フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第4戦NHK杯、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
イ・ジュンヒョン(韓国) SP:66.16(11) FS:122.10(9) 合計:188.26(9)
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ ブルーのシャツ、背中にダーツ。トリプルアクセル+2回転トウループがきれいに決まったのに、単独トリプルアクセルでくしゃっと潰れた感じで転倒。フリップやルッツはよかったが、最後のループ・トウ・ループ3-2-2予定が、最初のループが2回転になって転倒。
端正な滑りで、イメージは悪くないんだけど。
ケヴィン・レイノルズ(カナダ) SP:61.14(12) FS:121.53(10) 合計:182.67(11)
「Chrono Trigger」「 Chrono Cross」♪ 黒。4回転サルコウ、トウ・トウ4-3は下りたが、2本目の4回転トウループが2回転に。アクセルもダブルになった。後半フリップ転倒、ルッツがステップアウトでコンビネーションにできず。
前よりスピードがないような気がするのは、どうしてだろう・・・
佐藤洸彬 SP:67.83(10) FS:117.80(11) 合計:185.18(10)
ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」♪ 紫から黒のグラデーション。4回転トウループ、単独にしてきれいに決めた トリプルアクセル+2回転トウループ(両手上げ)も決まる。単独予定のルッツに2回転トウループもつけた。ただ後半のジャンプが、、、トリプルアクセル、ルッツ、サルコウと3回の転倒。これは痛い スピンの入りでミスしてやり直したが、最初のが“試みたスピン”とされて、スピン要件を満たさず無効となってしまった。
以前に比べて足が長く見えるのは、背が伸びた?あるいは体を絞った? 一歩がよく伸びてカッコよくなっている。
ヤロスラフ・パニオット(ウクライナ) SP:68.59(9) FS:105.05(12) 合計:173.64(12)
「The Messiah Will Come Again」ゲイリー・ムーア♪ 黒に赤のライン。グランプリシリーズ初出場。冒頭の4回転フリップ、ステップアウトで手をついた。トウ・トウ4-2は高さがあった。2本目の4回転トウループが2回転になり、両手上げ3回転ルッツ転倒。さらにルッツとループが2回転になって、予定より大きく構成が下がってしまった。
タイムオーバーの減点、もったいない エレキの素敵なメロのプログラム、次回はもっと仕上げてきておくれ
アレクサンダー・ジョンソン(アメリカ) SP:72.03(8) FS:127.72(7) 合計:199.75(7)
「The Golden Age」「Iron」「Run Boy Run」♪ 黒。トリプルアクセルが両足着氷になって単独に。2本目はダブルになった。ルッツ・オイラー・フリップ3-1-3、ちょっとこらえたけど下りる。ループが2回転になったが、ダブルアクセル+3回転トウループは幅があって迫力。
ステップがよく音に乗っていて、コレオのバレエジャンプもいい。キャメルスピンの姿勢がめっちゃきれい
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:72.39(7) FS:125.21(8) 合計:197.60(8)
「ラスト・サムライ」♪ 紺に黒と花柄を被せたキモノ風。4回転トウループ挑戦、両足着氷でダウングレードに。トリプルアクセル+2回転トウループがばしっと決まる。3回転ループ転倒、2本目のトリプルアクセルで両足着氷(回転不足)。後半フリップがシングルに、ルッツがダブルに、思ったとおりには跳べなかった。
映画の場面を体現するようにコレオ、アップテンポになってぐいぐいと戦っていくステップは手拍子と共に。美しいスピンで締めくくるプログラム、次は完成形を見たい
<G2>
ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:75.90(5) FS:147.52(4) 合計:223.42(4)
「グリーン・デスティニー」「Rising Sun」♪ 白にグレーの墨絵風。冒頭の4回転ルッツが2回転になったが、次をサルコウ・トウ4-3にしてきた。トリプルアクセル2本入り、後半のルッツを4回転に 最後のルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3頑張る。
