Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

GPスケートカナダ2021女子FS

2021年10月31日 13時44分15秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ女子フリージャッジスコア)。

<G1>
河辺愛菜 SP:53.30(12) FS:133.22(6) 合計:186.52(9)
 「Miracle」サラ・ブライトマン、Yoshiki♪ 紫のグラデーション。冒頭の3アクセルから、全て予定通りにできた アクセルは余裕あるように見えたがqつき 3ルッツ+3トウ下りる。ターンからの3ループはいいタイミングで、3ルッツ+2トウが少し詰まったくらい。
 後半2アクセル+3トウ+2トウが決まったあたりから歓声が大きくなり、3フリップ、3サルコウと自信を持って跳んだ。
 大きなイナバウアー、イーグルで表現するコレオ。スケートが気持ちよく滑っている。フィニッシュすると顔を覆い、観客は立ち上がって称えた

アリソン・シューマッハ(カナダ) SP:55.47(11) FS:95.72(12) 合計:151.19(12)
 「Eleanor Rigby」「Shared Loneliness」♪ 濃い紫。3ルッツ決まり、2アクセル+3トウでステップアウト、フリップが2回転になったが1トウをつけてきた。3ループはきれいに入ってツイズルに繋げる。3サルコウ2本と終盤の2アクセルも決まる。
 盛り上がるポイントが今一つ見つからないんだけど、いつも丁寧にこなす人かな。

エミリー・バウスバック(カナダ) SP:59.53(10) FS:100.35(11) 合計:159.88(11)
 「Alla Notte」♪ 水色から紫。今日もまつげパチパチ。冒頭の3ルッツでステップアウト、2アクセル+3トウはばっちり。3フリップ、3ループと入る。後半サルコウが1回転に、3ルッツで転倒して大きく点を失ったが、2アクセルは自信を持って跳べる。
 ビールマンスピンは片手でキャッチ、もう一方の手は手首あたりを持つ。全体に力強い滑り。

マデリン・スキザス(カナダ) SP:62.61(9) FS:123.95(9) 合計:186.56(8)
 プッチーニ「蝶々夫人」♪ ターコイズブルー。エキゾチックな容姿がこの曲に合う 3ルッツ+2トウ入り、3フリップでステップアウト。2アクセル+3トウ、3ループ+2トウ+2ループと少し構成を変えながらしっかりリカバリーした。
 曲の一番盛り上がるところで大きなスパイラルのコレオ ビールマンスピンは少しトラベリングしたかな わずか0.04差でトップに立つ。

イ・ヘイン(韓国) SP:62.63(8) FS:127.37(8) 合計:190.00(7)
 「Homage to Korea」♪ 薄青から紫、胸の下に切り替えでチマチョゴリ風。まず2アクセル、高い! 3ルッツ+3トウと伸びやかに決まる。3ループ、3フリップ+2トウ、楽々。3ルッツ+オイラー+3サルコウも余裕がある。全て予定通りに跳びきった。
 手足長く、しなやかで動きがよく映える。アリランのメロディで大きく表現するコレオ。終わって大きくガッツポーズ
 自己ベストには届かず、、、

三原舞依 SP:67.89(7) FS:142.12(3) 合計:210.01(4)
 「Fairy of the Forest」「Galaxy」♪ パステルブルーとグリーン。コーチに背中をトン、と押されて登場。自分の肩を抱きしめるポーズからスタート、しっかりと高さを出す3ルッツ+3トウ。2アクセル、3フリップ、きれいに流れる。妖精の曲だが、彼女自身が妖精のよう
 後半2アクセル+3トウ、3ルッツ+2トウ+2ループ、自信は揺るがない。シットスピンを終えてステップに入るところで、それまでない強い動きを見せる。訴えかけるようなステップにじわっと拍手。
 大きな連続スパイラルで最高潮、イリュージョンからビールマンのスピンでフィニッシュすると、両手を高く突き上げた。
 得点に大喜び、自己ベスト更新

