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GPスケートカナダ2018女子フリー

2018年10月28日 12時41分34秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第2戦スケートカナダ女子フリージャッジスコア)。

<G1>
ダリア・パネンコワ(ロシア) SP:51.41(11) FS:117.13(6) 合計:168.54(9)
 「You're Not From Here」ララ・ファビアン🎵 グレーとブルー。よく跳んだ! ダブルアクセルに始まり、ルッツ・トウ3-3はどちらも両手上げで2回 フリップ・トウ・ループ3-2-2も下りた。3回転ループも両手上げで。
 昨季までジュニアだったので、まだ表現がすごいというわけではないが、オールラウンドに力がありそう。

松田悠良  SP:53.35(10) FS:104.24(10) 合計:157.59(11)
 「The Seasons」♪ 紫系。昨夜の放送で、右足を痛めていてルッツとフリップは跳べない状態だと伝えられていた。実際、今日もルッツとフリップはなし。それでも、ループ・トウ3-2、ダブルアクセル+オイラー+2回転サルコウ、単独の3回転トウループなど、丁寧に一つずつ跳んだ。
 最初から最後まで流れを止めることなく、柔らかで上品な雰囲気を保つ。こんな演技もあっていい。

アレイン・シャルトラン(カナダ) SP:60.47(8) FS:111.70(8) 合計:172.17(8)
 「サンセット大通り」♪ 紫。地元の声援を受けて、ルッツ・トウ3-3を下りると力のこもったジャンプを次々決める。ダブルアクセル+オイラー+3回転サルコウはちょっとふらついた。
 ステップ中のちょっとした間の取り方、大きなスパイラルのコレオ、すっかり大人の女性らしい。得点は速報より下がって、、、回転不足3つとフリップのエッジエラー。修正できればいいプログラムになりそう。

アリシア・ピノー(カナダ) SP:59.02(9) FS:99.27(11) 合計:158.29(10)
 「Women」♪ 赤。こちらも地元カナダの若手。3回転ルッツ、ダブルアクセル+2回転トウループ、サルコウ・トウ・ループ3-2-2などを下りてきた。初めてのグランプリシリーズ、ベストまであと少しだったか。

エフゲニア・メドベージェワ(ロシア) SP:60.83(7) FS:137.08(1) 合計:197.91(3)
 「Mumuki」「Sur Regresso Al Amor」「Libertango」アストル・ピアソラ🎵 黒にピンクを少し。完璧なルッツ・トウ・ループ3-3-2に始まり、美しい流れのダブルアクセル、フリップ・トウ3-3、どのジャンプも見事。タンゴとシンクロするスピード感がスリリング。
 要素が振付に溶け込み、つなぎの動きが豊か。自信に満ちた表情に女王の復活を感じた。ただ速報より技術点は下がり、ルッツのエッジエラーにループの回転不足、コンビネーションスピン2つともV(基本姿勢が2つしかない)判定。逆にこれさえ修正すれば敵なしか。

<G2>
エリザベット・トゥルシンバエワ(カザフスタン) SP:61.19(6) FS:124.52(5) 合計:185.71(5)
 「ブエノスアイレスの秋」アストル・ピアソラ🎵 赤、髪にも赤いリボン。両手上げ3回転ルッツは転倒したが、次のフリップを両手上げで決めると落ち着いた。サルコウ・トウ3-3、ダブルアクセル+3回転トウループ、サルコウ・トウ・トウ3-2-2とコンビネーションを全て後半に。
 足を跳ね上げるような振付が可愛らしく、またタンゴらしい。ピアソラを使う人は多いが、この曲を使う人はあまりいないので、個性になっている。

スター・アンドリュース(アメリカ) SP:64.77(4) FS:109.95(9) 合計:174.72(7)
 「Africa Tribal Xotica」「Desert Spirit」「Under African Skies」「Tribal Gathering」「Minus One」♪ 紫系のつなぎ。冒頭の3回転ルッツで手をつき、フリップは転倒。ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ(両手上げ)等を下りるが、ちょっと回転不足が多い。レイバックスピンの回転が速い。
 エキゾチックな曲で、体を伸びやかに使って滑る。個性にあったプログラム。

マライア・ベル(アメリカ) SP:63.35(5) FS:126.90(4) 合計:190.25(4)
 「The Piano」「Experience」♪ グレー。最初からジャンプのキレがよく、フリップは高いGOEをもらう。ルッツ・トウ・ループ3-2-2が後半に。最後のルッツで転倒したのは惜しかった。
 昨季までとは少し違う、内面から滲み出る感じの表現がいい。

