フィギュアスケート・グランプリシリーズ2017弾4戦NHK杯、男子フリー(ジャッジスコア)。
ナム・ニュエン(カナダ) SP:65.82(11) FS:148.69(8) 合計:214.51(10)
「パリのアメリカ人」♪ 白シャツ黒蝶ネクタイ。トウループ、サルコウと4回転予定が2回転になってしまったが、後半サルコウ・トウ4-3、トリプルアクセル2本、ルッツ・トウ3-3など他のジャンプを全部決めたので印象は悪くない。
軽妙で明るい表情のステップ、もっと磨いてオリンピックまで届くか。
佐藤洸彬 SP:75.95(10) FS:123.25(11) 合計:199.20(11)
「セビリアの理髪師」♪ 赤のビロードジャケット。トリプルアクセルをこらえ、4回転トウループやや乱れ、2本目は回転足りず。後半トリプルアクセル頑張ってターンが入ったが2回転トウループをつけられた。
「フィーガロフィガロ、、、」のところでのシットスピン、腕の動きでめっちゃ見せてくれる。首や肩の動きでも楽しませてくれた。トータルの自己ベスト
ドミトリー・アリエフ(ロシア) SP:77.51(7) FS:145.94(9) 合計:223.45(8)
「To Build A Home 」「Littele Miss Sunshine」♪ ダークグレー。序盤の4回転予定のルッツが3回転に、次のトウループが2回転に。それでも後半にトウ・トウ4-3、トリプルアクセルと決め、さらに4回転トウループに挑んだがミスになってしまった。
しっとりした曲でのステップはよかったが、最後のスピンは曲に遅れてしまった。
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:76.51(8) FS:158.29(5) 合計:234.80(6)
「Put the Blame On Mame」/「Anyone to Love」「Sway」マイケル・ブーブレ♪ ブルーとゴールドのジャケット。4回転こそないけれど、この子はなんかやってくれる トリプルアクセル+2回転トウループを下り、2本目がシングルになったらすかさず次をトリプルアクセルにして成功。イーグルからのループ、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3も根性で下りる。
キャメル・シット・アップライトと基本姿勢をきっちりと見せるスピンはコーチ譲り、軸が安定している。ステップの最後には観客に投げキッス、高速シット姿勢のスピンでフィニッシュ。
フリーは自己ベストが出た
ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:76.24(9) FS:144.21(10) 合計:220.45(9)
「Human」「Stand by Me」♪ 白の上に透ける黒。冒頭の4回転サルコウが2回転に。きれいなトリプルアクセルは2回転トウループにつなげ、次にもう一度4回転サルコウに挑んで転倒。後半のトリプルアクセルは決まったが、フリップで転倒が惜しい。
スローなアレンジの「スタンド・バイ・ミー」、ちょっとカッコいいんだけど。
アダム・リッポン(アメリカ) SP:84.95(4) FS:177.04(2) 合計:261.99(2)
「Arrival of the Birds」「O」♪ ブルー系のストーン散りばめて。冒頭に4回転ルッツ、下りた! フリップ・ループ3-2、トリプルアクセル+2回転トウループ、後半にフリップ・トウ3-3、どれもきれいに決まる。
「傷ついた鳥が再び飛び立つ」というコンセプトのプログラム、手先や首、しなやかな上半身の動きで表現していく。キャメル姿勢の美しいスピン。
終わった瞬間、顔を覆って喜んだ。
キーガン・メッシング(カナダ) SP:80.13(5) FS:155.67(6) 合計:235.80(5)
「街の灯」「The Real Chaplin」♪ 燕尾服風。元気よく滑り出し、高さのある3回転ルッツを跳び、4回転トウループを深く膝を曲げて着氷。2本目の4回転トウループが3回転になった。ルッツ、トウループ、アクセルと3種類を2回跳んでしまったため、後半のトリプルアクセルが0点に。
友野一希 SP:79.88(6) FS:152.05(7) 合計:231.93(7)
「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤のシャツ。ぐんと加速して滑り出し、4回転サルコウ、なんとか片足で立つ。2本目は惜しい転倒。トリプルアクセル+3回転トウループ、トリプルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ頑張る。
テンポの速いパートでの切れのある動き、スローパートでの背中から大きく見せる動き、どちらもいい。ボーカルは自分でも歌ってた