<G2>
カレン・チェン(アメリカ) SP:68.74(6) FS:114.67(10) 合計:183.41(10)
 「Butterfly Lovers」バイオリン:西崎崇子♪ ラベンダー色。音が鳴り始めるまでにちょっと間があいてしまったが、落ち着いてスタート。スピードと距離が素晴らしい2アクセルから、3ルッツ+3トウを下りる。くるくるターンからの3ループ
 いかにも中華なメロディで軽やかにステップ、仕草が可愛らしい。2アクセル+オイラー+3サルコウもリンクを大きく使って目が覚めるよう しかし3ルッツ転倒。パン!と音が鳴るところから、トレードマークのスパイラル。3ループも転倒して残念だが、レイバック・サイドウェイズ・ヘアカッター・

樋口新葉 SP:69.41(5) FS:135.86(5) 合計:205.27(6)
 「ライオン・キング」♪ オレンジにゴールド、ヘアバンド。膝をついた姿勢から立ち上がって滑り出し、3アクセル跳んだ!下りた! 3ルッツ+3トウ、勢いがある。スパイラルなどでじっくりつなぎ、後半ルッツがパンクしたが、3ループ+2トウ、3フリップ+2トウ+2ループでリカバリー。
 笑顔で元気よくステップ、生命の喜びに溢れる ベスティスクワットやジャンプで見せるコレオ、盛り上がった。

アリサ・リウ(アメリカ) SP:73.63(4) FS:132.90(7) 合計:206.53(5)
 チャイコフスキー「バイオリン協奏曲」♪ ライトブルー。愛らしくチョンチョンと動いてスタート。3アクセル、転倒 流れの中で3サルコウ、後ろに高く足を上げてからの3ループ。
 細かい音と足さばきがよく合っているステップ。後半3ルッツ+オイラー+3フリップ、3ルッツ+3トウ、3フリップ+2アクセルとしっかり。サビでドラマチックにイナバウアー、みんなこれが見たかった

アリョーナ・コストルナヤ(ロシア) SP:75.58(3) FS:138.96(4) 合計:214.54(3)
 「Lovely」♪ 紺。3アクセルは惜しいステップアウト。3ルッツ+片手上げ2トウ、3ループと美しい。後半3フリップ+両手上げ3トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウは抑えて、3ルッツは少し詰まったか。
 一つ一つの所作の美しさは以前と変わらずだが、ちょっと浮かない顔で終わる。三原舞依を抜いてトップに立ち、表彰台確定。

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:81.24(2) FS:151.64(2) 合計:232.88(2)
 「Arabia」「My Love...Music」♪ 深緑。11年前、シニアデビューの年にスケートカナダ優勝しているとか。妖艶な眼差しを投げかけながら、3アクセル+2トウ、軽い さらに3アクセル、高い 3ルッツ決まり、3フリップはややこらえた。色っぽい仕草を交えるステップも、ちゃんとレベルを取る。
 2アクセル+オイラー+3サルコウ、危なげない。さらに3ルッツ+2アクセル、軽やか。3ループは下りてツイズルに。
 パーカッションでぐいぐいと乗って行くコレオ、中東の踊り子か 片手ビールマン、コンビネーションスピン、一瞬止まってからさらにポーズでフィニッシュ。
 長く続けることに、意義とご褒美があるのだ

カミラ・ワリエワ(ロシア) SP:84.19(1) FS:180.89(1) 合計:265.08(1)
 ラヴェル「ボレロ」♪ 黒の胸と手袋に赤。4サルコウ決まり、3アクセルはステップアウト。4トウ+3トウ、3ループ。さくさく跳んでいく。
 コレオではベスティスクワットや「へ」の字を見せる。後半4トウ+オイラー+3サルコウ、3フリップ+3トウ、3ルッツ。ループ以外の全てのジャンプが両手上げ。
 ステップもレベル4を獲得、イリュージョンや足首ホールドのビールマンを入れたスピン、キャメル姿勢できれいなドーナツから右手でキャッチした右足を真っ直ぐ横に上げるI字スピン。
 終わってほっとした表情で手を握った。自己ベスト、即ち世界最高記録更新
 なんというか、次は何?次は?と繰り出される技をひたすら見ていくプログラム。技術点のカウンターを呆れる思いで見ていた。まだ彼女自身の感情は響いてこないが、これからシーズンを重ねていくうちに、出てくるのだろう。

