フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第3戦ヘルシンキ大会、ペア・フリー（ジャッジスコア）。
＜G1＞
ラウラ・バルケロ/アリツ・マエストゥ（スペイン） SP：50.91(7) FS：98.63(8) 合計：149.54(7)
「2046」♪ グレー系、女性はつなぎ。サルコウ・トウ3-2、2人のタイミングがかなりずれたけど、2人とも着氷は強い。ダブルアクセルも2人が下りた。スロージャンプも2本決まる。
リフトで下ろすタイミングが早くなったのがあったが、キャリーをしたり、女性のスプリットポジションがきれいだったり、コレオのダンスリフトもよかった。
なんだか短期間に随分上手くなってる
須崎海羽/木原龍一 SP：46.22(8) FS：99.43(7) 合計：145.65(8)
「Turn to Stone」♪ ブルーグレー。情感のこもった女性ボーカルで。3回転ツイストは下ろすときにちょっと詰まった。3回転フリップは海羽ちゃんがちょっと手をついたが着氷。トウ・トウ・トウ3-2-2、そろって決まった
互いの腰に手を回したまま姿勢を変更するペアスピン。スロージャンプは1本転倒したが2本目を決める。リフトはもう安心して見ていられる。
後半にいくにつれて良くなって 止まって改めて手を取り合う振付など、しっとりした雰囲気が出せるようになってきた。
リョム・テオク/キム・ジュシク（北朝鮮） SP：56.87(5) FS：117.37(4) 合計：174.24(5)
「Je ne suis qu'une chanson」♪ 濃紫、女性はつなぎ。スムーズな3回転ツイスト、コンビネーションジャンプは予定より多く3連続のトウループ3-2-2。ダブルアクセルは女性がやや乱れた。
2本のスロージャンプ、リフトを上げる前、工夫があって見飽きない。女性の長いスパイラルに男性のイーグルを合わせるコレオ。ムードのあるシャンソンを見事に表現して、カッコいいプログラム
ディアナ・ステラト-デュデク/ネイサン・バーソロメイ（アメリカ） SP：56.44(6) FS：102.77(6) 合計：159.21(6)
「Run To You」「I Have Nothing」♪ 紺、黒。3回転ツイストは縦回転系でうまくまとめた。ジャンプはサルコウがパンクしたりトウループが2回転になったりと稼げず。スローはサルコウが1回転になったが、ループはしっかり3回転で下りた。
いきなり男性の片手で女性の腰をホールド、女性は男性に触れないなど、リフトの質が高い。スピンでも女性の腕の動き一つで惹きつける。
高い演技構成点が出た。
＜G2＞
ダリア・パヴリュチェンコ/デニス・コディキン（ロシア） SP：63.80(3) FS：121.81(2) 合計：185.61(3)
「グレート・ギャツビー」♪ ピンク、グレーシャツに黒ベスト。そろって3回転フリップ、決まった！さらにトウループ3連続3-2-2もぴたり！ ツイスト、フリップとループのスローと隙がない。
コレオでは女性のスパイラルの間に男性だけが2回転くらいのジャンプをしたり、なかなか面白い。リフトでややバランスを崩しかけ、早く下したところがあったが、安全第一
ペアスピンを終わって抱き合うフィニッシュ、そのまま余韻をかみしめた。
ミリアム・ツィーグラー/セヴェリン・キーファー（オーストリア） SP：62.69(4) FS：112.12(5) 合計：174.81(4)
「Hello」「Rolling in the Deep」アデル♪ 紫、黒。トウループ3連続3-2-2が決まり、スロー3回転ループとサルコウも入る。フォアインのデススパイラルはレベル4が取れた。スピードにのったダンスリフトのコレオも高評価。最後のリフトが肩から上に上がらず・・・残念な終わり方になってしまった。
ニコーレ・デラモニカ/マッテオ・グアリゼ（イタリア） SP：68.18(1) FS：117.59(3) 合計：185.77(2)
「トリスタンとイゾルデ」♪ ラベンダー、同色と茶。サルコウが2回転になってコンビネーション認定されず、トウループは2回転とサイドバイサイドジャンプは不調。スローも手をついたが着氷はした。
リフトが素敵なのでペアらしくていい。気持ちのこもったプログラム。高い演技構成点で、この時点でトップに立った。
ナタリア・ザビアコ/アレクサンデル・エンベルト（ロシア） SP：67.59(2) FS：130.92(1) 合計：198.51(1)
「Toi et Moi」♪ 黒。高々と放り投げてから回転する3回転ツイスト、レベル4で凄い加点