スピンはあまり得意ではないと聞くが、しっかり姿勢を保ったり、出るところで振付につなげるなど工夫している。弾ける若さが魅力
セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:90.06(1) FS:181.06(1) 合計:271.12(1)
「サラバンド組曲」♪ 黒。切れのあるジャンプを最初から最後まで、トウ・トウ4-3を皮切りに、2本目の4回転トウループは両足になったが、トリプルアクセルなど跳びきった。滑って跳んでのプログラムだが、きちっと高さの出るジャンプはそれだけでも魅力的。
ジャンプを終えてからのステップは、本人も気持ちよく表現できている。終わった瞬間の笑顔 そしてリンクに上がるとき「ツカレタ」
自己ベスト更新に立ち上がって手を振る。
アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:85.52(2) FS:166.55(3) 合計:252.07(3)
レオンカヴァッロ「道化師」♪ ベージュのブラウス。2本の4回転トウループを決めた! トリプルアクセル2本も入り、後半フリップ・ループ・サルコウ3-1-3なども決まる。ループが2回転になったのが唯一ミス。
ジャンプとジャンプの間のつなぎが、ちょっとターンしてるくらいなので「演技構成点が伸びないかも」と解説・本田武史さん。たしかに、、、
ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:85.36(3) FS:160.59(4) 合計:245.95(4)
「Inner Love」♪ ブルー。冒頭の4回転予定を3回転フリップに変更。しかしトリプルアクセル2本とも転倒 ほかにも着氷がクリーンでないジャンプがあった。
しかし高く足を上げたキャメルスピンの回転の速いこと! 横から足を上げて後ろに回す、女子以上にすごいスパイラル。ステップでもつなぎでも、どの瞬間を取っても、指先足先背中、全身が美しい。
ジャンプが全部はまったときの、最高の形がオリンピックで出ることを期待して。
結果、ヴォロノフのGPシリーズ初優勝 2位リッポン(28歳誕生日)、3位ビチェンコとベテラン勢が表彰台を占めた。ブラウンが4位、メッシング5位、ヴァシリエフス6位。友野が7位、佐藤が11位だった。
羽生結弦の不在は寂しいけれど、選手たちの渾身の演技が心に残った男子
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2017弾4戦NHK杯、女子フリー(ジャッジスコア)。
アレイン・シャルトラン(カナダ) SP:49.60(12) FS:109.76(9) 合計:159.36(11)
「サンセット大通り」♪ 濃いブルー。最初にルッツ・トウ3-3が決まって、昨日よりいい流れができた。後半転倒もあったが、最後はダブルアクセル+2回転ループのコンビネーション。自信を取り戻せたか。
ニコル・ライチョヴァ(スロバキア) SP:53.36(10) FS:106.42(11) 合計:159.78(10)
「Rain In Your Black Eyes」♪ 藤色。最初のダブルアクセル+1回転ループのあとターンが入ってしまい、続くサルコウは2回転に。ルッツ・トウ3-2こらえ、フリップ決まる。得意のはずのループ、コンビネーションは少し乱れた。
終盤のテンポアップしたパートで情熱的にステップ。もう少し華やかな曲でもよかったんじゃないかな
パク・ソヨン(韓国) SP:51.54(11) FS:84.25(12) 合計:135.79(12)
「我が心のアランフエス」ナナ・ムスクーリ♪ 赤。ジャンプがことごとく抜けたり転倒で、、、 フライングスピンの入りで失敗も。スパイラルや最後のレイバックスピンはきれいだったけど。
アリョーナ・レオノワ(ロシア) SP:63.61(7) FS:127.34(5) 合計:190.95(6)
「Tune Maari Entriyaan」♪ 紫のサリー風でインド映画音楽のメドレー。素晴らしく幅のあるトウ・トウ3-3から、ルッツ、フリップ、全てのジャンプを過不足なく安定して決めてきた。
インド舞踊らしいユニークな振付で、所作や視線の使い方も魅力的。速い曲調できびきびとステップを踏んでフィニッシュするとガッツポーズ、ちょっとうれし涙。
フリーの自己ベスト更新
白岩優奈 SP:57.34(8) FS:114.60(8) 合計:171.94(8)
ムソルグスキー「展覧会の絵」♪ ワインがかった紫。元気よくルッツ・トウ3-3を下りてスピードにのり、リンクを縦断する大きなイーグルからダブルアクセル。スピード落とさずにステップを踏んでいく。
後半、コンビネーション予定のアクセルが単独になったり、ループが2回転になったり、ちょっと惜しかった。しかし曲の構成と振付がよく合っていて、作品としてはなかなかいい。
