いつもiらしく

いつも自分らしく生きたい!
素敵に年を重ねていつも愛らしくいたい!
そしてわたしはいつもiMacと一緒・・・

ハッチョウトンボとネコバスと・・・

2009年06月30日 | 花や蝶を求めて
前ブログに続いて、信州のプチ案内part2ということで・・・


…といっても、今回は観光地へのご案内ということではないのです。


だって、今回の目的は『タケノコ採り』ですから・・・
でも、『ジブリの世界』に迷い込んだり、『赤い妖精』に出会えたり…と、楽しいご案内です。


伊那市の新山(にゅうやまと読みます…)までお出かけしました。(三日前の6月27日)


先日の長野市までは、安曇野から高速を使って約1時間。山道を通っても所要時間は一緒。
そして今回の目的地、伊那の竹林までは高速を使って約1時間半かかります。


安曇野からいつも見ているのは北アルプス。
伊那谷は長野県の中心より少し南に位置し、南アルプスと中央アルプスの二つのアルプスに抱かれた素敵なところです。


目的地の竹林へは、市街地を抜けてどんどん山の上へと登って行きます。
竹林に向かう途中、伊那の田園風景の向こうには美しい中央アルプスが見えました。


伊那の田園風景・・・

P1120600


のどかに広がる田園風景でも、いつも見ている安曇野の風景とはどこか違います。
めったに見ることができない中央アルプスを、ちょっと引き寄せて見てみましょう。


「もっと近くにおいで!」と、中央アルプスを引き寄せて・・・

P1120602


霞んいるけれど、重なり合った山の向こうに見えるアルプスは、やっぱり素敵でした。


この中央アルプスを眺めると、
「あぁー、伊那にきたんだなぁ~」って、いつも思います。


だいぶ上まで登ってきたときに、


山里の道路脇で、『ネコバス』発見!
なんともレトロなバス。これは、まぎれもなくネコバスです。


わぁー、ネコバスだぁ・・・

P1120595


ここには毎年来てますけど、初めて出会ったネコバス。


「あれっ? ここはもしかして、トトロの森なの?」
…って、そんなわけないです!


辺りを見回してみると、まるで『ジブリの世界』に迷い込んだような感じがします。


どこからともなく、
♪ となりの ト~トロ トト~ロ… ♪ と、あの歌が聞こえてきそうな・・・


林の中からは、
「メイちゃ~~~ん」って、サツキの声が聞こえてきそうな・・・


さてさてこのネコバス、サツキとメイを乗せて今日の行き先は『七国山病院』でしょうか・・・


伊那には、オシャレなことをする方がいるのですねぇ~
(家に帰って早速ネット検索してみると・・・
 これは酔っぱらいさんを無料送迎するバスで、伊那市内を走るのだそうです。
 持ち主の方が運転して、契約したホテルと飲食店を走るみたいですね。)


でもネコバスは、市街地を走るよりこうして山あいに止まっている方が似合います。
きっと、この奥にある民家がバスの持ち主さんのおうちなのでしょうね。


トトロの森を後にして、まだまだ登って行きます。
目的地の竹林へ行く前に、ちょっと寄り道を・・・


すぐ近くにある、『トンボの楽園』を覗いてみましょう
ネコバスの次は、赤い妖精・・・


ここは、日本一小さな赤い妖精と呼ばれる『ハッチョウトンボ』が生息している場所。
昨年初めて訪れて、10匹ほどのハッチョウトンボに出会うことができたのですが・・・
さぁー、今年はどうでしょうか。


トンボの楽園は、山の上の素敵なところにあります。


この湿地帯が、トンボの楽園・・・

P1120552


この遊歩道を散策しながら、赤い妖精に出会います・・・

P1120515


まず、看板でお勉強をしてから・・・

P1030070


それでは、遊歩道を歩きながら小さな赤いハッチョウトンボを探しましょう


「ここにいたぞぉー」と、視力に自信のある旦那さまがトンボ探しの役目。
撮影係はわたくしが担当ということで・・・


少し離れた小さな水溜まりの草に留まっている、小さくて真っ赤なハッチョウトンボ。
体長約2cm。一円玉くらいの大きさです。
小さくて真っ赤なトンボは、ハッチョウトンボのオスです。