長身を生かして雄大に演じるコレオ、津軽三味線に乗るステップは手拍子をもらいながら勢いよく滑り切った。回転不足3つで技術点は伸び切らず
マッテオ・リッツォ(イタリア) SP:77.00(4) FS:147.71(3) 合計:224.71(3)
ローリングストーンズ・メドレー♪ 黒系。4回転トウループに挑んだが転倒、トリプルアクセル+2回転トウループはきれいに決める。ルッツ・トウ3-3は間にターンが入ったがまとめた。
「Paint It Black」でノリノリのステップでレベル4、ロックらしくダイナミックに。こういうの得意
山本草太 SP:74.98(6) FS:138.42(5) 合計:213.40(6)
「信長協奏曲」♪ ライトブルーの着物風。冒頭のアクセルが1回転になってしまったが、次のジャンプをトリプルアクセルにして成功 ルッツも3回転トウループをつけて決める。その後も少し構成を変え、2本目のルッツ、3回転フリップを跳んだ。最後のダブルアクセル+オイラー+サルコウは、サルコウが1回転に。
シットスピンの中心が微動だにしない。大きなイーグルからイナバウアーのコレオが見せ場。途中スピンでエッジをつかもうとして手を切ってしまい、フィニッシュしたときは血が出ていた。
怪我を乗り越えてここまで来てくれた
ドミトリー・アリエフ(ロシア) SP:81.16(3) FS:138.36(6) 合計:219.52(5)
「Clouds,The Mind on the (Re)Wind」♪ 水色のシャツ。2本続けてトウループが2回転になってしまい、どうなることかと思ったが、トリプルアクセルが決まって立て直す。フリップ、ルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3と決まったが、最後のルッツが1回転になったのは惜しい。
コレオやステップでの身のこなしが美しく、振付が魅力的。
宇野昌磨 SP:92.49(1) FS:183.96(1) 合計:276.45(1)
ベートーヴェン「月光」♪ 群青色。サルコウ、フリップ、トウループと4回転を立て続けに下りる。2本目の4回転トウループはステップアウトしてコンビネーションにできず。しかしイーグルからのトリプルアクセル、トリプルアクセル+オイラー+3回転フリップはしっかり決めた。最後の3回転サルコウでステップアウト。
常にしっかりと氷を捉えているスケーティングは、ただのバッククロスも惹きつけられる。ステップは少し振付を変えて、途中止まってまた滑り出すアクセントをつけてきた。
まだまだブラッシュアップされそうなプログラム。4回転サルコウの回転不足が修正されたら、200点超えるフリーになるかも
セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:91.37(2) FS:162.91(2) 合計:254.28(2)
「Way Down We Go」♪ グレーとワインカラー。高さのある4回転トウループから、4回転予定のループは3回転に。トウ・オイラー・サルコウ3-1-3は少しステップアウト。トリプルアクセル2本、これまた高い。
デニス・テン振付のプログラムで、気持ちのこもった力強いステップ。シットスピンからそのまま跪いてフィニッシュ。シーズンベスト更新。
結果、NHK杯初出場の宇野昌磨が初優勝、2位ヴォロノフ、GPシリーズデビューシーズンでリッツォが3位に入った。4位ヴィンセント・ジョウ、5位アリエフ。山本草太が6位、佐藤洸彬は10位。
表彰式でメダルを授与したのは荒川静香、会場もメダリストたちも大喜び 優勝者に与えられる月桂冠が可愛すぎる昌磨であった
明日はアイスダンス・フリーと、レジェンド・オン・アイス、そしてエキシビション
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第4戦NHK杯、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
カイラニ・クレイン(オーストラリア) SP:58.21(11) FS:96.01(12) 合計:154.22(12)
「素敵なあなた」「シング・シング・シング」♪ ピンク。浅田真央が使った曲としても有名。最初のフリップはこらえたが「回転が少し足りません」と解説・荒川静香さん。ルッツ・トウ3-2頑張り、単独ルッツは手をついた。3連続予定のループは単独に、後半のループに2回転トウループをつける。
いつもの勢いがなかったような気がするけど、可愛らしさと溌溂とした雰囲気は健在。
