ(フランス) SP:62.43(8) FS:103.59(8) 合計:166.02(8)
 「ゲーム・オブ・スローンズ」♪ 薄紫。登場のときコーチのブライアン・ジュベールが映って拍手。3ルッツ+3トウ、3フリップ+2トウ+2ループと頑張る。ルッツがダブルになったが、あとで3フリップに2トウをつけられた。終盤3サルコウと2アクセルで乱れたのがもったいない。
 大きな変化がない曲調で少し単調だが、スピードがあるのはいい。最後ビールマンスピンに持っていけた。

白岩優奈 SP:63.12(7) FS:98.59(10) 合計:161.71(9)
 「To Warum the World」「The Bishop's Complaint/The Train Ⅱ」「The Train Ⅲ」♪ ベージュに赤。3ルッツになんとか2トウをつけ、3ループも下りたが3フリップ転倒。2本目の2アクセル転倒 しかし3サルコウにオイラー+2サルコウをつけ、2本目の3ループに2トウをつけてリカバリー。
 全体にしなやかな動きでステップも表現豊かだった。回転不足が5つは厳しい・・・

マエ=ベレニス・メイテ(フランス) SP:56.35(9) FS:101.10(9) 合計:157.45(10)
 「Hometown Glory」アデル♪ 紫。大歓声の中、2アクセル+3トウをしっかり高さを出して決める。3ルッツは少し傾いたが2トウをつけた。3フリップ、3ループと転倒したが、幅のある2アクセルはきれい。最後の3サルコウ+2トウは3トウに挑んだように見えたが、2トウと判定されて3回目として無効になってしまった。
 情感豊かで雄大な表現は相変わらずの風格。

<後半>
坂本花織 SP:64.08(6) FS:135.16(4) 合計:199.24(4)
 「マトリックス」♪ 黒。日本語の声援も聞こえる中、緊張した出ていったが、素晴らしい飛距離の2アクセルが決まると波に乗った。3フリップ+3トウ、3ルッツ、立て続け。しっかりエッジを使ったステップはレベル4.後半3ループ+2トウ、2アクセル+3トウ+2トウ片手上げ、文句なし。例の大きく反るポーズから、膝曲げイーグル連続のコレオ、3ループも決まってノーミス
 終わって両拳をぎゅっと胸の前に、飛び跳ねた。しかし得点は、、、ルッツのエッジエラー、サルコウとループで回転不足。これは今後の課題になりそう。

スター・アンドリュース(アメリカ) SP:66.59(4) FS:113.95(5) 合計:180.54(5)
 「Salome's Dance of the Seven Veils」♪ ブルー系。たっぷり時間を使ってスパイラルやイーグルのコレオから、最初のジャンプは3トウ+3トウ。転倒やパンクがあったが、決まるジャンプはシャープ。元気いっぱい

樋口新葉 SP:64.78(5) FS:109.34 合計:174.12(6)
 「ポエタ」♪ 紫に赤。鮮やかな2アクセルから、3ルッツはいい勢いだったが転倒。3サルコウはきれいだがループで2回転に。2アクセル+3トウがぎりぎり(やはり回転不足)、最後に3ルッツ+2トウを下りた。
 情熱的だけど所作がしっかりしたステップは、成長を感じた。

アリーナ・ザギトワ(ロシア) SP:74.24(2) FS:141.82(3) 合計:216.06(2)
 「クレオパトラ」♪ 黒とゴールドにカラーストーン。冒頭の3ルッツはまさかの乱れだったが、2アクセル+3トウ両手上げを決めれば落ち着く。後半3ルッツ+3ループ、3フリップ+片手上げ2トウ+両手上げ2ループなど隙なし。さすが、後半に全部のジャンプを跳べていただけある。
 大きなスパイラル、エキゾチックな振付のステップも盛り上がった。しかし得点が伸びきらなかったのは、回転不足4つが痛かったか。

アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) SP:76.55(1) FS:159.45(1) 合計:236.00(1)
 「The meadow」「Eye on Fire」「Supermassive Black Hole」♪ 紫に黒と赤。さらっと3アクセル+片手上げ2トウを跳び、滑らかなターンから3アクセル スパイラルポーズから3ループ、後半には3フリップ+3トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウの高さが凄い。
 最後の曲では観客を誘惑するような表情で弾けて踊る。とにかくスケーティングが滑らかで、つなぎもカクカクしたところがないので美しい。高得点

マライア・ベル(アメリカ) SP:70.25(3) FS:142.64(2) 合計:212.89(3)
 「Hallelujah」KDラング♪ ラベンダーから紫。スピードにのって3フリップ+3トウを下りると、3ループも3サルコウも2アクセルもスムーズ。ステップの一歩がよく伸びて、しっかりレベル4を獲得。後半も3フリップ+2トウ+2ループ、3ルッツ+2トウ、足を高く上げてからそのまま3ルッツ、最後までノーミス
 大きなスパイラルのコレオでは幸せそうに微笑んで、終わると両拳を突き上げた。自己ベスト大幅更新 フリーは2位でザギトワを上回った。

 結果、SPのリードをさらに大きく広げてコストルナヤが優勝、2位ザギトワ、3位ベルは2016年スケートアメリカ以来のGPシリーズ表彰台。坂本花織がスケートアメリカに続いて4位、5位アンドリュース、樋口新葉が6位。地元フランス勢はセルナの7位が最高で、白岩優奈は9位だった。
 テレビ朝日は今放送中
 
 


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