手が届く位の距離ならいいのだけれど、ちょっと遠すぎて撮影が難しい


小さなハッチョウトンボを、あなたも探してみて・・・

P1120522


(↑)どこにいるかわかったでしょうか。実際にはこんな感じで見えるのです。


もう少し近い場所を探してみましょう。
近いところに、一匹見つけました。


羽を休めている、ハッチョウトンボのオスです・・・

P1120547


あちこちにいますねぇ~ 小さな赤いトンボは十数匹ほど見かけました。


こちらは、手を伸ばしてカメラを近づけてみます・・・

P1120563


「こんなときに、一眼レフだったらなぁ…」と、
思ってはみたものの、まぁ宝の持ち腐れってこともあるからねぇ~


真っ赤なオスはたくさんいるのですが、メスがなかなか見つかりません。


「こっちにメスがいたぞぉー」と、またまた旦那さまの声。
早速行ってみると、遠くの草むらに一匹のメスらしきトンボがいます。


ようやく、ハッチョウトンボのメスを発見したけれど・・・

P1120519


あまりにも遠くて、はっきりと見えません。
拡大画像にしてみてもピントが合ってないし、よくわかりませんねぇ~


昨年はメスの写真もよく撮れていたので、『昨年のハッチョウトンボのブログ』を見ていただいた方がよろしいかと・・・


ここには、色々な種類のトンボが飛んでいました。
中に、美しい橙色をした小さなモートンイトトンボを見つけたので、ご紹介しましょう。


橙色が美しい、モートンイトトンボのオス・・・

P1120516


このモートンイトトンボの眼後紋が、白いハート形をしているのがわかるでしょうか。
可愛らしいですねぇ~
モートンイトトンボは、これもまたとっても小さなイトトンボなのです。


トンボの楽園でふと空を見上げたら、そこには飛行機雲の白い線が1本伸びていました。


空に、飛行機雲が・・・

P1120567


青い空に、真っ直ぐに白い線が描かれて綺麗でしたぁ。


赤い妖精たちのすみかを後にして、ほんの数分走るとそこに目的地の竹林があります。


伊那の竹林です・・・

P1120570


ここの竹林は、うちの旦那さまが仲間たちと一緒にボランティアで竹の伐採などするところ。
その見返り(?)として、タケノコを自由に収穫できるという仕組み。二区画所有してます。


タケノコといえばスーパーで買う大きな、ずんぐりむっくりとしたタケノコですが・・・
ここのタケノコは、ハチク(淡竹)のタケノコ。通称『ハチク』といって細長いタケノコです。


タケ類には多くの種類があって、マダケ、モウソウチク、ハチクが代表的な竹ですね。
スーパーで見かける大きなタケノコのほとんどは、モウソウチクのタケノコ。
そして、紫色っぽい皮の細長いタケノコはハチクのタケノコ。


このハチクの収穫は、
土の中から掘り起こす『タケノコ掘り』ではなく、タケノコの上部を持って折り曲げるとちょうど食べ頃の部分から折れてくれるという『タケノコ採り』なのです。


