新ルールのもとで始まった2018/2019シーズン、ショートプログラムの課題とフリーで要求される要素をまとめてみた。ジャンプの数字は回転数、“/”は“または”の意味。アンダーラインはシーズンによって変わるもの。太字は今季改定されたもの。
【男子】
[SP]
<シニア>
ジャンプ:単独ジャンプ(3/4) コンビネーション(4-3/4-2/3-3/3-2) アクセル(2/3)
スピン:足換えシットまたはキャメルスピン ←と異なる姿勢のフライングスピン 足換えコンビネーションスピン
ステップシークエンス
<ジュニア>
ジャンプ:フリップ(2/3) コンビネーション(3-3/3-2) アクセル(2/3)
スピン:足換えシットスピン フライング・キャメルスピン(いかなる空中姿勢も許される) 足換えコンビネーションスピン
ステップシークエンス
【女子】
[SP]
<シニア>
ジャンプ:単独ジャンプ(3) コンビネーション(3-3/3-2) アクセル(2/3)
スピン:フライングスピン レイバック/サイドウェイズリーニングスピンまたは足換えなしスピン(フライングスピンと異なる着氷姿勢) 足換えコンビネーションスピン
ステップシークエンス
<ジュニア>
ジャンプ:フリップ(2/3) コンビネーションジャンプ(3-3/3-2/2-2) ダブルアクセル
スピン:レイバック/サイドウェイズリーニングスピンまたは足換えなしのシットスピン フライング・キャメルスピン(いかなる空中姿勢も許される) 足換えコンビネーションスピン
ステップシークエンス
【男子女子・シニアジュニア共通】
[フリー]
ジャンプ:7つ(うち1つはアクセル) 繰り返すことができる4回転ジャンプは1種類のみ
コンビネーションジャンプ及びシークエンスは3つまで(うち1つのみ3連続可)
*ジャンプシークエンスは、1つのジャンプ+1つのアクセルに限定された
スピン:コンビネーションスピン フライングまたはフライングエントリーのスピン 単一姿勢のスピン
ステップシークエンス
コレオシークエンス
【ペア】
[SP]
<シニア>
ソロジャンプ(2/3) スロージャンプ(2/3)
ハンドトゥハンド(グループ4)リフト ツイストリフト(踏み切りはルッツ/フリップ)(2/3)
ソロスピンコンビネーション *毎年行う
デススパイラル:バックアウト
ステップシークエンス
<ジュニア>
ソロジャンプ:フリップ(2)/ダブルアクセル スロージャンプ:サルコウ(2/3)
ハンドトゥハンド(グループ4)リフト ツイストリフト(踏み切りはルッツ/フリップ)(2/3)
ソロスピンコンビネーション *毎年行う
デススパイラル:バックアウト
ステップシークエンス
[フリー]
ソロジャンプ ジャンプコンビネーションまたはシークエンス
*ジャンプシークエンスは、1つのジャンプ+1つのアクセルに限定された
スロージャンプ:2つ
リフト:<シニア>3つ <ジュニア>2つ *同じグループのものばかりは不可
ツイストリフト(踏み切りは自由)
ペアスピンコンビネーション *ソロスピンコンビネーションはSPのみになった
デススパイラル:<シニア>SPと違うタイプのもの <ジュニア>自由
コレオシークエンス
アイスダンスの課題はのちほど。
参照:
Technical Panel Handbook Single Pair
土日はバドミントンとフィギュアスケートの2画面で忙しかった
CSテレ朝チャンネル2のライブ中継で堪能した世界バドミントン選手権。最終日を迎える時点で、女子シングルス山口茜と女子ダブルス田中志穂/米元小春の銅メダルが決定。決勝は男子シングルスに桃田賢斗、男子ダブルスに園田啓吾/嘉村健士、女子ダブルスに福島由紀/廣田彩花と永原和可那/松本麻佑が進出 なんとメダル6個が決まっている状態だった。
