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ジャコウアゲハの孵化ラッシュ♪

2016年07月23日 | 自宅周辺の蝶

本日は予定していた記事を差し替えて、引き続きジャコウアゲハの観察記録です。

「ジャコウアゲハの観察日記は、ひとまずこれにて完了です。」と、

前記事で宣言してしまいましたが、再び登場!

 

ジャコウアゲハの『羽化ラッシュ』があり、

運良く『産卵ラッシュ』に恵まれて、

そして今、『孵化ラッシュ』が始まりました。

(♀の産卵を見かけたのは、20日が最後です…)

 

我が家の庭でジャコウアゲハの産卵を観察できたのは初めてなので、

もちろんジャコウアゲハの孵化なんて、今まで見たことない!

 

《ジャコウアゲハのチビッコ幼虫、初めて発見!》

7月20日のことでした・・・

メインのウマノスズクサで、先端がちぎれたようになっていた葉を見つけ、

もしや…と思ってそっと葉の裏側を見てみたら、

 

なんと、そこにはチビッコ幼虫がいた!

 

先端がちぎれた葉裏で見つけた、ジャコウアゲハの1齢幼虫たち♪

(孵化して数日後の1齢幼虫でしょうか…)

 

まぁー、この子たちはいつの間に孵化したのでしょう?

 

ウマノスズクサ(メイン)で産卵シーンを初めて目撃したのは7月12日だけど、

卵から孵化した幼虫を発見した葉は、その時の産卵場所とは明らかに違う!

…ということで、

初めて出会ったジャコウアゲハの1齢幼虫たちですが、

産卵された日も卵から孵化した日も不明です。

 

ジャコウアゲハは、産卵後何日くらいで孵化するのだろうか・・・

 

《産卵から8日目で、卵が孵化した!》

唯一、14日にウマノスズクサ(サブ)で産卵した場所だけは分かっている。

…だったら、その卵の孵化日を観察すればよいではないか・・・

 

こちら、14日の産卵シーンを再び~♪

(この葉裏には5個の卵を産みつけた…)

 

この(↑)卵たち、20日に見た時には異常なし。

21日の朝も異常なし。

21日の夕方(5時半頃)に見たら、2頭のチビッコ幼虫がいた!

 

産卵から8日目で孵化が始まりましたぁ~

 

8日目の夕方、卵から孵化した幼虫2頭と残り3個の卵♪

(孵化直後の1齢幼虫です…)

 

ここに産みつけられた卵の孵化までの日数は8日でしたが、

気候や産卵場所によっても少しは違ってくるのでしょうね。

 

《孵化した幼虫が初めて口にするものは、卵の抜け殻だった!》

事前にネットで調べてみたら、孵化した幼虫はまず自分の抜け殻を食べるようです。

 

以下、ネット情報ですが・・・

ウマノスズクサには、アリストロキア酸という毒性がある物質が含まれているそうです。

ジャコウアゲハの幼虫は、ウマノスズクサをせっせと食べて毒を体内に蓄積し、

小鳥などの天敵から身を守っているのだとか・・・

そして驚くことに、♀はウマノスズクサに産卵する際に、

産んだ卵にアリストロキア酸を含むクリームを塗布して、外敵から守るのだそうですよ。

 

卵の抜け殻を食べている、孵化直後の幼虫たち♪

(こちら(↑)の画像、後日追加です…)

 

(この瞬間では、殻を食べてるのは右の子だけですが…)

 

上(↑)の写真、一番下の卵から黒い頭が見えているのがおわかりでしょうか・・・

ちょっと分かり難いですねぇ〜

 

ならば、上の写真を拡大してご覧ください♪

(こちらの小さな画像は、クリックで拡大できます…)

 

その直後に撮った写真には、孵化した幼虫(5頭目)が映っていた♪

(少々ピンぼけですが、一番下に小さな幼虫が見えますよね…) 

 