マライア・ベル(アメリカ) SP:57.25(9) FS:108.79(10) 合計:166.04(9)
「ウェストサイド・ストーリー」♪ 赤にブルーのストーンなど。中盤ジャンプが乱れてしまい、いつものきれいな身のこなしがあまり見られなかった感じ。
曲の構成で、映画では最後に歌われる「Somewhere」を中盤に長く使い、「アメリカ」でフィニッシュというのは、ストーリーを知っているとやや奇異に感じる。
本郷理華 SP:65.83(4) FS:122.00(7) 合計:187.83(7)
「フリーダ」♪ 黒に色とりどりの花、袖の網目が印象的。フリップ・トウ3-3、片手上げ3回転サルコウと下りる。音の切れ目にポーズがきれいに入るステップ、ダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループ頑張り、単独になったルッツをダブルアクセルに2回転トウループをつけてリカバリー。
全身で歌うようなコレオシークエンスが彼女らしくて素敵
長洲未来(アメリカ) SP:65.17(5) FS:129.29(4) 合計:194.46(4)
「ミス・サイゴン」♪ 赤のスタンドカラー。大きな軌道からトリプルアクセル、跳んだ両足着氷だったか。フリップ・トウ3-3、ダブルアクセル+2回転トウループ+2回転ループ等、しっかりコントロール。スパイラルやイナバウアーのコレオシークエンスから3回転ループ。
「プログラム全体にめりはり」と解説・荒川静香さん。
宮原知子 SP:65.05(6) FS:126.75(6) 合計:191.80(5)
プッチーニ「蝶々夫人」♪ 明るいブルー。ピアノの「ある晴れた日に」メロディに乗って、3回転ループから。ルッツ・トウ3-3を下り、腕の角度や体の動きまで大きいステップ。珍しくサルコウが変な回転で失敗。しかし頭がそのまま腰につきそうなレイバックスピン、ヘアカッターからビールマンの見事さ。
まずは、ここへ戻ってきた。すべてはここから。
エフゲニア・メドベージェワ(ロシア) SP:79.99(1) FS:144.40(1) 合計:224.39(1)
「アンナ・カレーニナ」♪ 黒のローブデコルテ風。珍しく冒頭の3回転フリップで転倒 次のルッツもやや微妙な着氷だったがこらえる。その後落ち着いて一歩が大きいステップをこなしていく。後半のジャンプは手をあげながら3連続などしっかり。
本来の出来でなくても、十分。
ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア) SP:70.04(3) FS:140.15(2) 合計:210.19(3)
ショパン「ノクターン」/「Song for the Little Sparrow」♪ 黒Vネック。高く上がってから回転を始めて余裕を持って下りてくる、素晴らしいルッツ・トウ3-3 メドベージェワと違ってジャンプで手を挙げないが、どのジャンプも高さと余裕があるので見ていて気持ちいい。
ステップもよく伸びていて大きく、171cmと長身なので足を高く上げると長さが際立つ。スケールの大きさを感じる。
カロリーナ・コストナー(イタリア) SP:74.57(2) FS:137.67(3) 合計:212.24(2)
ドビュッシー「牧神の午後」♪ グレーがかった紫など。すーっと伸びていくスケーティングは、ただ滑るだけできれい。フリップ・トウ3-2、ループなど軸がまっすぐ上がって美しい。
ちょっとしたつなぎのジャンプとか身のこなしとか、さすがの動き。やっぱりベテランがいてくれると、競技そのものが引き締まると思う。
結果、ミスはあっても圧倒的に強いメドベージェワが優勝、2位コストナー、3位ツルスカヤ。長洲未来が4位、宮原知子が5位。いい演技だったレオノワ6位、本郷7位、白岩8位だった。
そして男子フリーが始まる・・・
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2017弾4戦NHK杯、ペア・フリー(ジャッジスコア)。
須崎海羽/木原龍一 SP:44.83(8) FS:95.15(8) 合計:139.98(8)
「ロミオとジュリエット」♪ ピンク、ブルーグレーのベスト。落ち着いてしっかり滑っていく。最初にサイドバイサイドの3回転ルッツ、決まった! 3回転ツイストが大きなミスなく決まり、トウ・トウ・トウ3-2-2も入った(ちょっと2人の距離遠いけど)。スローは2本とも着氷が乱れたが転倒はせず。ソロスピンをうまく合わせ、2人が膝をついてから上げるリフト、逆回転からキャリーリフトなどもきれい。技術的に大きく伸びているのがわかる。
曲調変わって舞踏会らしいシーン、可愛らしかった。自己ベスト更新に笑顔
須藤澄玲/フランシス・ブードロ=オデ SP:51.69(7) FS:104.83(7) 合計:156.52(7)