トウ・トウ・ループ3-2-2決まった！ スロー3回転フリップは傾いたが頑張り、3回転ループは高さにびっくり。安定したリフトを次々繰り出して、技術点も演技構成点も高い評価を得た。
結果、ザビアコ/エンベルトがGPシリーズ初優勝、2位デラモニカ/グアリゼ、パヴリュチェンコ/コディキンがGP初出場で3位。ツィーグラー/キーファーが4位、リョム/キムが5位、ステラト-デュデク/バーソロメイが6位。
須崎/木原は8位だったが、フリーでは7位、100点まであと少し。手ごたえがあったかな
（日本では）日付変わって0時半から女子フリー
みんな頑張れ～
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第3戦ヘルシンキ大会、男子ショートプログラム（ジャッジスコア）。
＜G1＞
フィリップ・ハリス（イギリス） SP：58.99(10)
「Bloodstream」♪ 白、裾がグレーのカットソー。トリプルアクセル頑張って下りる。ルッツでステップアウト、終盤のフリップが2回転になったが2回転トウループはつけた。両足でジャンプしてくるんと1回転など、ユニークな動きが入るステップ。
終わって悔しそうに氷を叩いていた。
アンドレイ・ラズキン（ロシア） SP：82.54(5)
「I Put a Spell On You」ジョー・コッカー♪ 黒と白。冒頭の4回転トウループ、目が覚めるよう。トリプルアクセルも鮮やか、後半フリップ・トウ3-3問題なし。
キャメルスピン、ステップと淀みない。最後のスピンだけは、ちょっと回転速度が落ちてしまって
条件を満たさず無効0点に。それでも80点越え。
ロシア男子、ここへ来て群雄割拠になってきた
アレクセイ・クラスノジョン（アメリカ） SP：74.05(8)
「Dancing On My Own」♪ 黒に白をあしらう。フリップ・ループ3-3しっかり、トリプルアクセルはきれいなイーグルに繋げる。後半ルッツも決まる。
曲調が変わるところから、リズミカルに躍動感のあるステップ、のびのびと気持ちいい。ロシア出身だけど、前より動きがアメリカっぽくなってる?! 得点に喜んで手を叩く
チャ・ジュナン（韓国） SP：82.82(4)
プロコフィエフ「シンデレラ」♪ 黒系。4回転サルコウがきれいに決まった！ ルッツ・ループ3-3は少しステップアウト。トリプルアクセルも下りた。
時計の音に追われて逃げ出すシンデレラを表すようなステップ、レベル4がもらえた。レイバック姿勢を入れるスピンもきれい。
シーズンベストには届かず。ループ、アクセルで回転不足が響いたか。
ヴァルター・ヴィルタネン（フィンランド） SP：48.16(11)
「Milonga de mis amores」♪ 左は白シャツ右は黒上着、サスペンダー付き。4回転予定のトウループが3回転になったが、3回転トウループをつけてステップアウト。アクセルがパンク、ルッツも2回転になってしまった
コミカルな振付を盛り込んだ楽しいプログラムのはずだが、残念な出来に終わってしまった。キス＆クライで落ち込んでいたが、、、フリーは頑張ってほしい
＜G2＞
ミハル・ブレジナ（チェコ） SP：93.31(2)
「Who Wants to Live Forever」ブライアン・メイ♪ 黒半袖Tシャツ。冒頭にサルコウ・トウ4-3決まった！ 単独3回転フリップは余裕、トリプルアクセルもきれいに入る。
一歩一歩をじっくりと見せるステップは動きが大きい。基本姿勢3つがクリアーなコンビネーションスピン、クロスフットで締めくくった。
彼のパーソナルベスト
金博洋（Boyang JIN）（中国） SP：85.97(3)
「While My Guitar Gently Weeps」ビートルズ🎵 黒。ルッツ・トウ4-3、頑張ったが惜しい転倒。4回転トウループはスムーズ、トリプルアクセルは下りてポーズも決まる。
切れのいい動き、エアギターやジャンプを交えたステップで、観客をすっかり虜にした。金のブレードのスケート靴で、金メダルを狙っていくか
田中刑事 SP：80.60(7)
「Memories」ゲイリー・ムーア♪ 黒Vネック。振付はマッシモ・スカリ。4回転サルコウ、ほぼ回ってたがずるっと滑る感じで転倒。ルッツ・トウ3-3は余裕があった。トリプルアクセルも鮮やかで歓声が起こる。
滑らかさと力強さのあるステップ、「エネルギッシュ」と解説・織田信成さん。高速でスピンを回ってばちっとフィニッシュ。
羽生結弦 SP：106.69(1)
「秋によせて」♪ 薄いブルー系。すっと右手を横に伸ばしたポーズから。動きに無駄がなく、ストローク一つ、手の動き一つまで曲に合わせている。
