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GPS2016・スケートアメリカ男子フリー

2016年10月24日 04時04分50秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GPS)2016、第1戦スケートアメリカ男子フリージャッジスコア)。宇野昌磨はどこまでやれるか

#1 マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:67.43(10) FS:163.32(6) 合計:230.75(7)
 「Iron Sky」♪ 白からグレーへグラデーションの衣装。今日は昨日と違って滑りがなめらか。サルコウ、トウループと4回転決まった! ループ・トウ3-3、トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウもクリーン。もともと姿勢がきれいなので、変に演技するよりしっかり滑ったほうがいい。
 ルッツは転倒したが、久々のいい演技に涙がこみあげるコフトゥン


#2 ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:71.62(9) FS:140.14(10) 合計:211.76(10)
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」♪ 紫。冒頭の4回転トウループが決まって波にのり、トリプルアクセル+2回転トウループ、後半ルッツ・トウ3-3。2本目のトリプルアクセルで転倒したが、立て直す。
 ジャンプがうまく音にはまるとカッコいい。終盤のステップは手拍子をもらいながら刻んだ。

#3 ティモシー・ドレンスキー(アメリカ) SP:77.59(6) FS:148.94(8) 合計:226.53(8)
 「Sometimes I Dream」♪ 黒に光るベルト。端正なスケートがいい。冒頭のジャンプが2回転になり、両手上げルッツが着氷でつまってしまった。しかしクリーンなトリプルアクセルやルッツ・トウ3-2、フリップなどで盛り上る。
 リンクいっぱいに使うイーグル、ラウンジポジションから入るキャメルスピン。コンビネーションスピンも姿勢がぶれない。トータルのパーソナルベスト更新。

#4 ヨリク・ヘンドリクス(ベルギー) SP:76.62(7) FS:148.29(9) 合計:224.91(9)
 「The Battle of Life and Death」♪ 最初のトリプルアクセルはステップアウトしたが、2本目に片手上げ2回転トウループをつけた。4回転はないが、3回転各種の入り方や着氷後の動きをいろいろ工夫して跳ぶ。多少ぶれても柔らかくこらえる技術がある。
 神と悪魔のストーリーをドラマチックに演じるステップ、I字姿勢のスパイラルのコレオと、プログラム自体が魅力的


#5 金博洋(Boyang JIN)(中国) SP:72.93(8) FS:172.15(4) 合計:245.08(5)
 「道」♪ この曲で滑るか 今日は4回転ルッツ決まった!4回転サルコウは軽くステップアウト。トリプルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウばっちり。4回転トウループで転倒したが、2本目の4回転トウループに2回転トウループをつけられたので問題なしか。
 スケートがよく滑っていて、しっかりエッジに乗ってグライドしていくのがいい。サーカス場面のパートでは、愛嬌を振りまきながらひょうきんな振付。天真爛漫なジェルソミーナが男の子になったみたいなプログラム

#6 ナム・ニュエン(カナダ) SP:79.62(4) FS:159.64(7) 合計:239.26(6)
 「パリのアメリカ人」ガーシュイン♪ Yシャツにほどいたボウタイ。4回転サルコウ、ややこらえたが下りる。トリプルアクセルの単独とコンビネーションを軽やかに決める。3回転ジャンプは振付の中で自然に跳べている。ジャズに乗って軽快なステップ、この手の曲を得意にしている。
 コーチと拠点を変えたのが吉と出た。よしよし

#7 セルゲイ・ヴォロノフ(ロシア) SP:78.68(5) FS:166.60(5) 合計:245.28(4)
 「エクソジェネシス交響楽第3部」ミューズ♪ 白シャツにグレーの飾り。今日はめっちゃ安定してた 冒頭の4回転鮮やか、トリプルアクセル+2回転トウループ。トウ・トウ3-3などほぼ予定通りに跳べた模様。
 ステップの動きもよかった。晴れやかな笑顔でフィニッシュ。

#8 アダム・リッポン(アメリカ) SP:87.32(2) FS:174.11(3) 合計:261.43(3)
 「Arrival of the Birds」「O」♪ 胸と肩の飾りは翼のイメージ。4回転トウループは転倒したが、2本のトリプルアクセル、ルッツから3-2-2、完璧な両手上げ“リッポン”ルッツ。
 音楽と一体になった、心揺さぶるプログラム。


#9 宇野昌磨 SP:89.15(1) FS:190.19(1) 合計:279.34(1)

 「Buenos Aires Hora」「Barada para un loco」アストル・ピアソラ♪ きりっとしたタンゴの動きに、最初から惹きつけられる。4回転フリップ決まった 4回転トウループも イーグルからのトリプルアクセル、後半のトウ・トウ4-2まで 2本目のトリプルアクセル転倒が惜しかったが、そのほかはジャンプで減点されるところがない・・・
 首や視線の動き、ぴっと開いた指先まで、タンゴを表現。次第にテンポアップする情熱的なステップ。曲調が変わってボーカルが入ると、まるでスペイン語の歌詞がわかっているかのように情感がこもる。腕の動きをつけたクリムキンイーグルに大歓声、観客は総立ち
 本人は転倒が口惜しかったようで^^; トリプルアクセル+1回転ループ+3回転フリップが決まってたら、200点越えだった それは次回の楽しみということで。


#10 ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:85.75(3) FS:182.63(2) 合計:268.38(2)
 「The Scent of Love」♪ シックな黒。シンプルなピアノ曲がスケートを引き立てる。4回転トウループ下りた! トリプルアクセル2本も高さと余裕がある。複雑なステップはドラマチックで、彼にしかできないもの。後半にフリップ・トウ3-3やルッツ・ループ・サルコウ3-1-3を決めて、技術点90点を越えた。
 美しさに技術も備わって、今季はさらに素晴らしいスケーターに成長しそう。

 結果、宇野昌磨が優勝 ショート、フリーと1位の完全優勝は見事。2位にブラウン、3位リッポンと地元アメリカ勢が入った。4位ヴォロノフ、5位金博洋、6位ナム・ニュエン。コフトゥン7位、ドレンスキー8位、ヘンドリクス9位、ケリー10位。
 10位のケリーも210点を越えた。今日はみんながいい演技の連鎖になってよかった
 これで宇野昌磨は、2年連続ファイナル進出に大きく前進。ロシア杯も楽しみ

コメント
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