ハチクは、普通のタケノコと違ってアクがないので、そのままアク抜きなしで煮物などに使えるのですよ。主婦にとっては、とっても有り難いタケノコなのですね。


さぁー、ハチク(淡竹)のタケノコ採りを始めましょう。


これが、ハチクのタケノコです・・・

P1120576


数本採ったところで、異変に気付きました。
いつもなら、あちらこちらに何十本ものハチクがぞくぞくと生えているのに・・・
あららら・・・、ないですねぇ~


どうやらイノシシさんに悪戯されているようです。


イノシシが掘った形跡が、あちこちに・・・

P1120584


あらあら、収穫するのにちょうどよいタケノコが、みんな掘り起こされています。


散乱している、食べ頃のハチク・・・

P1120589


イノシシは、タケノコの根を食べたいのでしょうか。タケノコは全く食べずにほったらかしです。
なんとも、もったいないことですねぇ~


では、もう一区画の竹林の方へ歩いて下ってみましょう。


こちらの竹林はどうでしょうか・・・

P1120577


こちらには、役所で張ってくれた電気柵もありました。
仲間のひとりが、自前で網も張ってくれてあります。
でも、やはり全然採れませんでした。


イノシシ対策はしてあるのに・・・

P1120578

P1120592


最初の竹林に戻って川縁まで降りながら、それでも30本ほど収穫しました。


例年だと、たくさん収穫できるので7、8本ずつご近所さんへ配るのですが・・・
少しだけ友人宅にお裾分けして、残りは大きなお鍋で二軒分の煮物を作りました。
残念ながら、今年は保存食(水煮の瓶詰めや乾しタケノコ)はできません。


毎年この時期は伊那まで数回収穫に行き、いつ行ってもたくさんの収穫なのに・・・
前日に仲間が採った後でも、翌日にはかなりの収穫があるはずなのに・・・
なんということでしょう・・・早速仲間たちに連絡です。


竹林を後にして、帰りはのんびりと木曽を通って安曇野に戻りました。
伊那から権兵衛トンネルを抜けると、すぐそこは木曽です。


権兵衛トンネルを抜けて木曽へ・・・

P1120610


ちょっとがっかりのハチク採りでしたが、でも伊那は楽しかったです。


素敵な伊那谷に、いつかあなたも行ってみませんか!
トトロや赤い妖精たちに出会えるかもしれませんよ・・・

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白馬ジャンプ台とトナカイと、そして古戦場・・・

2009年06月28日 | 日々の暮らし
たまには、信州のプチ観光案内でもいたしましょう・・・


まずは、旦那さまと一緒に白馬村へのおでかけです。(ちょっと前になります、6月23日)
お出かけの目的は温泉だったのですが、梅雨の中休みであまりに天気が良かったので、
ちょっと寄り道を・・・


数々のドラマが生まれた長野冬季オリンピックのジャンプ会場、


白馬ジャンプ台です。


あの感動をもう一度・・・

P1120447


岡部が飛び、続いて斎藤が飛んで・・・
そして原田が、高く高く飛んで・・・
最後にみんなが見守る中、舟木が飛んで・・・
表彰台の中央に日の丸があがった!


原田選手の笑顔とそして涙…あの感動のシーンが甦ってきます。


向かって左がノーマルヒル、右がラージヒル・・・

P1120451


画像を拡大していただくと、『HAKUBA』と『NAGANO』の文字がよく見えます。


このマークも懐かしい・・・

P1120452


リフトとエレベーターを使って、スタート地点まで登って見学することもできます。


「せっかくジャンプ台まで行ったのに、どうしてリフトで上まで登らなかったの?」
って、娘に言われてしまいました。
足がガクガクするほど高いそうです。高所恐怖症ぎみのわたくしには無理かも・・・


ジャンプ台を後にして少し車で移動して橋の上までくると、そこには素晴らしい景色がありました。


河原と緑の山並みと、その後ろに残雪の北アルプス・・・

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車から降りてしばしうっとりと眺めて、白馬塩の道温泉『ガーデンの湯』へと向かいます。


゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜


ガーデンの湯があるグリーンバレーガーデン内には、なんと『白馬トナカイ牧場』の看板が・・・
トナカイ牧場というくらいだから、トナカイがいるのでしょうね。


久しぶりの白馬でした。こんなところにトナカイさんがいたなんて本当にビックリ!
ここでは、北海道の牧場から譲り受けたオス5頭、メス4頭が飼育されているのだそうです。


早速トナカイさんに会いに行ってみましょう。


こちらには、白と茶色の大きなトナカイさんが2頭います。


おやまぁー、立派な角ですこと・・・

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そして、もう一ヶ所には7頭のトナカイさんたちが飼育されています。


あらあら、小さな赤ちゃんトナカイもいますねぇ~
この子は、6月3日に生まれたばかりだそうで、ちっちゃくて可愛らしい赤ちゃんトナカイです。


可愛らしい、赤ちゃんトナカイ・・・

P1120470


ママのところへトコトコと、おっぱいのおねだりかなぁ・・・

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日陰で、ま~るくなってお昼寝中・・・(手前に見える角は、パパさん?)