樋口新葉 SP:66.51(2) FS:114.78(7) 合計:181.29(6)
 ヴィヴァルディ「四季」♪ ゴールドにグルーと赤。冒頭のサルコウが2回転になったが、ルッツ・トウ3-3はしっかり。ステップアウトや両足着氷があって完璧とはいかなかったが、終盤に3ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループを決める根性を見せる。
 細かい音に合わせて駆け出すような振付など、滑り込んでいけばいいプログラムになりそう。

エリザヴェータ・トゥクタミシェワ(ロシア) SP:74.21(1) FS:129.10(3) 合計:203.32(1)
 「You Don't Love Me」「Petie Fleur」「Cat Groove」♪ 黒系。トリプルアクセル転倒、ルッツ・トウ3-2決めて単独ルッツは余裕。終盤にダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ、転倒以外にマイナスGOEはなし。ステップは妖艶に、クリムキンイーグルで観客を煽るコレオ。
 元女王、復活を完全なものにした。

山下真瑚 SP:66.30(3) FS:136.76(2) 合計:203.06(2)
 プッチーニ「蝶々夫人」♪ 青。冒頭のルッツ・トウ・トウ3-3-2からジャンプが絶好調 ダブルアクセルからイーグルの流れがきれいで、後半にもルッツ・トウ3-3。ゆったりと大きな滑りのコレオ、次第に速度を上げていくステップは蝶々夫人の逸る心を表すよう。
 昨季から持ちこしのプログラムだけあって、よく滑り込んで完全に自分のものにしている。大会の最後を飾るに相応しい素晴らしい演技に、観客はスタンディングオーベーションで称えた
 技術点は断トツで、演技構成点もメドヴェージェワに次いで2番目。世界ジュニアでもそうだったが、やる気が空回りせずに、その時できることをきっちりできるのが、最大の強み

 結果、優勝はトゥクタミシェワ。グランプリシリーズ優勝は2014年の中国杯およびグランプリファイナル以来だが、今季はロンバルディア、フィンランディアと優勝していて負けなしの3連勝 僅差の2位に山下真瑚 3回転ループの回転不足がなければ優勝だった 3位メドヴェージェワはファイナル進出に可能性を残した。
 4位マライア・ベル、5位トゥルシンバエワ、樋口が6位、松田が11位だった。
 2日間で一気に競技が行われたので、見るほうは忙しく カップル競技まで手が回らなかった。来週までに見られるかな

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GPスケートカナダ2018男子フリー

2018年10月28日 07時33分45秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2018第2戦スケートカナダ男子フリージャッジスコア)。何が起こるかわからないフリー、順位が大きく変動するか・・・?

<G1>
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:76.46(11) FS:158.51(6) 合計:234.97(6)
 「Old Friends」「Bookends」「A Hazy Shade of Winter」サイモン&ガーファンクル♪ 黒にブルーのライン。冒頭のサルコウは4回転の予定だった?2回転になってしまった。しかしトリプルアクセル+3回転トウループ、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ、フリップ・トウ(回転不足)3-3、3回転ルッツやループなど、ほかのジャンプはほぼ完璧。
 足を高く持ち上げた美しい姿勢のキャメルスピン、鮮やかなバレエジャンプ。レベル4のステップに高いGOE評価もついて、彼らしさは全て出せた。満足そう

ケヴィン・エイモズ(フランス) SP:78.83(10) FS:151.26(7) 合計:230.09(7)
 「In This Shirt」♪ 生成りからグレー。片手をついてぐるっと回る振付からスタート。4回転トウループ、トリプルアクセル+2回転トウループ、ルッツ・オイラー・サルコウ3-1-3などジャンプが安定している。単独のトリプルアクセルで乱れた以外はミスがなかった。
 足を大きく広げて片手を後ろにつくイナバウアー、彼の個性がよく表現されている。

ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:67.72(12) FS:142.88(8) 合計:210.60(12)
 「シンドラーのリスト」/ラフマニノフ「鐘」🎵 黒からグレー、少し赤。2つの曲を1つにマージした曲で、柔らかな滑りを見せる。4回転サルコウを軽やかに下り、4回転トウループは手をついた。2本目の4回転サルコウはオイラー・サルコウをつける4-1-3 一方でアクセル系は回転不足などのミスが出た。
 全体に素敵なプログラムなので、さらに完成度を上げていきたいところ。

ナム・ニュエン(カナダ) SP:82.22(7) FS:158.72(5) 合計:240.94(5)
 「La La Land」♪ ブルーのシャツ。シャツの襟を掻き合わせ、ポケットに手を突っ込む仕草から。サルコウ(回転不足)・トウ4-2、単独4回転サルコウと立て続けに決めると、トリプルアクセル+3回転トウループ、単独トリプルアクセル等はばっちり。ループはややこらえた。
 終盤の軽快な曲調では観客も手拍子、随所にこの曲らしいお洒落な所作もあって、代表作になりそう。終わって高々とガッツポーズ、ウサイン・ボルトみたいなポーズも決めた

