週刊朝日に司馬遼太郎講演録が載っていました。
1985年11月9日に行われたもの。
大阪府公文書館開設記念講演。
資料を保存することの重要性・意義が語られているのですが、35年前の過去から現在に向けてのメッセージと思える話もたくさん載っていました。
日露戦争後のことで、
『日本は世界一強いとか、ロシアをやっつけたとか、訳のわからないことを言う』
ロシアをコロナと言い換えそうな現在の危うさを感じたりして…。
『戦争に反対すると自分の昇進にかかわると思うから反対しない』
政府・政権に反対するとに言い換えれば…。
『よその国の資料を読めば、だれでもわかります』
他国のデータを参考にして欲しいのに、してないです。
『しかし、残念ながら、資料軽視という伝統が日本にあるんです』
『公文書館といった儲かるわけではないものをどれだけ多く持っているかが文明の尺度です』
講演が文書館開設記念ですから、その点を踏まえてというのもあるでしょうが、これまた現在もっとも重要視されるべき公文書がどんどん廃棄されるというのを考えると、とても的確かつ重要な話だと思いました。
1985年11月9日に行われたもの。
大阪府公文書館開設記念講演。
資料を保存することの重要性・意義が語られているのですが、35年前の過去から現在に向けてのメッセージと思える話もたくさん載っていました。
日露戦争後のことで、
『日本は世界一強いとか、ロシアをやっつけたとか、訳のわからないことを言う』
ロシアをコロナと言い換えそうな現在の危うさを感じたりして…。
『戦争に反対すると自分の昇進にかかわると思うから反対しない』
政府・政権に反対するとに言い換えれば…。
『よその国の資料を読めば、だれでもわかります』
他国のデータを参考にして欲しいのに、してないです。
『しかし、残念ながら、資料軽視という伝統が日本にあるんです』
『公文書館といった儲かるわけではないものをどれだけ多く持っているかが文明の尺度です』
講演が文書館開設記念ですから、その点を踏まえてというのもあるでしょうが、これまた現在もっとも重要視されるべき公文書がどんどん廃棄されるというのを考えると、とても的確かつ重要な話だと思いました。