ジャコウアゲハの羽化ラッシュが続く中、
我が家の庭では初めてという、産卵シーンを見ることができました。
しかも何度も・・・
そして卵までも・・・
《7月12日、ジャコウアゲハの産卵を確認した》
この日になって、初めて♀が姿を現しました。
6日に羽化した1号♀なのか、10日に羽化した2号♀なのかわからない・・・
(翅が少し傷んでるから、もしかして1号か?…)
庭に現れた1頭の♀♪(8時13分)
午後になって、産卵態勢らしき姿を目撃~♪(15時12分)
これ、たぶん産卵中だと思う…♪
産卵シーンを、ズームでもう一枚♪
(葉っぱの陰でよく見えないけれど、間違いなく産卵ですね…)
♂と♀とが追いかけっこしている姿を目撃してたから、
「もしかして…」と、かすかに期待してました・・・
我が家でのジャコウアゲハの産卵は、初めてです
さぁーて、この先どうなることやら・・・
確認できている蛹のうち、残るは蛹5号と蛹6号です。
わずかに変色してきた蛹5号 と まだ黄色い蛹6号♪(12日、15時30分頃)
《7月13日、蛹5号が無事に羽化・・・羽化直後は見てないけど♀だった》
この日は、ほとんど一日雨でした・・・
蛹5号の色がだいぶ黒くなってはきていたけれど、
まさか土砂降りの中での羽化はないだろう! 早くても翌朝か?
…と思っていたのですが・・・
午後4時頃に見た時には、すでに蛹は空っぽだった。
雨に濡れながらも、蛹の色がかなり黒くなってきた♪(13時16分)
気付いた時には、もぬけの殻だった♪(15時56分)
パックリと口を開けた、こんな抜け殻は初めてです。
きっとつかまる所がないから、抜け殻にぶら下がって翅を伸ばしていたのでしょうね。
もしかして地面におっこちてはいないかと、周辺を探したけれど見つからなかった。
中庭をヒラヒラ舞ってるジャコウアゲハ♂が1頭いたけれど、
尾状突起が傷ついたりしてるから、羽化したばかりではないなぁ・・・
シュウメイギクの葉で、翅を休めている♂♪
そして翌朝(13日)、ウマノスズクサの下のジギタリスに、
1頭の♀が止まっていた。
新鮮そうな♀です♪
羽化したのはたぶんこの子でしょう。
…というわけで、蛹5号は♀でした・・・
これで、「♀・♀・♂・♂・♀」の順で、5頭が無事に羽化してくれました。
《7月14日、ジャコウアゲハの産卵と今度は卵も確認できた》
朝8時前から、中庭では2頭の♂が舞っていた。
2頭の♂が、それぞれに翅を休めてる♪
2頭とも、日を追うごとに翅の傷みが増してきている。
お昼頃のことです・・・
この春、柿の木の近くに移植したウマノスズクサに、1頭の♀がやってきた。
(ここのウマノスズクサは、出窓からもよく見える…)
どうやら産卵場所を探してるらしい。
ウマノスズクサの回りを舞ってる♀♪
(この場所のウマノスズクサは、サブとして育てている…)
背の低い小さな株の葉裏に、(どうみても無理な体勢で)産卵を始めました。
きっと、外敵に見つかり難い場所を選んだのでしょうね・・・
小さな株の葉裏に、卵を産みつけている♪
2個目の卵を押し出している♪
これまで、3個の卵が見える♪
お疲れさまでしたぁ~♪
(この♀は5個の卵を産んで、ウマノスズクサから離れた…)
あらっ、この子は12日に産卵していた♀と同じ個体だったのですね。
右前翅縁の欠けている場所が同じで、
産卵シーンを見れば、翅の欠けた上方に付いてる赤い花粉も同じ。
蝶って、日を変えて何度も産卵を繰り返すのですね・・・
しかもメインとサブ、二ヶ所のウマノスズクサに産卵してます。
中庭で大きく育っている、メインのウマノスズクサ♪
柿の木近くでまだ株も小さな、サブのウマノスズクサ♪
さてさて、残るは蛹6号だけとなりました。
黄色かった蛹も、少しずつ変色が進んでいます。