 結果、ワリエワが大差をつけて優勝、2位トゥクタミシェワ、3位コストルナヤとロシア勢が表彰台を独占。ただ、3位に4.53点差に迫った4位が三原舞依 5位アリサ・リウ、6位樋口新葉。7位イ・ヘイン、8位スキザス、僅差で河辺愛菜が9位。10位カレン・チェン、11位バウスバック、12位シューマッハだった。
 表彰式、メダルは表彰台に立てたフックに既に掛かっていて、勝手に首に掛けるようになっていた

 アイスダンスの残りは、、、明日あたり見ます

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全日本選手権2021アイスダンス予選会FD

2021年10月31日 11時28分40秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・2021全日本選手権アイスダンス予選会

<ジュニア> フリーダンスジャッジスコア
小松春陽/熊野英輔 RD:30.42(5) FD:48.70 合計:79.12
 「Singin’ In The Rain」「Good Morning」♪ 水色、白シャツ紺ベスト青タイ。楽し気なコレオシークエンスから。ツイズルはまだ遅め。コンビネーションスピン頑張る。ステップにもう少しスピード感が出るといい
 まだエッジが十分使えてないので、これからコンパルソリー(パターンダンス)をいろいろ覚えていくうちに、よくなっていくだろう。

藤木翠/下川誠也 RD:32.64(4) FD:56.09 合計:88.73
 「美女と野獣」♪ 黄色、青燕尾服。パーティー気分のコレオシークエンスから。組んで滑るときのスピードは1組目よりある。サーキュラーステップは終始ホールドで舞踏会風に。片足を肩に乗せるローテ―ショナルリフト。ツイズルはうまく合わせた。ラストは女性がスピンする周りを男性がツイズルで彩ってフィニッシュ。
 女性は来年5月に19歳になるので、続けるならシニアになる。

山下珂歩/永田裕人 RD:41.18(3) FD:60.08 合計:101.26
 「Lovefool〜Geraldinens Routine」♪ オフホワイトのフリンジスカート、白シャツにグレーのベスト。昨季から持ち越しプログラム。組んでステップは前よりスピードが出てきた。膝上に仰向けになるストレートラインリフト、しっかり距離を出すワンフットステップ。ツイズルはそれぞれ少し怪しかったかな
 曲がチャールストン風になるところから、軽快にコレオシーケンス。スプリットポジションを頑張りたいローテ―ショナルリフト。最後はコレオスピニング?
 キス&クライでいろいろ反省会。100点超えてよかったね

佐々木彩乃/田村篤彦 RD:43.97(2) FD:71.39 合計:115.36
 「Beauty and The Beast」♪ レモンイエロー、ライトブルージャケット。靴部分をホールドするストレートラインリフト、ツイズルは少しずれたが回転はきれい。サーキュラーステップ丁寧に、コレオシークエンスはダンスの始まりのように互いに礼をしてから スピニングムーブメントやローテ―ショナルリフトは良かった。
 来季シニアに上がる自信はついたかな

來田奈央/森田真沙也 RD:48.77(1) FD:79.27 合計:128.04
 「Satisfaction」「Angie」「Roll Over Beethoven」♪ 赤、黒。ロック調の曲でスピードに乗って滑り出す。ツイズルは少し距離が離れたが大丈夫。ステップの一歩をよく伸ばす。ギターの抒情的な曲でスピン、回転させて肩に乗せていくストレートラインリフト、ワンフットステップもけっこう距離が出た。
 さらにアップテンポになるところでコレオシークエンス、走る!跳ぶ! スプリットポジション系ローテ―ショナルリフト、ラストはやはり女性がスピンする周りで男性がバタフライなど。
 キス&クライにはキャシー・リードさん。「スケート楽しいね」と森田くん、それが大事