マエ=ベレニス・メイテ(フランス) SP:50.49(12) FS:112.09(10) 合計:162.58(10)
「Nyah」「Nyah and Ethan」♪ ピンクに黒をあしらう。ループ・トウ3-3、フリップと落ち着いてジャンプを決める。ルッツ・トウ・ループ3-2-2頑張ったが最後に後ろに両手をついてしまった。後半ダブルアクセル+3回転トウループ、ルッツ、サルコウときっちりまとめる。
ジャンプが決まって独特の風格が戻ってきた感じ。
コートニー・ヒックス(アメリカ) SP:59.10(10) FS:118.97(8) 合計:178.07(8)
チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 薄茶。冒頭に鮮やかなフリップ・ループ3-3 サルコウ+アクセルは2-2、後半ルッツも2回転になったが、前半のルッツ・トウ3-2やイーグルからの3回転フリップはよかった。
スピンの姿勢がきっちりしていていい。フリーのシーズンベスト更新。
マライア・ベル(アメリカ) SP:62.97(7) FS:135.99(4) 合計:198.96(5)
「希望の扉」「「ピアノ・レッスン」♪ グレー系。最初のダブルアクセル+3回転トウループから、高さがあって回転軸の細いジャンプを次々跳んだ ループ、フリップ・トウ3-2、後半ルッツ・トウ・ループ3-2-2、最後の3回転ルッツを下りると顔がぱっと輝く。
体を大きく使って感情を表現するコレオ、ヒロインになりきって盛り上がった。終わって喜びのガッツポーズ。自己ベスト大幅更新
マリア・ソツコワ(ロシア) SP:60.75(9) FS:116.24(9) 合計:176.99(9)
ジョージ・ガーシュウィン「サマータイム」♪ 黒系。けだるいジャズの曲、前半はピアノ、後半は女性ボーカルで。ルッツ(片手上げ)・トウ3-3、ループ・ループ3-2と着氷。フリップ・オイラー・サルコウは2-1-3になった。単独3回転フリップ(片手上げ)で転倒。
やっぱり、ルッツとフリップは手を上げないと跳べないらしい。ジャズらしい雰囲気をうまく出していた。
アンジェラ・ワン(アメリカ) SP:60.82(8) FS:98.54(11) 合計:159.36(11)
「Send in the Clowns」♪ ピンク。柔らかな女性ボーカルにのって滑り出し、3回転フリップでステップアウト。次のルッツが2回転に、ダブルアクセルに2回転トウループをつけてリカバリー。後半予定を変えて3回転フリップを跳んだが転倒、3回転トウループを単独で跳んだが、前半にも跳んでいるので+REPで基礎点が下がってしまった。
回転の速さと明確な姿勢のスピンは荒川静香さんに褒められていた。
<G2>
イム・ウンス(韓国) SP:69.78(4) FS:126.53(6) 合計:196.31(6)
「シカゴ」♪ 黒。きゅきゅっと肩を動かして滑り出し、3回転ルッツは単独にとどめる。ループは決まったがサルコウで転倒。2本目のルッツは3回転トウループをつけて頑張った。フリップ・トウ・ループ3-2-2、ダブルアクセルに2回転トウループをつけて前半の分をリカバリー。
「いつもはもっと表現が豊か」と解説・荒川さん。コケットな振付を完全にこなせるようになったら、楽しみなプログラム。
紀平梨花 SP:69.59(5) FS:154.72(1) 合計:224.31(1)
「Beutiful Storm」♪ 黒にシルバー、手袋と裾が薄紫。濱田コーチとしっかり手を握って登場。トリプルアクセル+3回転トウループ決まった 単独トリプルアクセルも完璧 3回転ループとフリップでは両手上げ、ルッツ・トウ(片手上げ)3-2、ルッツ(片手上げ)・トウ・ループ3-2-2、最後のサルコウまで全くミスなし。技術点は87点、、、女子でちょっと見たことない、、、
スピンもきれいだし、ステップとコレオの振付が音とよくマッチしていて、それを自然に表現できている。ジャンプだけじゃない、最強のオールラウンダー誕生
アリョーナ・レオノワ(ロシア) SP:68.22(6) FS:125.93(7) 合計:194.15(7)
「The Legend of Zorro」♪ 白黒つなぎ。きれいなトウ・トウ3-3から、ダブルアクセルや3回転ルッツ、フリップ・トウ3-2にフリップ・トウ・ループ3-2-2とジャンプはどれも安定していて、ミスはサルコウで手をついただけ。
ゆったりとスパイラルをつなぐコレオ、きびきびと弾けるステップ。元気なレオノワが見られて嬉しい
三原舞依 SP:70.38(3) FS:133.82(5) 合計:204.20(4)
