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イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

運転中は運転に集中

2020-02-29 12:12:00 | 
 週刊朝日の連載「パテカトルの万脳薬」(池谷裕二)。
 脳はマルチタスクが苦手という話。
 聖徳太子が10人の話を同時に聞いたという逸話も出ているけれど、そういうのは基本的に無理。でも、世の中にスーパータスカーもいる、と。ごくまれに。

 普通の人は、ハンズフリーの電話であっても、運転の反応は遅れると。
 その点においては、
 『運転中は運転のみに集中し、同乗者を含め、一切の会話をしないのがベスト』と書いてあります。

 昔は、それが当然というのか、「電話と車の中では大事な話をしない」というのが、常識というのか鉄則というのか、そう言われてました。

 電話だと相手の顔が見えないから、つい大きなことを言ってしまう。男女の会話でもそうだし、仕事関連でも同じく。約束するなら相手の顔を見て話す。これには+αもあって、大事なことは書類にする。口頭での約束は、言った言わないで揉めるもと。
 今国会で、口頭で決裁を受けたという森法相の答弁があったけれど、そういうことは避けましょう…、でしたね。

 車の中での会話は、特に運転している人は上の空で返事をしているよ、ということ。だって、運転に集中しているから。
 マニュアルシフトで操作が必要だったのもあるし、道を覚えるためにも集中というのありました。帰り道わかんないというのでは困るし。

 ということで、マルチタスクに無理があることはわかっていても、テレビを見ながら何かをするとか、「ながら○○」は、どうしてもやっちゃってるなぁ。
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第二次世界大戦の中立国

2020-02-16 10:55:05 | 
 昨日、整形外科に行った時の待ち時間。
 新潮新書「日本語教室」(井上ひさし)を読んでいました。

 その中に「スペイン語が国連公用語になった理由」という項目がありました。p.46。
 第二次世界大戦の時、スペインは中立国だったから。
 そうだったんですね。知りませんでした。何となく連合国側のような気がしていたかな…。

 何もしてないで傍観者だったということではないのです。
 『徹底的に戦っている枢軸国と連合国の間に立って、戦争によって生じる悲劇をスペインがカバーして歩いたのです』
 具体的なことも、書かれています。

 そして、
 『戦争によって生じてくる様々な不都合を、全部ボランティアで解消していくという仕事がある。その道を、日本は選べばよいと思います』
 というのが、井上ひさしさんの考え。
 
 枢軸国というと、日本、ドイツ、イタリアを思い浮かべるけれど、これも他にあるんだし、連合国も実にたくさんの国があって、そのこと自体わかってないことをあらためて実感。
 そして中立だったスペイン。

 あくまで「日本語教室」なんだけれど、いろんなことが勉強になります。
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さ入れ言葉

2020-02-13 11:22:04 | 
 北原保雄著「日本語どっち!?」(金の星社)に「さ入れ言葉」の説明がありました。
 「ら抜き言葉」はわかるけれど、「さ入れ言葉」というのは知りませんでした。
 ただ、実例を読めば、なるほどそのことねと。

 p.27の問題14。
 A「今度の劇の主役は、君にお願いしようと思ってるんだ」
 B「喜んで、やらさせていただきます」

 クイズ形式で、これは読んだ当時(2006年)もすぐにわかりました。
 「やらせていただきます」でなければおかしいです。

 著者はこれを「さ入れ言葉」と解説。
 「させる」や「せる」は使役の助動詞。
 「せる」がつくのは「行く」「作る」「歩く」など。
 行かせる、作らせる、歩かせる、ということですね。

 「させる」がつくのは「来る」「見る」「食べる」など。
 来させる、見させる、食べさせる、ということですね。

 やたらに政治家が使う「させていただく」が、さ入れ言葉で説明できるのかどうかは、この本では例示がないのでわかりません。もっと勉強しなくては。
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ヘビースモーカーで料理の苦手な人

2020-02-06 20:26:30 | 
 週刊朝日の連載小説「朔が満ちる」(窪美澄)。
 主人公の史也が中学生の時から同居させてもらった伯母芙佐子さん。
 とても素敵な人だと思います。
 この伯母さんがいなければ、史也はとうてい立ち直れなかったと思います。