インサイドイーグルから4回転サルコウ、完璧。ツイズルからトリプルアクセル、少し傾いたが問題なく下りる。トウ・トウ4-3は少しオーバーターンしかけたが、「振付のようにターンしてみせた」と解説・織田信成さん。
シットスピンの姿勢を変えるたびに歓声が大きくなる。ステップは大きく、柔らかく、ただ美しい。全ての姿勢で魅了したコンビネーションスピン、すっと右手を伸ばした姿勢でフィニッシュ。
今季最高得点に笑顔
アレクセイ・ビチェンコ（イスラエル） SP：73.44(9)
「Requiem for a Dream」♪ 濃い青。3回転フリップが決まり、トリプルアクセルでは手をついた。ルッツ・トウ3-3も下りる。
ステップは彼らしい情熱がほとばしる感じ。4回転を入れられない状態らしいので、まずはノーミスでよかったかな。
ミハイル・コリヤダ（ロシア） SP：81.76(6)
「I Belong to You」ミューズ🎵 黒グレー白。「サムソンとデリラ」をモチーフにした曲で。4回転トウループでステップアウトして単独に。ルッツが1回転になってしまい、コンビネーションジャンプがなくなってしまった。トリプルアクセルはブラケットから完璧に下りてイーグルに、高い加点をもらう。
しなやかな動きのステップでレベル4をもらい、足がピンと伸びたキャメルスピンの姿勢がきれい。ミスがあっても、これだけの点が出た。
結果、羽生が大差をつけてトップに立ち、2位にブレジナ、3位金博洋。4位チャ・ジュナン、5位ラズキン、6位コリヤダ、3位から6位までの差は4点ほど。7位田中刑事も3位まで5点差、表彰台は十分狙えそう。
第2グループからテレビ朝日が生中継してくれたので、織田くんの的確な解説付きで見られた
もうすぐペアのフリーが始まる。準備しなきゃ
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第3戦ヘルシンキ大会、女子ショートプログラム（ジャッジスコア）。
＜G1＞
キム・ハヌル（韓国） SP：
「River Flows In You」♪ ラベンダー色。しっとりしたピアノ曲にのって、ルッツ・トウ3-3、3回転ループ、ダブルアクセルと着氷。はっきりした姿勢と回転の速いスピンで拍手が起こる。
トウループとループの回転不足が惜しいが、いいプログラム。
ダリア・パネンコワ（ロシア） SP：58.23(6)
「スカイフォール」♪ ブルー、背中のカットが面白い。昨季ジュニアグランプリファイナル5位、シニアのGPシリーズ初登場。キャメルスピンで始まり、両手上げの3回転ループを決める。ダブルアクセルは片手上げ、ルッツ・トウ3-3はどちらも両手上げ、少しこらえた着氷になってトウループは回転不足判定。
リンクでは大人っぽい雰囲気だけど、キス＆クライではあどけなさが残る15歳
エンミ・ペルトネン（フィンランド） SP：59.90(5)
「Caruso」♪ 赤紫。デニス・テンのプログラムを思い出させる曲、こちらは女性ボーカルで。トウ・トウ3-3の大きいこと！ 3回転ループはちょこっと手をついた。ダブルアクセルも幅がある。
大きなイーグルをピタッと止めて振り返るなど、緩急のあるしなやかな動きが素敵。豊かな表現で魅了してくれた。
アンジェラ・ワン（アメリカ） SP：53.76(9)
「Praying」♪ ワインカラー。冒頭のフリップがパンクしてしまったが、両手上げ3回転ループに2回転トウループをつける。ダブルアクセルは距離を出して着氷後すぐに振付に。全体に力強い滑りで、引き込まれるプログラム。
ヴィヴェカ・リンドフォース（フィンランド） SP：52.95(10)
「Wishing You Were Somehow Here Again」♪ 黒、肩から胸がレース。「オペラ座の怪人」からの女性ボーカル曲でしっとりと滑る。3回転ルッツでステップアウト、3回転フリップで手をついたが2回転トウループをつけた。
ジャンプは完璧ではなかったが、ペルトネンとはまた違った清純な雰囲気がある。フィンランド女子が2人で盛り上がりそう。
＜G2＞
本郷理華 SP：51.11(11)
「Battle Without Honor Or Humanity」♪ 黒系。大きなトウ・トウ3-3を下りたが、3回転フリップで転倒。ステップからのダブルアクセルはしっかり決める。ダイナミックな動きでパワフルな曲に乗っていくステップに、観客もノリノリ。
いいパフォーマンスだったが、ダブルアクセル以外のジャンプ3つが回転不足判定。コンビネーションスピンのV判定（基本姿勢が2つしかない）は、最初のキャメルか最後のアップライトの回転数が足りなかったのか、、、
拠点をカナダに移し、新しいコーチの下で頑張っている。フィンランディア杯より少しいい得点、慌てずに調子を上げていってほしい。