 結果、優勝は來田/森田、2位佐々木/田村、3位山下/永田、4位藤木/下川、5位小松/熊野。
 今季は世界ジュニア選手権が開催できそうだから、來田/森田組は年明けくらいに国際大会に派遣されると思う。

<シニア> フリーダンスジャッジスコア
平山姫里有/立野在 RD:55.56(1) FD:85.89(1) 合計:141.45(1)
 「シェルブールの雨傘」♪ 水色の襟付き、茶色シャツ。登場からしっかり雰囲気を作って、ゆったりと大きなツイズルから。コンビネーションスピンで女性がきれいに手で表現。ワンフットステップは敢えて2人が違う動きをしながら最後に合う。
 ジャッジ席前からのコレオシークエンス、切ない感じが出てる。膝上に立つストレートラインリフトから、肩に乗せるローテ―ショナルリフトにスムーズに繋がる。
 感情が高まっていくステップ、肩から前のステーショナリーリフト。ラストは向かい合って膝をつくスライディング。立ち上がって静かに背中を向けてフィニッシュ。
 手の差し出し方、視線の使い方など、細かいところまで全てがこの曲になっていた。いいプログラム、国際大会で見せたい
 得点を見て「出てないね」とコーチ。コレオツイズルが認められていなかった。インタビューで「練習でやってきたことは出せたが、レベル取りこぼしなどで思ったような点数は出なかった。そこを踏まえて練習していきたい」と立野くん。

 今年度の国際競技会派遣選手選考基準によると、国際大会派遣にはフィギュア委員会が定める派遣基準点を指定の競技会において満たすことが必要で、基準点は予選競技会前に提示されているようだ。
 平山/立野の得点は、基準点を満たしているのだろうか。全日本で3位以内に入れたら、四大陸選手権に派遣されてもおかしくない実力だと思うが、まずミニマムテクニカルスコアを獲得しなければならない。現時点ではそのチャンスもない。
 年内で間に合うのはゴールデンスピンだが、、、確かジュニア女子の吉田陽菜選手が派遣予定だから、追加エントリーできないかな
 国内を拠点に練習しているカップルは、とにかく大会出場が少ない。明らかに不公平 せめてチャレンジャーシリーズやB級大会は出してあげてほしい。それだけのプログラムをちゃんと作っているし、国内の他のカップルのモチベーションにもつながるはず。
 スケート連盟さま~~~

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GPスケートカナダ2021男子FS

2021年10月31日 09時02分07秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダ男子フリージャッジスコア)。

<G1>
モリシ・クヴィテラシヴィリ(ジョージア) SP:71.60(12) FS:161.27(4) 合計:232.87(6)
 「Fly Me to the Moon」「My Way」「I'm Gonna Live Till I Die」フランク・シナトラ♪ 白シャツにワインカラーのベスト。4サルコウはステップアウトで単独に。3アクセルに2トウをつけ、4トウ+3トウ決まる。フライングキャメルスピンを終えて"you”と指さす
 後半4トウ、3フリップ+オイラー+3サルコウも決まって、今日はかなり好調。3部構成のプログラム、ほどよくメリハリがあって良い。

樋渡知樹(アメリカ) SP:72.92(11) FS:148.85(7) 合計:221.77(11)
 「アーティスト」♪ タキシード風。冒頭のサルコウが2回転に、4トウ+3トウ入る。アクセルが1回転になったが、単独4トウが入ったら落ち着いたか、3アクセル+2トウ、3ルッツ+オイラー+3サルコウ、3ループと立て続けに決まった
 合間に入れるイナバウアー、スピンのビールマン、クリムキンイーグルや大きなバレエジャンプのコレオ、みんなが楽しみにしていて手拍子

ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:72.9(10) FS:144.79(11) 合計:217.73(12)
 「Chasing Cars」♪ ピンク、片袖と裾にグレー。美しい、滑らかな4サルコウから。3ルッツ+3トウ、3アクセル+2トウと軽やかだったが、ループが2回転になってやや歯車が狂ったか 4サルコウ2本目で手をついてステップアウト、3アクセル転倒。3フリップに+オイラー+3サルコウを根性でつける
 "effortless"と言いたい、心地よいスケーティングはずっと見ていたい。キャメルスピンの姿勢もピン!としていていい。
 終わったとき鼻血が出てしまった お疲れ様

コンラッド・オーゼル(カナダ) SP:73.19(9) FS:149.56(6) 合計:222.75(9)
 「ワルソー・コンチェルト」♪ グレーのグラデーション。シャープな回転の4トウ+3トウから。4サルコウはステップアウトで手をついたが、単独4トウ完璧。3フリップ少し抑える。キャメルスピンがやや不安定かな 3アクセルでややこらえたが、うまく2トウをつけ、単独3アクセルもなんとか。ルッツが2回転になったが、オイラー+3サルコウ頑張る。
 終盤のステップのあたりは少し疲れが見えていた。コレオももう一工夫ほしい。

アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:78.55(8) FS:145.65(9) 合計:224.20(8)
 「Lord & Master」「Save Us」♪ グレー系。4ルッツ+3トウ、びゅん!と跳び上がって決める。2本目の4ルッツはステップアウト。3アクセルはオーバーターン、3サルコウでステップアウトって、簡単なはずでは
 両手上げ3ルッツが単独になり、2本目の3アクセル転倒で+REP。曲調が静かで暗めなので、ジャンプががんがん決まらないと盛り上がらないかも

山本草太 SP:78.78(7) FS:146.96(8) 合計:225.74(7)
 「Io Ci Saro」アンドレア・ボチェッリ♪ クリーム色のVネック。トトト、っと駆け出すような動きからスタート。最初のトウが2回転になり、2本目の4トウで痛そうな転倒 しかし3アクセルに+オイラー+3サルコウで立て直し、単独3アクセルもスムーズ。後半も3フリップ+3トウ、3ループ、3ルッツ+2トウと安定していた。
 つなぎやステップの中で見せる腕の動きが美しい。雄大なイーグルやイナバウアーのコレオ、ラストの盛り上がるピアノに合わせてのスピンでフィニッシュ。
 ジャンプの抜けがあったので得点は残念だが、いいプログラム。シーズン後半の熟成が楽しみ

<G2>
田中刑事 SP:78.83(6) FS:143.37(12) 合計:222.20(10)
 「Whiplash」♪ 茶の幾何学模様シャツにサスペンダー。冒頭のサルコウが2回転に、2本目4サルコウで転倒 3アクセル+2トウは決まったがルッツが2回転って
 動きのいいステップで見せ、後半3アクセル+オイラー+2サルコウ、3フリップ、3ループはきれいだった。
 小気味よく動くコレオ、回転速いスピンなど、実はいいところたくさん

エフゲニー・セメネンコ(ロシア) SP:87.71(5) FS:168.30(2) 合計:256.01(3)
 「巨匠とマルガリータ」♪ 黒ジャケに赤V字。4トウ+2トウ入り、4サルコウはややこらえたが大丈夫。4トウ単独もなんとか。3アクセルで沈み込んだが、頑張って+オイラー+3サルコウ。着氷姿勢でちょっと沈み込むのが気になる
 ラストは鐘の音でスピンをだんだんゆっくりにしていってフィニッシュ。

マカル・イグナトフ(ロシア) SP:89.79(4) FS:154.38(5) 合計:244.17(4)
 チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」♪ グレーと黒。なんかオリンピックで何度か聞いた曲 冒頭の4ループは転倒したが、目の覚めるような4サルコウ 単独4トウ、4トウ+2トウと安定。後半3アクセルでステップアウトしたが、3フリップ+2トウ、3ループ+オイラー+2サルコウとあまり無理せず確実に決めてきた。
 スピンにはイリュージョンも(あまり上手くない)。着氷姿勢がきれいなのがいい。