女子ダブルスは金も銀も日本勢 ベスト4にリオ五輪金メダルの高橋礼華/松友美佐紀が入ってない(3回戦で永原/松本に敗れた。)世界ランク11位までに4組日本勢が入っているそうで、今や黄金期かも。
世界のバドミントン界に君臨してきた中国はといえば、男子シングルス、男子ダブルスで決勝に進み、混合ダブルスは中国同士での決勝。男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスで銅メダルが決まっていた。8個のメダルを確定させて同国対決を含む決勝3種目。日本より銅メダルが2つ多いという状況だった。
日中対決になる男子シングルスと男子ダブルス、両方とも日本が勝ったら金メダルの数で日本が上回るかも なんて期待をしつつ、、、
第1試合は、開催国の中国としては注目度が低い、日本勢対決の女子ダブルス。経験豊かな福島/廣田がリードしたが、長身ペアの永原/松本も粘ってファイナルゲームに持ち込む。お気楽に見ていた観客が、息詰まる展開にだんだん盛り上がっていく。福島/廣田がマッチポイントを取りながら追いつかれ、まさかの大逆転
日本勢4組のうち、いちばん世界ランクが下のペアが優勝しちゃった 東京五輪にどの組が出られるのか、五輪本番よりそっちが凄いことになりそう。
第2試合の混合ダブルスはパスして 第3試合は女子シングルス、カロリナ・マリン(スペイン)vsプルサラ・V・シンデュ(インド)。第1ゲームは競る展開だったが、マリンが最後に抜け出す。第2ゲームはプレーとプレーの間(ラリーが終わってから次のサーブに入るまでの間)がとても短いマリンがリードしだすと、シンデュはついていけずミスを連発、一気にマリンが押し切って3回目の優勝を決めた。
第4試合、復活の桃田賢斗が、オリンピックチャンピオンの[言甚]龍に勝って上がってきた中国の新エース、石宇奇と対戦。切れのあるスマッシュをがんがん打たれるが、桃田が拾って拾って拾いまくる。無理に攻めずに長いラリーをして揺さぶる。だんだん、石がこらえきれずにミスをする場面が増え、じわじわと点差が広がっていく。
打っても打っても決まらないというのは、本当に消耗するものなのだ。次第にどうしたらいいかわからなくなっていく相手を、余裕を持って動かし続け、最後はスマッシュを見事にレシーブした球が決まった。
勝った瞬間、コーチ陣に向かって指を1本立てて小さくガッツポーズ。相手と握手を交わしてから、ユニフォームの胸元に日の丸にキスした。日本代表に帰ってきて、ここまで来た
あとから報道で知って驚いたことに、現地入りしてからの練習で腹筋を痛めていて、全力でスマッシュが打てなかったのだとか。その状態でこれだけの試合ができたとは、、、今の強さは本物だ。
入場するとき手をつなぐエスコートキッズにも笑顔を向けていた。いい顔になってきて、よかった。
激しいラリーの応酬があって盛り上がる男子ダブルスが最終第5試合に組まれた。これも日中対決、否が応でも会場は大騒ぎ。中国の李/劉は長身の若手で、茶髪にしてたりピアスしてたり、いかにも今どきの子。ちょっと可愛い
園田/嘉村は身長で負けるので 相手に高いところからスマッシュを打たれ続けると厳しい。得意の“低空戦”ことドライブ合戦に持ち込もうと頑張る。倒れたところに打ち込まれても何本もレシーブしたところは、公式アカウントがtwitterにアップしたほど。
第1ゲームを取られ、第2ゲームはリードしたのに、終盤逆転を許してしまった それでも準々決勝で世界ランク1位のインドネシアペアを破り、準決勝では強打の台湾ペアを破って、大きな自信になったはず。こちらも東京五輪が楽しみになりそう。
金メダルの数で中国と並んだ日本。こんなに全種目で強くなるなんて、夢みたい
J SPORTSで明日から録画放送が始まる。ライブが見られなかった方、じっくり見直すのもいいかも