間もなくその時を迎えるでしょう・・・
《7月15日、またまたジャコウアゲハの産卵を確認した》
12日、14日に続いてまたまた同じ個体の産卵でした・・・
たまたまこの♀には、「翅縁の欠けと花粉付着」という目印があったから、
同一個体の産卵シーンだと確認ができました。
只今産卵中です♪
1頭の♀は、いったい何個の卵を産むのでしょうね・・・
この日、ウマノスズクサ周辺には3頭の♀がきてました。
ホリホックで吸蜜中の、新鮮な♀♪
すぐ横の朝顔の葉で花を休めてる、尾状突起がちぎれた♀♪
そして産卵シーン(↑)を見せてくれた、前翅縁が欠けた♀♪
♂の2頭はほぼ毎日庭にきています。
まだ翅がきれいな♂ と 随分くたびれちゃった♂♪
ルリマツリモドキで吸蜜してる、ジャコウアゲハの♂♪
この頃の♂は、吸蜜シーンが多くなりました。
子孫を残す大仕事が終えて、あとは栄養補給して体力温存でしょうか・・・
《7月16日、蛹6号が無事に羽化・・・最後のこの子も♀でした》
この日は、我が家でエッグ仲間とのランチ会でした。
羽化しても様子を見ることができないから、
できることなら別の日に…と思っていたけれど・・・
ジャコウアゲハにとって、我が家の事情なんか関係なかったようです。
蛹の様子から見ていただきましょう。
15日の朝 → 15日の夕方
→ 16日の早朝
早朝に蛹の色を確認すると、いつ羽化してもおかしくない状態でした。
お客様をお迎えする準備で朝からバタバタしてまして、
時々洗面所の窓から蛹の様子を見ることに・・・
朝から何度見ても蛹はそのままで、周辺に羽化した成虫は見当たらない。
お客様が到着する直前に、とりあえず蛹の様子を見に庭に出てみると、
なんとまぁ、羽化した♀が下の方で園芸用のトレイにぶら下がってた!
ジャコウアゲハの♀が羽化してた♪(11時18分)
こんな場所で、翅を乾かしていた♪
蛹からかなり離れた場所だもの、部屋の中からじゃあ気付かないはずですね。
でも、飛び立ってしまう前に会うことができてよかった
これで、「♀・♀・♂・♂・♀・♀」と、6頭が全部無事に羽化してくれました。
嫁四人に婿二人~♪
これはジュニア誕生への希望が、大きく膨らみますねぇ~
《同じく7月16日の夕方、ジャコウアゲハの産卵を確認》
この日、お客様が帰られた後に中庭に出てみると、
尾状突起がちぎれた♀が産卵にやってきました。
尾状突起のちぎれた♀の産卵♪
ちょっとひと休み♪
前日に続いての産卵、お疲れさまです。
《今日7月18日、新鮮な個体の産卵を確認した》
暑い日中はジャコウアゲハも姿を見せなかったけれど、
夕方になって、ウマノスズクサの回りを飛んでいる♀がいた。
そして産卵が始まった・・・
産卵している♀を見れば、なんとなんとピッカピカの新鮮な個体です。
もしかして、16日に蛹6号から羽化した♀でしょうか・・・
こっちの葉あっちの葉へと渡りながら…♪
産卵を繰り返す、新鮮な♀♪
《ジャコウアゲハの卵です》
こうした産卵ラッシュのおかげで、
メインのウマノスズクサとサブのウマノスズクサでは、
葉裏にたくさんの卵を確認することができました。
葉裏には1個~8個もの卵が産みつけられている♪
(これはほんの一部だけど、腹部を曲げてこんな風に葉裏に産みつけられる…)
卵はたくさん確認できたけれど、
でも、卵からの成虫への生き残りはたったの2%程度なのだとか・・・
自然界での生存競争は、想像以上に大変なようですね。
ジャコウアゲハの観察日記は、ひとまずこれにて完了です。
思いがけずに、産卵シーンや卵まで見ることができて、
ジャコウアゲハの習性が、少しだけ分かったような気がします。
長いなが~いジャコウアゲハの観察日記にお付き合いいただきまして、
誠にありがとうございました。
みさと家は、ジャコウアゲハにとっては、天国ですね。