友野一希 SP:81.63(8) FS:139.20(10) 合計:220.83(9)
 「Reel Around the Sun」「Caoineadh Cu Chulainn」「Riverdance」♪ 緑。4回転サルコウ、ステップアウトして手をつき、2本目は回転不足の転倒で+REPになってしまった。しかしトリプルアクセル+オイラー+3回転サルコウを決める根性がある。2本目のトリプルアクセルが傾いて手をついたのが惜しかったが、終盤のフリップ・トウ3-3なども頑張った。
 ステップでは手拍子が起こり、途中で見せる細かい足さばきに歓声。スローパートと激しいパートではっきりとムードを変える表現力は、彼の強み。

ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:80.99(9) FS:139.09(11) 合計:220.08(11)
 「You Are The One That I Want」♪ 白シャツに黒ジャンパー。前半は静かな男性ボーカル、後半はミュージカルのオリジナルバージョンという面白い編曲。4回転トウループはやや乱れたが、4回転サルコウをきれいに決める。トリプルアクセル+2回転トウループ両手上げ、ルッツ・トウ3-2などはよかったが、ループのパンクなどミスもあり。
 終盤のステップは会場が一体となって楽しんだ。

<G2>
アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:84.64(6) FS:135.66(12) 合計:220.30(10)
 「Tina」「Saint James Infirmary」「Cuban Pete」♪ 太さいろいろの白黒縞々シャツ。4回転トウループなんとか、トリプルアクセルでステップアウト。多少ミスが出ても、決まるジャンプの高さは目を引く。ノリノリで踊るところも可愛い。
 スタート遅れの減点1はもったいなかった。

アレクサンデル・サマリン(ロシア) SP:88.06(4) FS:160.72(4) 合計:248.78(4)
 「The Greatest Showman」♪ 赤のサーカス風。4回転ルッツ、片手をついたがしっかり片足で下りた。4回転トウループはステップアウト。トリプルアクセル+3回転トウループは問題なく、3回転ループあたりは予備動作なしですっと跳べる。終盤ルッツ・トウ3-3が決まったのは大きい。
 後半のステップでぐいぐい盛り上げ、充実のプログラム。

ダニエル・サモーヒン(イスラエル) SP:84.90(5) FS:140.99(9) 合計:225.89(8)
 「Once Upon a Time in Mexico」♪ 白シャツ。4回転トウループはこらえる、4回転サルコウは転倒。なぜか3回転ループでも転倒 2本目の4回転予定らしいトウループで2回転に。トリプルアクセル+オイラー+3回転サルコウは頑張った。
 情熱的なステップは躍動感がある。

チャ・ジュナン(韓国) SP:88.86(3) FS:165.91(3) 合計:254.77(3)
 「ロミオとジュリエット」♪ 濃紫。4回転トウループは転倒したが、得意の4回転サルコウはきれいに決める。トリプルアクセル2本やルッツ・ループ3-3など、ジャンプはおおむね好調。
 ステップで腕や上半身の使い方がしなやか、カーブに乗るイナバウアーも印象的。この年齢の雰囲気に合っているプログラムで、メダルを確定させた。

宇野昌磨 SP:88.87(2) FS:188.38(1) 合計:277.25(1)
 ベートーヴェン「月光」♪ 緑がかった紺。跳んだ。跳んだ。跳びまくった。4回転サルコウ、4回転フリップ、4回転トウループと立て続けに決める。トウ・トウ4-2、トリプルアクセルも見事。終盤のアクセル・オイラー・フリップ3-1-3、サルコウ・トウ3-3で乱れて転倒扱いになった。4回転サルコウは実は回転不足判定、それでも技術点は100点越え
 クリムキンイーグルは入らないが、曲の象徴らしい表現のコレオシークエンス。このプログラムが自分のものになった。

キーガン・メッシング(カナダ) SP:95.05(1) FS:170.12(2) 合計:265.17(2)
 「The Sober Dawn」「The Reel Chaplin:A Symphonic Adventure, Pt 2」♪ 黒の燕尾服風。空まで飛んでいきそうな高い3回転ルッツから入り、4回転トウループを完璧に決める。トリプルアクセル+2回転トウループ、終盤のサルコウ・トウ3-3に単独トリプルアクセルといいジャンプ。2本目の4回転トウループは惜しい転倒。
 ステッキをくるくる回し、チャップリンになりきって小気味いいステップとコレオ、地元の観客を熱狂させた。

 結果、宇野昌磨が逆転優勝 2位メッシング、3位チャ・ジュナン共に嬉しいGPS初メダル。4位サマリン、5位ナム・ニュエン。ジェイソン・ブラウンが6位まで順位を上げた。友野一希は9位、世界ランクのポイントがもらえなかった
 スケートアメリカより全体に高レベルの争いになった感じ。来週はヘルシンキ
 

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