「ミッション」より「ガブリエルのオーボエ」♪ ラベンダー。スピードに乗った滑りで、ルッツ・トウ3-3を下り、柔らかな表現のコレオ。ダブルアクセルからのコンビネーションはセカンドが2回転トウループになったが、ルッツ・トウ・ループ3-2-2などミスなく、両手上げ3回転サルコウを決めると振付の一部のようにガッツポーズ。
ステップでは手拍子に後押しされて、軽やかに表情豊かに。ビールマンもきれいだった。
エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:76.17(1) FS:142.85(3) 合計:219.02(3)
「You Don't Love Me」「Petite Fleur」♪ 黒。妖艶な表情を浮かべて滑り出し、トリプルアクセルは軽くオーバーターンしたが着氷。ルッツ(片手上げ)・トウ(片手上げ)3-3、単独ルッツ(手は上げず)、ダブルアクセル+3回転トウループなど、安定している。
コケットな仕草、クリムキンイーグルのコレオでは観客を煽って会場も手拍子。満足げな表情でフィニッシュ。
宮原知子 SP:76.08(2) FS:143.39(2) 合計:219.47(2)
「ブエノスアイレスの冬」♪ 黒にストーンたくさん、スカートの裏地は緑。3回転サルコウから落ち着いて跳んで、ルッツ・トウ3-3、単独ルッツ、ダブルアクセル+3回転トウループ、フリップ・トウ・ループ(両手上げ)3-2-2、どれも安心して見ていられるジャンプ。
タンゴらしい切れのいい動きのステップ、雄大なスパイラルのコレオ。つなぎの動き、腕や指先、顔の向き視線の向きまで、何一つ無駄なものがなく、音楽の表現になっている。
素晴らしい演技、泣ける・・・
結果、紀平梨花がGPシリーズ初出場で優勝 2位宮原、僅差で3位トゥクタミシェワ。4位の三原舞依まで200点越え。5位マライア・ベル、6位イム・ウンス、7位レオノワも190点越えだった。
宮原はファイナル進出決定(トゥクタミシェワもたぶん決定)
このあとは男子フリー
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第4戦NHK杯、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
オードリー・ルー/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ) SP:52.35(7) FS:96.90(7) 合計:149.25(7)
「ムーラン・ルージュ」♪ 赤、黒。ツイストで女性がきれいに両手を上げている。スロー3回tンループとサルコウ、とくにサルコウがきれいな流れ。コンビネーションジャンプのサルコウ・オイラー・サルコウ3-1-3頑張る。ソロの3回転トウループは男性が転倒してしまった。
最後のリフトがタイミング合わず、きれいに下ろせなかったのが残念。
須崎海羽/木原龍一 SP:49.93(8) FS:93.76(8) 合計:143.69(8)
「Turn to Stone」♪ ブルーグレー。しっとりした女性ボーカルで、SPより3回転ツイストがきれいに決まる。3回転ルッツは入るときの軌道はそろわなかったが、2人とも着氷。トウ・トウ・トウ3-2-2がそろって入った
スロー3回転フリップとサルコウ、女性が転倒 リフトやデススパイラルは安定していた。
ラウラ・バルケロ/アリツ・マエストゥ(スペイン) SP:55.37(6) FS:104.22(6) 合計:159.59(6)
「2046」♪ グレーで女性はつなぎ。サルコウ・トウ3-2を決め、高い3回転ツイスト。フリップ、ループとスロー3回転も着氷。ダブルアクセルは男性が手をついたが大きい崩れはなし。
リフトでスプリットポジションがきれいにはまる。「男性のスピードがもう少しあれば」と解説・川口悠子さん。
タラ・ケイン/ダニー・オシェア(アメリカ) SP:59.00(5) FS:105.16(5) 合計:164.16(5)
チャイコフスキー「白鳥の湖」♪ 白のチュチュ風、黒。スムーズな3回転ツイストから、サルコウ・オイラー・サルコウは女性がずれてしまい3-1-2に。ダブルアクセルは女性が転倒。
コレオのダンスリフトから繋げてスロー3回転ループ、きれいに入る。リフトの下ろし方が女性を横抱きにするバレエの形だったり、イーグルの姿勢でキャリーしたり、なかなかレベルが高い。ラストは男性のハイドロブレーディングも見せた。
<G2>
アレクサ・シメカ・クニエリム/クリス・クニエリム(アメリカ) SP:64.75(4) FS:125.74(3) 合計:190.49(3)