 今週号で一番すごいと思ったのは『伯母の作る料理は到底食べられたものではなかった』。
 いったいどんな料理? 味付けの問題? メニューとしては、例えば卵焼きとか目玉焼き、あるいはカレーライス。そういうものなら、食べられたものではない、というくらいに作る方が大変なんじゃない…。

 でも、『コーヒーだけは淹れるのがうまかった』 中学・高校時代で、おいしいコーヒーを堪能していたんですね。
 
 で、史也と話している時はいつもタバコ吸ってます。たぶん、かなりのヘビースモーカー。

 高校で美術の教員。学校でも吸ってるな…。今なら無理だな…。
 
 何だか、それだけ読んでいると、一人暮らしで男っ気がない。そのまま年を重ねた、そんなイメージを抱いてしまうけれど、違いました。
 結婚する相手がいた。妊娠もした。でも、15年前の8月に飛行機事故で命を落とした。なるほど、そういう設定か…。時間軸で考えると、御巣鷹山の事故でしょう。

 この小説がドラマ化されたら、芙佐子さんは人気出るんじゃないかな。
 
 ちなみに、料理は史也が担当。
 史也と同居したのは、もし、あの子が生きていたならという思いもあったと。飛行機事故の時にだめになったと書いてあるので、ショックでそうなったんでしょうね。

 こんなに素敵な芙佐子さんですが、史也は東京の大学に合格して、弘前を離れました。
 もう登場しないのかな。これからどういう話になるのか、想像できないけど、東京での暮らしにも関わりをもってくれたらいいんだけど。
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週刊誌の原稿締め切り日

2020-02-06 10:04:10 | 
 週刊朝日の連載「田原総一朗のギロン堂」

 今週号は2月2日に放送されたテレビ朝日の「激論!クロスファイア」のことでした。
 新潟では1日遅れの発売ですが、首都圏では2月4日の発売。
 2月2日に放送されたことが、4日発売に間に合うんだ!!とびっくりしたら、1月30日に収録と書いてありました。

 なるほど、と思ったものの、それでも4日発売までには、中4日しかありません。
 収録が終わってすぐに原稿を書いて、入稿すれば間に合うのでしょうが、けっこうスリリングなスケジュールのように思います。

 万一間に合わなかった場合は、予備原稿みたいな他のテーマの記事を作っておくのかな?

 たいていは、少なくとも1週間前に書いているような、場合によっては10日前くらいのものも。

 で、今回の内容は「激論!クロスファイア」で郷原信郎さんが述べていたことのピックアップでした。当然ですね。
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「砂に埋もれる犬」(桐野夏生)

2020-02-06 09:19:58 | 
 週刊朝日の新連載小説「砂に埋もれる犬」
 桐野夏生さんの作品です。

 以前、同誌で「路上のX」を読みました。
 女子高生が主役だったかと。

 今回は小学生が主人公なのかな。それともコンビニ経営の人が主人公なのかな。

 コンビニは今、24時間営業が継続可能なのかニュースになっているし、食品ロスの問題で、廃棄が適切かも課題に。
 初回で、そのあたりのことが出てきています。

 小説とはいえ、リアリティ感が強いです。
 次週以降、どう展開していくのか楽しみです。
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「如何様」=「いかさま」

2020-01-30 09:42:35 | 
 高山羽根子著「如何様」

 パッと見た時に、「如何」を「いかが」と読んで、それに様がつくと、どうなるんだろう?と思いました。
 あるいは「いかようにもされるがいい」という時の「如何様」かとも思いました。

 しかし、書評を読んでなるほどと。週刊朝日に載っていたもの。
 「いかさま」だ。

 いかさまを漢字で書くというのは、全く知りませんでした。
 
 小説のタイトルでなく、文章の中に出てくる「いかさま」が漢字というのを読んだことあるかなぁ? 記憶にはないです。

 敗戦後、戦地から復員した人が出征前と違った姿というので、興味を覚える反面、怖いような。
 単行本なので、ちょっと読みにくいかな。
 文庫本になってくれるといいんだけど。
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フィクションだからできること