キーガン・メッシング(カナダ) SP:93.28(3) FS:145.06(10) 合計:238.34(5)
 「Lullaby for an Angel」「Home」♪  黒赤のチェック。地元の大声援の中に登場。4トウ+2トウ、柔らかく膝を使ってきれいに着氷。2本目4トウはステップアウト。3アクセルは単独に。フライングシットスピンに入るときのジャンプ、空を飛んでるよう
 3ルッツで下りてるのにずるっと転倒、アクセルが1回転に。3フリップに3トウをつけ、なんとかこらえる。
 イーグルやハイドロブレーディングのコレオ、カントリー風の曲でいかにも彼らしい表現。会場も手拍子で後押し。
 キス&クライでは赤ちゃんの写真、カウボーイハットにカナダ国旗を持たせてる

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:94.00(2) FS:165.55(3) 合計:259.55(2)
 「シンドラーのリスト」♪ グレー系。4サルコウ、両足になったが立つ。3アクセル転倒したが、2本目は両手上げ2トウをつけた 飾りのようなジャンプからの3ループ、安定の3フリップ+3トウ。3ルッツ+オイラー+2サルコウ、ここは3つ目が3回転になれば完璧。
 イナバウアー、バレエジャンプ、足をI字になるほど高く上げたスパイラルのコレオから、そのまま跳ぶ3フリップ 一つ一つの姿勢が"textbook"と言いたくなるスピン。語りかけるようなステップはレベル4。演技構成点89.80は当然

ネイサン・チェン(アメリカ) SP:106.72(1) FS:200.46(1) 合計:307.18(1)
 モーツァルト・メドレー♪ 白青黒。冒頭の4サルコウから、確実にジャンプを跳ぶことがテーマだったようだ。3ルッツ、4フリップ+3トウ、3ループと前半順調。後半の3アクセルも下りてツイズルに繋げ、4トウ+オイラー+3フリップも安定。4トウでややこらえたが、なんとか2トウをつけた。
 曲がロックアレンジに変わって生き生きと踊る。全体にそういう曲のほうがいいんじゃないかな ジェイソンと比べてこの演技構成点は、ちょっと高くないか
 得点を見てすごくほっとした顔をした。

 結果、優勝はネイサン・チェン、2位ブラウン、3位セメネンコ。イグナトフ4位、メッシングは順位を落として5位。クヴィテラシヴィリが6位にジャンプアップ。以下はみんな僅差で、山本草太7位、サマリン8位、オーゼル9位、田中刑事は10位。樋渡知樹11位、サドフスキー12位。
 2週連続出場のチェンは、3位と1位でファイナル進出に大きく前進。
 このあとはアイスダンス・フリーダンス

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GPスケートカナダ2021ペアFS

2021年10月31日 06時39分46秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2021第2戦スケートカナダペア・フリージャッジスコア)。

<G1>
ゾーイ・ジョーンズ/クリストファー・ボヤジ(イギリス) SP:48.00(8) FS:85.88(8) 合計:134.68(8)
 「Fix You」♪ ワインカラー。音が鳴り出す前に踊り始める。冒頭の3トウで女性が転倒、コンビネーションにできず。次の2アクセルはとりあえず着氷、これは単独で、こちらが+comboの扱いになった。
 スロー3ルッツ、スロー3ループ、どちらも頑張ってミスなし リフトでレベルが取れないけど、まずは通せた。技術点42.66、ヨーロッパ選手権に出られるスコアは確保。

ロリ-アン・マッテ/ティエリー・フェルラン(カナダ) SP:57.25(7) FS:111.56(7) 合計:168.81(7)
 「Waves」♪ ターコイズブルー、グレーがかったブルー。3ツイストはまあまあ、3トウで女性がステップアウトしたが、3サルコウは揃ってきれい。スロー3ループ、スロー3ルッツと続けて決まった リフトも丁寧な感じ。
 自己ベストを大きく更新

