フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第4戦トルコ大会、男子フリーと総合結果。1位から3位まで、SPとフリーと総合結果が全く同じになった。つまりジェイソン・ブラウン(米)が200点にあと一歩の198.16で優勝。日本勢は中村優が6位、本田太一が10位だった。映像全体はこちら。
シーズンベスト132.21、ジェイソン・ブラウンのフリー。
フリーでもトリプルアクセルに挑み、回転不足かつGOEが-3になってしまったが、転倒せずに着氷。点数としてはダブルアクセルの方が稼げる状態だが、試すには今しかない。回転不足でも基礎点6.0、GOEが-1くらいですめば5点取れるし、着氷でふらついても回り切れれば6~7点取れるようになる。
オリンピックを目指すために、トリプルアクセルを必死に練習していると記事で読んだ。一歩ずつ段階を踏んでいるところなんだろう。
ビールマンスピンはやらないけど、体の柔軟性をアピールする振付。Y字バランスのような姿勢、スパイラル姿勢、スピンでレイバックに近い姿勢。魅力あるスケーターに育っている。
114.17でフリー2位のアレクサンドル・ペトロフ(ロシア)。
元気よく滑って良かったんだけど、最後のダブルアクセル+ダブルアクセルのシークエンスが、4つ目のコンビネーション/シークエンスで無効、0点になってしまった。それまでに3つ跳んだコンビネーション、どれも予定通りに見えたけど、、、3回転ループ+3回転トウループで転倒した分を取り返そうとしちゃったかな
フランス大会の159.68を大幅に更新する174.45で2位。平昌五輪の頃には怖い存在になっていそう。
3位に入ったナム・グエン(カナダ)のフリー、112.47。
フランス大会フリーでは挑戦したトリプルアクセルは回避して、しっかりまとめてきた。全体に姿勢がきれいになってきた感じ。
中村優のフリーは111.05で5位。
ジャズのSPとはうってかわって、クラシックのバイオリン協奏曲をしっかり表現していた。やっぱりところどころ高橋大輔に似ちゃう^^; 3回転+3回転のコンビネーションジャンプが跳べるようになると、ぐっと点数上がりそう。
本田太一のフリーは88.59の11位。
何を間違ったのか、ジャンプを跳びすぎて後半のコンビネーションが0点(そんなところで関西大学の某先輩を見習わなくても)。
アメリカ大会のスコアとつき合わせると、3回転ルッツは単独の予定だったと思われる。そこへ2回転トウループをつけ、続くフリップも予定通り2回転トウループをつけた。後半に入ってのダブルアクセル+3回転トウループ+2回転トウループでコンビネーションは3個。これ以上は無効となってしまうのに、終盤3回転トウループ+2回転トウループ+2回転トウループを跳んでしまった。
なお、前半に予定外のコンビネーションを跳んでいなかったとしても、3連続のコンビネーションはプログラム全体で1回しかできないので、終盤の3連続はやはり無効になってしまう。本来の予定はおそらく2連続だった。
冒頭のサルコウや後半のループが2回転になってしまって、取り返そうとしたか。効果的な“取り返し方”も、日頃から練習しておかないといけないようだ。
アメリカ大会でレベル1だった最後のフライングキャメルスピンが、レベルなしの0点になったのも痛かった。課題がいろいろの大会になったかな
日本人でもある?ショータロー・オオモリ(米)、フリー110.81の6位で総合166.09の4位。
「パガニーニの主題による狂詩曲」は羽生結弦のジュニア時代を思い出させる。1回転や2回転になったジャンプがあって予定通りにはできなかった感じだが、スケーティングはきれいになっている。ドイツ大会もあるからファイナルの可能性も0ではない?!
今大会の結果で、ジェイソン・ブラウンは28ポイント、ファイナル進出決定(たぶん)。24ポイントの日野龍樹は、残り3試合の結果次第
次のスロベニア大会が大激戦になりそうで、、、アメリカ大会優勝のジョシュア・ファリス、フランス大会優勝の金博洋(Boyang JIN)、昨季世界ジュニア優勝の閆涵(Han YAN)に、アメリカ大会2位の田中刑事と、今季初戦の宇野昌磨。ロシアからジュニアデビューの選手がまた出てくるみたいだし、とんでもない結果もあり得る。
閆涵が昨季同様、4回転ビシバシの状態でくるか? 前回いい成績を出して自信をつけているファリスが好調を維持しているか? この2人に割って入るのは大変だけど、田中刑事もなんとか金博洋を抑えて3位に食い込んでおけば、2年連続ファイナルも見えてくる。
というわけでまた来週~~~