2020-01-23 09:27:16 | 
 週刊朝日の連載小説「朔が満ちる」(窪美澄)。

 主人公の横沢史也が、中学生時代に父親に対して行ったことが詳しく書かれました。

 斧で殴った。殺意を持ってと考えれば、殺人未遂になるのでしょうが、刃ではなく、背の部分で殴ったから、命は助かった。
 が、しかし、駆けつけた駐在さんが、父親が階段から落ちて怪我をしたことにして、史也の行動は明るみに出ず。

 しかし、部屋に引きこもってしまった史也。

 引っ張り出してくれたのは伯母の芙佐子。史也が子供の頃から会いたいと思えた身内。
この伯母さん、史也が心を許すだけの人だと思います。
 「泣け! 泣け! わめけ! わめけ! 気が済むまで」と史也を受け容れています。

 この感じは、BS日テレで放送している「瑠璃の島」で、瑠璃(成海璃子)が感情を爆発させた時に、里親の勇造(緒形拳)が、「子供は気持ちを正直に出せばいい」と受け容れたのに似ていると思いました。

 フィクションだからできること。駐在さんの行為は、現実としてはかなり無理がありそうですし、身近にそうやって受け容れてくれる人がいるケースは少ないかも。
 でも、それは諦める必要はないというか、いそうな気はします。
 
 さて、伯母のところも「二間のアパート」ということですし、まさに濃い人間関係で過ごすことになるのでしょうが、どんな暮らしが待っているのか。
 続きが気になります。
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架空の地名、新潟県羽田上村

2020-01-19 09:42:00 | 
 週刊新潮の連載小説「雷神」(道尾秀介)。
 主人公の故郷が新潟県というのは、以前出てきたような気がするけれど、今週号では、新潟県羽田上村と書いてありました。

 そういう自治体はありません。架空です。
 1981年の話を回想しているのですが、その当時でもないです。

 田上町というのはあります。湯田上温泉や護摩堂山が有名です。
 でも、田上町を連想させるものはないです。

 読み進むと、実在する柏崎市が出てきます。
 『明治時代に近隣の柏崎市で油田が発見されたことで、小さな羽田上村でも山沿いに製油所が軒を連ねるようになった』
 そうですか、油田ですか。

 柏崎市のHPに西山油田(にしやまあぶらでん)のことが書かれています。
 明治時代にアメリカから綱式さく井機を輸入して本格的に掘ったことも書かれているので、「雷神」に書かれていることと一致する部分あります。
 
 1981年だと西山町でした。ただ、となりの刈羽村にも油田(あぶらでん)という地名があるので、そちらも関係しているかも…。「羽」の文字があるし。
 
 羽田上村の産業基盤は鉄鋼業とキノコだったとも書かれていて、柏崎市の近くで鉄鋼業が盛んだったところはあるのかな? 刈羽村に鍛冶屋はありました。キノコが産業としてあったかどうかは定かではありませんが、キノコとりをしていた人が、原発の敷地内に入ってしまったという事件(?)はあったので、キノコは採れると思います。

 ということで、あくまで小説はフィクションですから、現存する自治体を想像すること自体がナンセンスなのですが、新潟県が出てきて、またまた興味がそそられたのは間違いありません。
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酔える人と酔えない人

2020-01-14 20:29:40 | 
 週刊朝日に司馬遼太郎さんの講演録が載っていました。

 1969年11月28日に行われた講演。

 読んでいると現在の状況と同じという感じがしました。
 『思想や宗教は、小説と同じようにフィクションであります。つまり「うそ」であります』
 ちょっとすごいなぁと思ったけれど、以前週刊朝日の連載「パテカトルの万脳薬」(池谷裕二)で、嘘に関する研究論文を取り上げた時に、同じようなことが書かれていました。

 これが何を意味するかというと、司馬さんは人間には二通りの体質があって、お酒が飲める人と飲めない人。
 で、思想や宗教もそれに酔える人と酔えない人がいる。
 そういう展開なのです。

 なかなか深い話で、現在の社会を考えた時にも、全くどんぴしゃといえるくらいに、鋭い指摘だと思いました。

 講演ですから、こういう話をすらすらと原稿を読むのでなく、ご自分の考えを述べるという、そして聴いている人たちが理解できるという、それもまたすごいことだと思いました。
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