主婦の手

　昨日の「京都地検の女」

　傷害の疑いで送検されてきた女性。
　浮気をしていたとか、夫の殺害を依頼したのではないかとか、いろいろ「悪女」的な見方。

　でも鶴丸検事（名取裕子）は、「そんな人じゃない。手を見ればわかる」
　つやが消えた結婚指輪と、かさかさの手は「主婦としての役割」を果たしているから。

　浮気なんてするわけないし、夫を殺そうとするわけもない。

　主婦の手、わかります。
　私が盲学校で仕事をしていた頃、遠方から娘さんを送って来ていたお母さん。いつもきれいにしていたし、苦労めいたことを話すこともありませんでした。
　しかし、ちょっと手に触れる機会があったのですが、まさに「主婦の手」
　家事をして、夫の仕事も手伝い、娘を遠くまで送迎し、それらの苦労が「手」に出ているんだと痛感しました。

　だから、昨日の鶴丸検事の見立て、すごくわかりました。