「Wicked Game」♪ 紫、黒。高くて美しい3回転ツイスト、サルコウ・トウ3-2予定は女性がセカンドに行けず、3回転トウループは男性が少し乱れた。重なるイーグル連続のコレオ、夫婦ペアらしくしっとり。ペアスピンの回転速く、女性のキャメル姿勢からの出方も素敵。
フリップ、ループとスロー3回転は鮮やかに決まり「下りやすいスローでした」と解説・川口悠子さん。
カーステン・ムア-タワーズ/マイケル・マリナロ(カナダ) SP:67.70(3) FS:121.96(4) 合計:189.66(4)
ピンク・フロイド・メドレー♪ 黒系。ツイストはあまり高さが出ず、サルコウ・トウは男性が3-1に。スロー3回転ループでは片手をついたが、後半のサルコウは雄大で下りた瞬間に女性が両手を前向きに広げたところが、めっちゃカッコよかった。リフトでのキャリー、下ろすときダンスリフトのように回転したり、円熟味が出てきた。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト(ロシア) SP:73.48(1) FS:140.66(1) 合計:214.14(1)
「Toi et Moi」♪ 黒系。鮮やかな3回転ツイストから、トウ・トウ・ループ3-2-2、3回転サルコウとジャンプを決める。スロー3回転フリップ、ループ共に素晴らしい高さで「マラビーリャ」「オーチン・ハラショー」と川口悠子さん リフトの姿勢も美しかった。
彭程(Cheng PENG)/金楊(Yang JIN)(中国) SP:70.66(2) FS:136.58(2) 合計:207.24(2)
「ラ・ヴィ・アン・ローズ」♪ 紫、黒。最初のジャンプはあえて2回転のサルコウに、続くトウ・トウ3-2をそろって決める。3回転ツイストきっちり、スロー3回転ループとサルコウは「気持ちいいランディング」「スカッとする」と川口悠子さん絶賛 ダンスリフトのコレオ、つなぎで足さばきだけで見せるところ等、ずいぶん大人っぽい表現ができるようになっている。
彭程は年齢の近いパートナーと組んで、一緒に成長できている感じ。
結果、ザビアコ/エンベルトが初出場で優勝、2位彭/金、3位シメカ・クニエリム/クニエリム。 ザビアコ/エンベルトはグランプリシリーズ2大会連続優勝で、グランプリファイナル進出が決まった。エンベルトは以前サンクトペテルブルク拠点で、川口悠子さんが初めて会ったころは悠子さんより背が低かったとか
須崎/木原は9位だったが、着実に成長は見せている。川口さん曰く「女性がまだペアスケーターになっていない。2人で滑る時間を増やして、ペアを作っていって」。これから
このあとは女子フリー
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第4戦NHK杯の2日目、アイスダンス・リズムダンスからがっつりテレビ観戦中
滑走中の技術点速報も出してほしいと思ってたら、データ放送で見られるようになっていた。これは嬉しいと早速dボタンをポチッとしたが、、、要素名、基礎点、GOEが並んで出るが、レベルのつく要素のレベルは表示されない
パターンダンス、リフト、ツイズル、みんなレベルがある要素で、レベルによって基礎点が違う。表示される基礎点が高ければ高いレベルがついたことはわかるが、基礎点だけを見てすぐレベルが思い浮かべられるほど、細かく覚えてない
放送上の技術的に難しいことではないと思うんだけど、NHKさん、なんとかお願いできないかしら
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第4戦NHK杯、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
小松原美里/ティm・コレト SD:59.40(9)
「El Sol Sueno」「Sueno de Barrilete」♪ ブルー、ワインカラーのジャケ。滑らかで素敵だったが、「あまりスピードがなく、まとめようとし過ぎた?」と解説・宮本賢二さん。シーズンベストには届かず。
ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) SD:63.91(7)
「Tango Flamenco」「Volare」♪ 赤、黒。ツイズルで女性が少しバランスを崩す場面があったが、後半は躍動感があってよかった。男性は3年前までシングルの選手だったということで、「バタフライがシングルっぽい」と宮本さん。
アナスタシア・スコプツォワ/キリル・アリョーシン(ロシア) SD:64.53(6)