たくさん、産卵するはずです。
羽化して、直ぐに産卵できるなんて、蛹のうちから、準備しているのですね。
さて、来年は、どれだけのジャコウアゲハが乱舞してくれるのでしょうか。
楽しみです。
見てると、体の柔らかさを実感します。アゲハの仲間
のうちでは一番、新体操でもやっていたのでしょうか。
それにしても貴重な羽化の記録ですね。ウマノスズク
サも大きさは限られているし、今季まだジャコウアゲ
ハを見かけませんが、訪いがあれば挙動には教科書
にできそうです。
その瞬間が・・・(^^ゞ
ジャコウアゲハの食草『ウマノスズクサ』は、
一昨年の6月に知人宅から4本の小さな株を頂いてきて植えました。
そして他の知人宅からも株を頂いて植えたのですが、
今年はたくさんの新芽が出てきて、ジャングルのように生い茂っています。
もし卵が孵化できて、たくさんの幼虫が成長すると、
かなりの量のウマノスズクサが必要になってきます。
(ジャコウアゲハの幼虫たちは、この葉しか食べないものですから…)
ジャコウアゲハは大きな終齢幼虫になると、茎をちぎってしまいますから、
ある程度ウマノスズクサを茂らせておかないと、
あっという間に食草が足りなくなってしまうのです・・・
>直ぐに産卵できるなんて、蛹のうちから、準備しているのですね…
蛹の中で大工事が行われていて、体の様々な部分が出来上がっているようです。
羽化した瞬間はすでに大人の蝶なのですって。
ジャコウアゲハが定住してくれるといいのですが、
今の卵の活躍次第でしょうかね・・・
梅雨明け宣言が出されたかのような、昨日と今日の信州です。
梅雨明けはいつになるのでしょう・・・
ジャコウアゲハは、かなり腹部を曲げての産卵ですね。
uke-enさんのコメを拝見してから、
キアゲハはどうなのかと過去記事を見てみれば、
おっしゃるとおり、ジャコウアゲハ程は腹部を曲げてなかったです。
ジャコウアゲハの、特に♀の飛ぶ姿は優雅さを感じますが、
これも新体操で培われたものなのでしょうね・・・
羽化の記録・・・
肝心な「その瞬間」を撮影できなかったので、
記録は長々と綴られている割には、なんだか中途半端でしょう。
それでも、いつか何かのお役にたてれば嬉しいで〜す♪
今年はまだジャコウアゲハが来ませんか?
ウマノスズクサは蝶を呼ぶ力はないですけど、
uke-enさんのところはお花がいっぱいだから、呼び寄せてくれそう〜
我が家は夏の花が少ないから、これからは庭にもっとお花を植えて、
春〜晩秋まで、お花が絶え間なく咲くようにしてあげねば・・・
今日ね、新芽近くのやわらかそうな葉の先端がちぎれたようになっていたので、
葉をひっくり返してみたら、4頭の小さな幼虫がいました!
(これは、いつ産卵されたものなのか不明です…)
卵から孵化した幼虫は、世に出て真っ先に食べる物は卵の殻なんですってね。
それからウマノスズクサの葉を食べるようです。
この小さな幼虫を見ていたら、キアゲハの観察を思い出しました。
そのうちに大勢の幼虫たちになってしまいそうなので、
今回は個体別に成長を追い続けることは不可能ですが・・・
梅雨明け。。「甲信地方」はまだ先だそうですね。
山梨県・・雨量が少なさぎて困っていますので もう少し降ってからの方が助かりますが。
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まぁ!前回と今回のブログ、これはなんと素晴らしい記録でしょう。
キアゲハの時にも感じましたが みさとさんの
観察力 と根気に乾杯です
産卵
葉の裏側にどうやって産み付けるのだろうかと思っていました。
あぁ このように体をくねって・・なんという柔軟さ!
「羽化ラッシュ」
「初めてという、産卵シーン」「卵」にも乾杯!