白岩優奈 SP：63.77(2)
「Nightmare」「All Abroard」♪ ブルー、手袋もおそろい。背中で手を組む姿勢からスタート、ルッツ・トウ3-3を決める。フライングシットスピンは姿勢を安定させるまでにややふらつき、レベル2でGOEにマイナスがついた。
片足でくいくいっとターンしてからのダブルアクセル、笑顔を振りまきながらキュートなポーズを織り込んだステップで惹きつける。3回転ループもきれいに決まった。
とにかく楽しいプログラムで、技術的にはまだまだ伸びしろがありそう。今季注目
ルーナ・ヘンドリクス（ベルギー） SP：63.17(3)
「It's All Coming Back To Me Now」セリーヌ・ディオン♪ 白からピンクのグラデーション。ルッツ（両手上げ）・トウ3-3を下り、きれいなスピン2つ続ける。ダブルアクセルは大丈夫だったが片手上げ3回転フリップでステップアウト。
しかしステップは全身の動きがいいだけでなく、クリアにターンをつなげてレベル4。ヘアカッターからビールマンのレイバックスピンも見事。オールラウンドに成長し続けている。
アリーナ・ザギトワ（ロシア） SP：68.90(1)
「オペラ座の怪人」♪ クリーム色とグレーのオフショルダー。両手上げ3回転ルッツの後が1回転ループになってしまい キャメル、レイバック、コンビネーションとスピンの姿勢が美しく、どの姿勢でも軸に一切のブレがない。バレエの基礎を生かしたステップもさすが。
ダブルアクセル、曲がアップテンポになっていくところでスピードアップしたトランジションからの3回転フリップ、見事。
本人はジャンプのミスが悔しそうだが、余裕の1位。
坂本花織 SP：57.26(7)
「From My First Moment」シャーロット・チャーチ♪ 紫。下ろした髪がこの曲に似合う。3回転フリップで転倒、スムーズなダブルアクセルは高得点。滑らかで気持ちよく滑るステップの後、3回転ループに3回転トウループをつけたが転倒。
続く2つのspinをきれいにまとめたが、終わって顔を覆ってしまった
ジャンプの調子さえ戻れば大丈夫！元気出して
スタニスラワ・コンスタンティノワ（ロシア） SP：62.56(4)
「マラゲーニャ」♪ 黒に赤のストーン。片手上げルッツ・両手上げトウ3-3が凄い。ダブルアクセルもばっちりだったが、後半の3回転フリップ片手上げで転倒。
スピンを出るときの動きとか、細かい工夫をしている。雄大な動きのステップでレベル4獲得。
転倒があってこの得点だから、フリーでノーミスなら表彰台もありそう。
結果、ザギトワが2位以下に5点以上の差をつけてトップ、2位に白岩優奈、僅差の3位にヘンドリクス。4位コンスタンティノワ、地元フィンランド勢ではペルトネンが5位に。坂本花織は7位、本郷理華が11位とフリーは前半グループとなった。
ザギトワの優位は動かないが、2位以下はフリー次第。優奈ちゃん、花織ちゃん、理華ちゃん、頑張れ～
昨夜は11時過ぎに寝落ちしてしまい
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018ヘルシンキ大会の女子SPを見逃した。これから動画を探して見てみるつもり。
その前に、ここ2週間のテレビ朝日のグランプリシリーズ放送について一言。画面左上に、実施された技術要素の基礎点とGOEが表示される。Live映像で表示されたのを日本語表記に直したもので、最終的な得点ではない。
レベルがつくスピンとステップのとき、レベルの部分がカラーに白抜きの字で表示されているが、、、その色分けはどうなんだろう
最高であるレベル4が赤、3が緑、2が青、レベル1に固定のコレオシークエンスは水色だった。Liveで流れる映像ではレベルのところに色はなく、GOEに+のときは緑、-のとき赤で表示される。レベルとGOE、色がつく部分が違うけど、レベル4に赤って一瞬どきっ
何か失敗した？と思ってGOEを見るとプラスだし、、、なんか落ち着かない
この表示があるのは地上波放送だけで、男女全滑走放送のBSではなかった。地上波は録画とはいえ国内最初の放送なので、速報の意味もあるのかな？ 競技の時間帯によっては、今後一部生中継もあるかもしれないし。
ところでスピンとステップのレベルは、最高は4だが最低は1の下のB。なかなか見る機会はないが、トップクラスの選手でもたまにあるので、、、Bは何色にするんだろう
今夜は羽生結弦が登場する男子SPがある。早く昨夜の分を見て、今夜に備えなければ
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