「Vijeos Aires」「Yo Soy Maria」♪ 赤、黒。ロシア期待の若手だそうだが、全体に上品な感じにまとめていた。ストレートラインリフトで男性のイーグルがぶれないところ、宮本さんが褒める。
アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキーチン(ウクライナ) SD:60.20(8)
「Cell Block Tango」「All that Jazz」♪ 黒にストーンたくさん、白シャツ。女性が黒い靴は珍しい。ミュージカル「シカゴ」の曲で、ちょっと独特のタンゴを踊る。ツイズルに入る前に「女性がスリーターンが入ってしまった」と宮本さん。可愛らしい振付もあり、足を広げたシット姿勢でのステーショナリーリフトが見どころ。
<G2>
カロラーヌ・スシース/シェーン・フィラス(カナダ) SD:66.01(5)
「Felino」♪ お腹部分を見せた黒、男性の黒ジャケに赤いライン2本。回転の速いツイズルをよくそろえ、めりはりのきいた動き。「動きによってこうなると計算された髪型や振付」と宮本さんが感心する。
ティファニー・ザゴルスキー/ジョナサン・ゲレイロ(ロシア) SD:75.49(1)
「Besame Mucho」「Tango」♪ 緑に赤をあしらい、黒シャツの前に少し赤。長い手足を存分に伸ばしてきれいな動き。ツイズルを完璧に合わせ、ストレートラインリフトでは男性がイナバウアーで。キーポイント全てY(認定)もかなり凄い。シーズンベスト更新。
レイチェル・パーソンズ/マイケル・パーソンズ(アメリカ) SD:69.07(3)
「Vuelvo al Sur」「Tango Cha」♪ 黒、女性は髪に赤い花。女性ボーカルに合わせて丁寧なリフト、バンドネオンの細かい音とぴったりのツイズル。スピード感のあるステップ、大きな動きできれいだった。
王詩玥(Shiyue WANG)/柳鑫宇(Xinyu LIU)(中国) SD:66.27(4)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」より「Angelica」♪ 黒でスカート花柄、白シャツ黒ベスト。切れのいいパターンダンス、ツイズルよく合わせる。ミッドラインステップはそれほどスピードが出なかったが、カーブリフトは女性が膝上に片足で立ってダイナミックなポーズ、盛り上がった。
「男性の足首が柔らかい」と宮本さん。
ケイトリン・ハワイエク/ジャン-ルック・ベイカー(アメリカ) SD:70.71(2)
「Vuelvo Al Sur」「A Los Amigos」♪ 赤、グレーのシャツ。パターンダンスの途中で男性が一瞬ふらついたが大きなミスにはせず。ツイズルは2連だが大きくて見応えがある。ミッドラインステップの「途中まで柔らかく、後半盛り上げた」(宮本さん)構成もカッコいい。「スタートまでの雰囲気作りから上手い」と宮本さん、納得
結果、ザゴルスキー/ゲレイロがトップに立ち、2位にハワイエク/ベイカー、3位にパーソンズ兄妹。王/柳4位、スシース/フィラスが5位。小松原/コレトは9位だが、出来は悪くなかったのでフリーに期待
次はペア・フリー。海羽ちゃん龍一くん頑張れ~
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第4戦NHK杯が始まった。昨日は仕事だったので、昼間のペアSPと女子SPは録画、帰宅したら男子SPの佐藤洸彬が演技中だった。山本草太からじっくり見ていたのに、なんと宇野昌磨の途中で寝落ち 気づいたらヴォロノフが終わってた
というわけで、録画見直しは今夜男子フリーがおわってからにするしかなさそう。もうすぐアイスダンスRDが始まるし、忙しい
そのまえに、NHKの放送について一言。先週までのテレビ朝日の放送では、滑走中の技術要素の得点速報が画面左上に表示されていた。これはISUチャンネルのライブストリーミングで表示されるものを日本語表記にしたもので、後からアップされる各国放送の動画にも普通出ている。
しかし昨夜の男子SPで、全く表示されてなかった。。。どうして
滑走中の速報はあくまで暫定で、最終的に出た得点と大きく違うことも少なくない。ジャンプで回転不足が多かったりすると、がっくり下がることがある。
わざわざ表示する必要はないと考えたのかもしれないが、速報値と実際の得点の差も、見ている側にはとても参考になる。きれいに下りたように見えたけど回転不足だった?とか、ジャッジスコアが出る前にある程度知ることができる。
逆に、わざわざ表示を消す必要があるのかな? NHKさんに再考をお願いしたい