こうして、自分が出てきた卵の抜け殻を食べ終えた幼虫たちは、

自分を守るべく武装の第一段階をクリアして、

更に、毒を含んだウマノスズクサの葉を食べ始めるのです・・・

 

《チビッコ幼虫は食欲旺盛です!》

孵化したばかりのチビッコ幼虫も、あっという間に葉を食べ尽くしていきます。

 

1齢幼虫、おひとりさまでのお食事風景♪

 

こちらは、お二人さまでガツガツいってます…♪

 

先発隊の2齢幼虫4名さま、残された卵はどうなるの♪

 

こちらの2齢幼虫さんたちは、お花までお召し上がりのようです♪

 

このように1齢、2齢のチビッコ幼虫さんたちは食欲旺盛です。

大きく育って5齢幼虫(終齢幼虫)になれば、もっともっと食べます。

ウマノスズクサが生い茂っていなければ、じきに食糧難となってしまいますね。

 

さて、最後に締めくくりを・・・

ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサの葉や茎を食べて育ちます。

(お花も食べていたけどね…)

1齢幼虫から4回の脱皮を経て5齢幼虫(終齢幼虫)となって、

やがて蛹になり羽化して成虫になります。

交尾した♀は必ずウマノスズクサの葉の裏側に産卵をして、

卵が孵化して幼虫が成長していく…といったサイクルで、

次の世代へと命を繋いでいくのですね・・・

 

葉裏には、一緒に孵化できずに残された卵もあります。

チビッコ幼虫たちも、これから先き天敵も待ち構えています。

どうかできるだけ多くの卵が孵化して、無事に育って、

成虫となった姿で再び出会うことができますように!

心から願っています

 

(今度こそ『完』…のつもり)

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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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素晴らしい観察 (自然を尋ねる人)
2016-07-23 22:04:01
よく学び、学んだ後は実地検証
なかなか出来るものではないですね。
それにしても可愛い幼虫達
話し変わって
我が家でもツマグロヒョウモンがスミレの葉を探して
這いまわっています。
幼虫の食欲我が家でも旺盛でした。
返信する
とことん行きましょう (uke-en)
2016-07-24 10:55:52
先が楽しみです。
羽化の瞬間までGo!^O^

十二分にご承知のように、キアゲハの幼虫が脱皮
殻ですら食べますから、栄養の塊である卵(殻)を
食べることは効率的なのでしょうね。
食いしん坊さんちの幼虫ですから、他人のものまで
食べないか、その方が気になります。(^^ゞ

孵化遅れの卵は餓死や落下なんてこともあるので
しょうね。強いものを残す(が残る)のは子孫繁栄の
条件ですからね。その件の観察報告もお願いしま
すよ。
返信する
ジャコウアゲハ (mcnj)
2016-07-24 13:53:50
神秘的とも言える、生命の秘密に迫りましたね。
素晴らしいです。

このサイクルで、全部が育ちつづけたら、ジャコウアゲハで、埋まってしまわないか、心配になります。
そうならないように、ちゃんと、天敵も、待ち構えているのでしょうね。
返信する
☆自然を尋ねる人さんへ (みさと64)
2016-07-24 16:36:38
こんにちは。
幼虫たちを可愛いとおっしゃっていただいて、嬉しいです。
気持ちが悪いって思われる方がほとんどだと思うので・・・
…なのに、今回は小さな幼虫やもっと小さな卵の写真でしたから、
いつも以上に大きな画像で貼り付けてしまい、
虫嫌いな方には、目を背けられてしまいそうです。

羽化から孵化までの観察では、色々と学ぶことが多かったです。
♀が産卵しようとしてウマノスズクサを探すのですが、
同じ♀が、遠く離れた二ヶ所のウマノスズクサに産卵する姿をみて、
なるほど、保険をかけているんだなぁ…って思いました。