ビートルズ・メドレー♪ 濃紺。冒頭のツイストリフトは少しもたれたキャッチになったが、サイドバイサイドの3回転サルコウが決まって乗ってくる。ダブルアクセルx2のシークエンスも決まった(回転不足^^;)。スロー3回転ループで着氷乱れたが、コレオからすぐスロー3回転サルコウがきれいに決まった。
ペアスピンでシット姿勢をずっと続けながら手で表情をつけていくのも、意外といい。後半にいくにつれ盛り上がるプログラム。
ジュリアン・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ) SP:63.98(5) FS:130.39(4) 合計:194.37(4)
「Where's My Love」♪ 赤ドレス、ダークグレー。どの要素も自然に入っていっていい。ツイストはやや男性が抱えてしまったが、サイドバイサイドでトウ・トウ3-2、3回転サルコウと決まる。スローは3回転ルッツをきれいに、ループは少し手をついた。
両方の回転からさらにキャリーを入れるリフトが「このペアの特徴」と解説・小山さん。充実したプログラムだった。
ミリアム・ジーグラー/セヴェリン・キーファー(オーストリア) SP:62.61(6) FS:108.52(6) 合計:171.13(6)
「Yellow」「Fix You」コールドプレイ♪ 濃紺にストーン散りばめて。サイドバイサイドの3回転トウループで女性が転倒、スロー3回転フリップはきれいに決まったが、スロー3回転サルコウで下りた後につまずいて転倒。
リフトやコレオシークエンスはきれいだったが、今日はちょっと硬かったのかな。
アレクサ・シメカ・クニエリム/クリス・クニエリム(アメリカ) SP:65.86(4) FS:126.65(5) 合計:192.51(5)
「ゴースト」♪ 薄紫、グレー。動きがゆったりと大きく、要素も常に曲に合っていて引き込まれる。ツイストの高さ、スロー3回転2本も雄大。つなぎのちょっとしたリフトとか、二人の視線の合い方とかがいい。サイドバイサイドのジャンプで男性が2回転になったので、少し残念そうにしていた。
クリスチナ・アスタコワ/アレクセイ・ロゴノフ(ロシア) SP:70.47(3) FS:133.17(3) 合計:203.64(3)
「ラ・ラ・ランド」♪ 鮮やかな黄色、白ポロに黄色のタイ。コミカルな表情でお尻バン!から元気よく滑り出す。エネルギッシュで、女性の運動能力の高さが際立つ。
男性片手で女性が逆さま姿勢になるリフト、ペアリフトのポジションなど、技術の高さで自己ベスト更新。
クセニア・ストルボワ/フョードル・クリモフ(ロシア) SP:75.05(2) FS:147.69(2) 合計:222.74(2)
「カルメン組曲」♪ 赤、黒。男性は髪を頭の上でくくって。ツイストは縦回転であまり高さは出ないが、きれいに決まった。すぐスロー3回転フリップ、助走少ないのに鮮やか。サイドバイサイドジャンプは3-3にトライ、やや着氷が乱れた。上がってから女性が男性の腕をまたぐようにして姿勢を変えるリフト、ラストにスロー3回転サルコウでフィニッシュ。
すごく妖艶なカルメンというわけでじゃないけど やっぱり強い。
隋文静(Wenjing SUI)/韓聰(Cong HAN)(中国) SP:79.43(1) FS:155.10(1) 合計:234.53(1)
プッチーニ「トゥーランドット」♪ 赤に花、黒の背に龍。ヴァネッサ・メイのバイオリンと、パヴァロッティのテノールで。4回転ツイストリフト、決まった トウ・トウ・トウ3-2-2、3回転サルコウとサイドバイサイドジャンプもばっちり。どのリフトも何かしら動きがあってから、さらに上がってからの姿勢変化と、難しくて美しい。
スロージャンプの華やかさ、細かい所作の一つ一つが曲と合っていて、目が離せない。代表作になりそう。
終わって満足そうな表情。得点もベスト更新
結果、隋/韓が優勝、2位ストルボワ/クリモフ、3位アスタコワ/ロゴノフとSPの順位そのままの表彰台となった。4位セガン/ビロドー、5位クニエリム夫妻。
須藤/ブードロ=オデ7位、須崎/木原8位。
次は女子フリー
フィギュアスケート・グランプリシリーズ2017弾4戦NHK杯、アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。
NHKなんで、生で見られて嬉しい
小松原美里/ティモシー・コレト SD:53.83(10)
「Ahora Quien」「Samba do Brasil」♪ 黒系にゴールドとシルバー。プライベートでも夫婦なだけあって、全体に息が合っている感じがする。ツイズルで「両足で右回転」と解説・宮本賢二さん。
目標の技術点29点まであと少し。トータルでは自己ベスト。
ペニー・クームズ/ニコラス・バックランド(イギリス) SD:65.64(5)
