「香港への飛行機の中で聴いて蘇永康を気に入った」というコメントをいただいて、欣喜雀躍
「おすすめのCDを教えてください」ということで、さっそく何がいいか、、、と考える。CDデビューして23年目なので、アルバム数はベスト盤も含めると30枚以上になる。昔のものは香港でもあまりCDショップに並んでいない。
最新は「和那誰的」(2011年、華星唱片)。アルバムとしては、カバー曲とそれを作曲した人に書き下ろしてもらった新曲を半分ずつという面白い企画。アルバム発売前に香港では珍しいシングルCDとして発売した「那誰」が大ヒットし、急遽アルバムにも収録されることになった。「那誰」の国語(北京語)版「破繭」も、今店頭にならんでいる2ndバージョンに収録されている。
華星に移籍してからのアルバムはまだこれだけで、そのひとつ前に出たアルバムは「So I Say」(2008年、金牌娯樂)。タイトル曲は方大同の提供。この年は国語アルバム「擁抱」もリリースしている。
香港では、歌手が移籍した後、前に所属していたレコード会社がベストアルバムをリリースすることがよくある。歌手自身が曲を選んだり曲順を決めたりするわけではないが、逆に企画する側のセンスが問われるところかもしれない。移籍先で新譜をリリースするタイミングに合わせて発売して、話題性を狙ったりもする。
思いっきりそのパターンと思われるのが、「和那誰的」1stバージョンが出る直前に発売された「So Great」(2011年、Universal Music)。CD4枚、計72曲入りって、大盤振る舞い(笑)。1989年のデビュー曲「失眠」から上述「So I Say」初出の「色禮服」まで、主だったヒット曲は網羅されている。Disc4は他の歌手との共演作品に当てられ、成龍(ジャッキー・チェン)映画「ゴージャス(中文タイトル:玻璃樽)」主題歌でヒットした「來夜方長」なども聴くことができる。
72曲も入ってるけど、実は1曲もピックアップされてないアルバムもあったりして、ファンとしては痛し痒しだけど こればっかりは仕方ない。香港の歌手では珍しく“アルバム全体を一つの作品として制作する”人なので、ファンとしては1枚のアルバムを曲順どおりに聴いてみてほしいところだけど、そもそも入手が難しくなっているので、なかなかお勧めできず、、、ベスト盤を聴いて気に入った曲があったら、その曲が最初に収録されたアルバムを探して聴いてみる、というのもいいかもしれない。
香港に行くたびに、中古CD屋の在庫はチェックしている。なぜかオーストラリア版などがあったりしてびっくりすることも あんまり安い値段がついてると腹が立って、家にあるのに買ってきてしまったり HMVなど大手ショップに、意外と古い物がさりげなくあったりするのが不思議。
ウィキペディアの中文版に、これまでリリースされたアルバムが年代順にまとめられているが、収録曲一覧はない。頑張ってまとめようかな(決意してもなかなかできないけど)
(アルバムのリンクには香港のショップYesAsia.comのサイトを貼ったが、HMVでもマルチバイ価格ならわりと手ごろな値段でお取り寄せ可能のようだ。また、オリエンタルムーンには古いアルバムの在庫がけっこう豊富。ご参考までに。)