葉っぱが足りなくなっても「買ってくる」わけにはいかなそうですね。
私はかつて 2株のパセリに6匹のキアゲハの幼虫がいて慌てて「買い足し」ましたが・・
朝のうちは涼しくて、網戸にできなかったですけど、
やっぱり今日も暑かったです。
そうですね、山梨は猛暑日が続いて雨が少ないようでしたね。
早い梅雨明けばかりを望んではいられない状況なのでしょう・・・
こう暑いと、ビールで何回でも乾杯をしたい気分ですよねぇ~♪
(…って、言う程飲めないわたしだけど…)
今年はジャコウアゲハの観察はしないと心に決めたのに、
やはり近くでヒラヒラされると、つい気になってしまいます。
今年は♀と♂の比率がちょうど良い具合に羽化してくれたようで、
産卵シーンを楽しませて貰ったり、卵まで見ることができました。
『羽化ラッシュ』だけでは先きに繋がらないけれど、
思いがけずに『産卵ラッシュも』ありましたから、
今は『卵の孵化ラッシュ』が始まっています♪
葉の先端がちぎれているのを見つけて、その葉をひっくり返したら、
卵から孵化した幼虫がいました。
チビッコ幼虫が、一丁前に葉を食べ始めましたよ。
そうですね、幼虫も大きくなってくると食欲旺盛になります。
我が家でも、庭のフェンネルの葉や花が、キアゲハの幼虫に食べ尽くされました。
今年は邪魔な程ウマノスズクサが生えてきて、生い茂ってますから、
食糧難にはならないと思います。
ただ、離れた場所に生えた小さな株にうっかり産卵されてしまうと、
その葉を食べ尽くしてしまった後に、大株の所までチビッコたちが行けるのかどうか?
…なので、周辺の小さな苗は産卵前に抜いてしまわねば…と学習しました。
梅雨が明けそうで明けませんね。
もうすっかり夏の雰囲気、暑い毎日ですが…
ジャコウアゲハの羽化と産卵ラッシュのこの観察記録にはびっくりでした!
いつも感じていることですが、このすごい観察力には頭が下がります。
この記録は本当に貴重なものだと思います。
まさしくtakeさんへの言われる「永久保存版 」です!
ウマノスズクサはこんなにおおきくなるのですね。
こんなにご馳走を用意されて、ジャコウアゲハにとって本当に安心の環境だと分っての産卵なのでしょう。
そしてすぐ卵の孵化ラッシュとは!
これからまだまだ目が離せず、観察が続くことでしょうね。
続きを楽しみにしています!
本当に、この暑さでもう夏に突入かと思ってしまいます。
でも甲信地方はまだ、梅雨なのですですよね・・・
ジャコウアゲハの観察記録・・・
本日『孵化ラッシュ』を更新しまして、これにて完了です。
産卵を確認できた時点で、次は孵化に繋がるのかなぁ…との思いもあったけど、
二度の観察日記のアップで、もうギブアップでした。(ダジャレか?…)
羽化と産卵は日記形式にしちゃったから、
文章を繋げていくのにちょっと大変で・・・
同じ個体を追いかけながらの、経過報告形式の方が楽だったかも・・・
お盆を迎えるまでには一通りの草取りを済ませたいし、
ジャコウアゲハに振り回されるわけにもいかず、
観察は打ち止めにしようかと思っていたのですよ。
ところが、孵化した幼虫を見ていたら色んな疑問が沸いてきちゃって・・・
結局時々孵化の状況を観察する羽目になってしまいました。
観察力というよりは、やっぱり「暇人」だからできたってことですね!
ウマノスズクサは、こんなにも生い茂るのですよ。
3年もすれば地下茎で伸びて、周辺にポコポコ新しい株が生えてきます。
大事なお花の側には植えられませんね。
…とか言いながら、クリスマスローズの近くにアーチを作っちゃったけど・・・
まぁ、二ヶ所に生い茂ってくれれば幼虫が増えても大丈夫かと思います。
今回サブの方に産みつけられた卵の数は、あまり多くないですから、
幼虫の引っ越しはしなくても済みそうです。
観察は・・・確かにこれからも目が離せませんが、
本日更新した孵化ラッシュで、ひとまず終了のつもりです。
孵化した幼虫たちの様子は時々撮影しておいて、
いつかまた、結果報告ができたらと思っています。
長かった。
こちらの記事を見れば
うーん長い、お見事です。
セミの羽化は、わたしも見たことがあるのですが、
結構長時間かけて羽化しますよね。
30分も観察を続けるのは、やはり大変でしょう・・・
お疲れさまでした♪
数年前にキアゲハの羽化の瞬間に立ち会うことができましたが、
その時は、わずか1分足らずで蛹から抜け出して、
あまりの早さにビックリでした。
ジャコウアゲハの場合も、羽化の瞬間はほんの数分だと思います。
記事は長いですけど、時間を置きながらの観察で、
その場にずっといたわけではないですから、
みなさんが思う程は大変ではないのですよ。