まだ10cm足らずの小さな株の葉裏に産卵してあって、
やわらかい葉を食べさせたいと思う母心は、痛い程わかるのですが・・・
でも、親株とかなり離れた位置に生えてますから、
小さな株の葉を食べ尽くしたチビッコたちは、
どっさり葉が茂っている親株まで辿り着けるのだろうか?
(幼虫が少し大きくなったら、親株の方への引っ越しも考えてますが…)
これから、色んな苦難を乗り越えていかねばならない幼虫たちです。

ツマグロヒョウモンの産卵は、スミレですね♪
ツマグロヒョウモンの蛹って見たことがありますか?
金属光沢のような突起があって、なかなかおもしろいですよ。
我が家の庭では、ツマグロヒョウモンではなくメスグロヒョウモンの蛹が見つかり、
無事に羽化して飛び立ちました・・・
是非、ツマグロヒョウモンの蛹を探してみてくださいね!
返信する
☆uke-enさんへ (みさと64)
2016-07-25 14:16:34
こんにちは。
「とことん行きましょう」って言われてもねぇ~
もうハァーハァー息切れしてますって!

羽化の瞬間ですか? これがなかなか難しい・・・
こちらの感がことごとく外れてしまうのです。
朝起きて見に行ったときには異常なく、そろそろかなぁ…と、次に見に行った時には、
大抵が羽化直後だった・・・みたいな。
なんともタイミングが難しい羽化の瞬間です。

昨年のジャコウアゲハの観察でも、
脱皮した皮を幼虫が食べている現場写真がアップしてありました。
その時に、
「脱皮後に皮を食べてしまうのは、栄養補給もあるようですが、
 天敵に発見されにくくするために、自分の痕跡を消す意味もあるのだとか・・・」
なんてことも書いてあります。
毒を体内に取り込んで武装したり痕跡を消したり…と、蝶の人生もサバイバルですねぇ~

ジャコウアゲハの幼虫は、他人の物まで食べる「食いしん坊さん」ではなくて、
おなかいっぱい食べた終齢幼虫は、茎を喰いちぎって他人に食べさせないという、
「意地悪さん」のようですよ。生き残るための知恵でしょうけど・・・

孵化遅れの卵・・・
今となっては葉裏の残留卵確認も困難ですが、
また何か「変わったこと」を見つけた時には、撮影してご報告します♪
飼育箱での観察ではないので、なかなか思うようにはいかないものですね。
返信する
☆mcnjさんへ (みさと64)
2016-07-25 14:50:26
こんにちは。
3時から雨マークの天気予報が珍しく当たって、雨が降ってきました。
午前中に草取りやお花の移植をしておいて、ホントよかった♪

これは生命の神秘ですよね。
そんな素敵な瞬間を見守ることができて、嬉しく思います。
今回の場合は、終齢幼虫を里子に出していただいたので、
我が家で卵の孵化からスタート…というわけではなかったのですが・・・
でも、今卵から孵化した幼虫たちが無事に育って、
秋に羽化して庭を飛び回ってくれれば、
今度こそ、我が家の庭で全サイクルを見届けることになります。

そして、秋に羽化した成虫が上手い具合に♀♂出てきて、
産卵まで漕ぎ着けて、蛹で無事に越冬して、
春に我が家の庭で成虫が舞ってくれれば、
ようやく定住ということになるのでしょうけど・・・
まず、♀が羽化して産卵してくれるかどうか…ですよね。
そして、越冬できる場所で蛹になってくれるかどうかも心配です。
色んな問題がありますが、まぁ、自然界でのことですから、
なるようにしかならないでしょう! 見守るしかないですね・・・

今孵化した幼虫たちは、成長段階で寄生蜂(寄生蠅)に刺されて、
体内に卵を産みつけられるという危険が、かなりあるらしいのです。
…なので、無事に蛹になれるものが少なく、
蛹になっても羽化できないこともあるということですから、
毒を取り込んで武装はしていても、卵から孵化して成虫になれるのは2%程らしいですよ。
返信する