アシュリー・ケイン-グリブル/ティモシー・ルドゥク(ドイツ) SP:61.68(6) FS:128.22(2) 合計:189.90(3)
 「W.E. 英国王冠をかけた恋」♪ グレーから黒のつなぎ。高さのある3ツイスト、3ループ耐える。3サルコウ+2トウ+2ループも決まった スロー3ルッツ、後半スロー3サルコウと質が高い。
 リフトの空中姿勢、一つ一つの動き、大きくはっきりと見せて映える。2人の動きのシンクロがとても美しい。最後までシームレス、素晴らしい演技だった。自己ベストにあと少し。

ヴァネッサ・ジェームズ/エリック・ラドフォード(カナダ) SP:65.02(5) FS:122.90(4) 合計:187.92(4)
 「Falling」「Maselstrom」♪ 灰色がかったブルー、濃い紫。3トウは転倒したが、3サルコウは入った。スロー3サルコウは音とぴったり。デススパイラルからそのまま流れでペアスピン。スロー3フリップは手をつきステップアウト。肩に乗るリフトのコレオ、膝に乗せてから上げるリフトはイーグルのキャリーが素敵。

<G2>
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:66.43(4) FS:113.82(6) 合計:180.25(6)
 「Carry You」♪ ピンクベージュ、黒。ツイストはやや低めでレベル2止まり。3サルコウ+2トウ+2トウ、揃った スロー3ループ大きい。ペアスピンの出で足をからめる。男性の首に両手だけでつかまって回転するコレオ、3サルコウが決まる。きれいなスロー3サルコウからそのまま肩に乗るトランジション、めっちゃ素敵
 しかし、1回上げようとしてすぐ上がらず、やり直したリフトが無効に。さらにリフトで上げ損ねるミス うまくいったリフトもレベル4に届かず。全体にしっとりと魅せるプログラムだけに惜しい。

ミネルヴァ・ファビアン・ハース/ノーラン・シーゲルト(ドイツ) SP:67.93(3) FS:118.89(5) 合計:186.82(5)
 「People Help The People」♪ 深緑、グレーベージュ。3ツイスト、3トウ+2トウとまとめ、3サルコウはややこらえた。スロー3ループはステップアウト、スロー3サルコウはなんとか。背中に乗せたり男性がスライドしたりのコレオ、ペアスピンの出でリフトしてフィニッシュ。
 完璧ではないが、それなりにまとめた演技だったかな。

ダリア・パヴリチェンコ/デニス・コディキン(ロシア) SP:69.46(2) FS:123.62(3) 合計:193.08(2)
 「ブラックスワン」♪ 黒系、黒。女性を逆さまにホールドする繋ぎから、3トウ+2トウ+2トウをきれいに揃える。しかし3サルコウは2人のタイミングがずれ、女性が転倒 3ツイストは問題なし。スロー3フリップで手をつく。デススパイラルからペアスピンへの流れはよかった。
 男性が1回転ジャンプを入れるコレオ 後半のスロー3ループはようやく強さを見せ、リフトの下りでは首にぶら下がるなど工夫。
 全体にいろいろやることがあって大変 シーズン後半には安定してくるかな。

隋文静(Wenjing SUI)/韓聡(Cong HAN)(中国) SP:78.94(1) FS:145.11(1) 合計:224.05(1)
 「明日に架ける橋」♪ 白からブルー、黒。滑り出しから何か格が違う。片手上げの完璧な3ツイスト、男性のスライディングから3トウ+2トウ+2トウのシンクロぶり。デススパイラルは女性がキャッチフットで入ってそのまま回転 スプリットポジションが美しいリフト、スロー3フリップ、スロー3サルコウの雄大さ。最後のリフトは逆立ちのような姿勢で、肩に乗ってから下りてそのままフィニッシュ。
 今季も素晴らしい演技を見せてくれる、期待

 結果、優勝は大差をつけた隋/韓、2位パヴリウチェンコ/コディキン、3位はSP6位から順位を上げたケイン-グリブル/ルデュク。地元カナダのジェームズ/ラドフォードは4位、ハース/シーゲルトは順位を落として5位、ムア-タワーズ/マリナロ6位、マッテ/フェルラン7位、ジョーンズ/ボヤジ8位。
 次は男子フリー

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