「Rhumba d'Amour」「Batucada」♪ 黒にストーンたくさん。急に出場が決まっての来日だそうだが、怪我から今季復活してきたカップル、笑顔で滑っている。
リフトのときゆっくり持ち上げて背中からゆっくり下ろす、難しいリフト。ツイズルをうまく合わせた。
アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキーチン(ウクライナ) SD:63.33(7)
「Chuvirico」「ククルクク・パロマ」「La Pantera Mambo」♪ フリンジいっぱいの紫系、男性は黒に紫のタイ。女性がかがんだ姿勢からゆっくり持ち上げてポジションを変えていくリフト、切れのいい動きのノータッチステップがよかった。
村元哉中/クリス・リード SD:61.82(9)
「I Like It Like That」「Mond Bongo」「Batucada de Sambrasil」♪ オレンジからピンク、男性も同色のシャツに黒ジャケ。華やかさがますます出てきた。スピード出して入ったツイズルがうまく合う。テンポがゆっくりになったり速くなったりする曲に、動きの雰囲気がきれいにマッチ。ノータッチステップの勢い、早い回転のリフト。やっぱり見ていて楽しいカップル
実はステップの途中で、村元選手の腕のバンドが取れそうになって、滑りながら直していたんだそうで 気がつかなかった~。
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) SD:72.49(4)
「Agua de beber」「Balumukeno」「Batacuda Brasileira」♪ 黒とグレー、男性は黒系。パーカッションが目立つ曲で始まり、スキャット系のルンバ、歌詞のある曲を使うことが多いアイスダンスで、ちょっと珍しい。
ツイズルで一瞬女性がバランスを崩しかけたが修正。女性のフリーレッグがいつも美しい。リフトは回転が速く最後はぐいぐい振り回す迫力。
自己ベスト更新
マリー=ジャド・ローリオ/ロマン・ルギャク(フランス) SD:62.79(8)
「Salsation」「No Hay Problema」♪ 蛍光オレンジ、紫のVネック。夫婦カップル。スピード感のある前半にツイズルを決め、中盤はゆったりした曲調で柔らかにステップ。男性が女性の腰をホールド、変えずに背中から前に掲げてのリフト、「とても難しいんです」と宮本さん。
自己ベスト更新
ロランス・フルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(デンマーク) SD:65.34(6)
「Search For The Vulcan」「Whatever Lola Wants」「Peter Gunn Mambo」♪ 赤ドレス、白シャルに黒タイ。洗練された振付が大人っぽい。ツイズルでずれかけても最後は合わせる。顔の前まで跳び上がってからのリフト。同じ曲を2つのリズムで使うのもおしゃれ。
リンクから上がるとき、フラワースケーターたちとハイタッチ
テッサ・ヴァーチュー/スコット・モイヤー(カナダ) SD:80.92(1)
「Sympathy for the Devil」「Hotel California」「Oye Como Va」♪ 黒のヒョウ柄にゴールド。最初からものすごく切れのある足さばきにゾクゾク。パターンダンスの滑りの大きさ。ツイズルの最後に男性が少しバランスを崩したのが唯一ミス、それでもこの得点が出る。
マディソン・ハベル/ザカリー・ドノヒュー(アメリカ) SD:76.31(2)
「Le Serpent」「Cuando Calienta」「Sambando」♪ 紫系。確かな技術をびしっと曲に合わせてきて気持ちいい。男性がイーグルの靴の上に女性が片足で立つリフト。パーカッションでツイズル、最後のポーズが音とぴったり。
すごく派手というわけではないが、やっぱり上手い。
アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:75.87(3)
「Kaboom」「Skip to the Bip」「1008 Samba」♪ シルバーからピンク、黒タートルネック。いつもながら粋な振付。ツイズルからホールドするステップ、大きな弧を描くパターンダンス。ノータッチステップはゆったりしたリズムで、最後は高速サンバでローテ―ショナルリフト、振り回すように下ろすところがアクロバティック。男性が後ろ向きでフィニッシュ。
少しだけ自己ベスト更新。
結果、予想通りヴァーチュー/モイヤーがトップに立ち、2位にハベル/ドノヒュー、3位にカッペリーニ/ラノッテ。4位シニツィナ/カツァラポフ、5位クームズ/バックランド。
村元/リードが9位、小松原/コレトが10位。村元/リードはフリーで順位を上げられるといいな
このあとはペア・フリー