P1120472


温泉に入った後に、再び赤ちゃんトナカイに会いに行ってみました。


赤ちゃんトナカイは、パパやママたちの餌箱の中に入って、とってもご機嫌そうです。
干し草のお布団が、涼しくて気持ちいいのでしょうね。


餌箱の中で、ご機嫌な赤ちゃんトナカイ・・・(あまりに可愛かったので、画像を2枚…)

P1120481

P1120482


トナカイといえば・・・♪真っ赤なお鼻の トナカイさんは…♪
やっぱり、雪とか冬とかのイメージですよね。


北海道ならまだしも、信州でトナカイさんなんて・・・
信州の夏は涼しいとはいえ、この日はすでに真夏日。大丈夫なのでしょうかねぇ~
飼育している方にお聞きしたところ、
「冷房をじゃんじゃん入れているけど、足りないかなぁ…」って言ってました。
やはりトナカイさんには、雪が似合うような気もしますが・・・


白馬塩の道温泉『ガーデンの湯』のご紹介・・・


フォッサマグナに2500万年もの間封じ込まれたという温泉は、空気に触れると褐色となり、
塩の成分でお肌ツルツルですって。
入浴料は、『トナカイの赤ちゃん誕生記念!』ということで、100円割引の大人500円でした。
知らずに行ったから、ちょっと得した気分!


 ここでちょっとお勉強を・・・ 


 「塩の道」とは、
   日本海でつくられた塩が、かつてここに通っていた道で運ばれていたことから、
   このように呼ばれるようになりました。
   そして、「敵に塩を送る」の言葉でも有名な、上杉謙信と武田信玄のエピソードは、
   その道を利用して塩を送ったといわれています。


湯の花がたくさん浮かんだ茶色の温泉は、ちょうどタイミングよく貸し切り状態でした。
内湯に入ったり、ジャグジー付きの露天風呂に入ったりと・・・
贅沢にもこの温泉を独り占めしながら、ゆったりと心の洗濯をしてきました。


゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜


そして次にご案内するのは、長野市をほんの少しだけ。(三日前の、6月25日)


娘と出かけた長野市での目的は、お買い物♪
戦国時代がちょっと気になっている娘に誘われて、ここでもちょっと寄り道を・・・


上の「塩の道」のお勉強にもでてきた、上杉謙信と武田信玄といえば…川中島の合戦。


行って来ましたぁ、川中島古戦場・・・

20090625105503


ここは特に何があるというわけでもなく、広い公園になっています。
売店のおばちゃんが試食させてくれたネクタリンが、甘くてすごく美味しかったぁ


もちろん、公園と美味しいネクタリンの売店だけではありません。
ここには、立派な八幡社という神社があります。
馬に乗った謙信の剣を、信玄が軍配うちわで防いだという話に基づく一騎打ちの像もあります。


信玄(軍配うちわ) と 謙信(剣)・・・

20090625105710_3


(こちらの写真2枚は携帯でパシャリ。残念ながらほんの少ししか拡大できませんが…)


ボランティアのおばちゃんのお話は、色々と興味深い話がいっぱい。
中でも面白かったのが、ヤマカン・・・


川中島の合戦で山本勘助が武田信玄に提案した『キツツキ戦法』というのが有名ですよね。
おばちゃんは、このキツツキ戦法という戦略を詳しく語った後にこんなことを言ってました。


「あてずっぽうという意味で使われる『ヤマカン(山勘)』は、
 この山本勘助の戦法をもじった言葉からきているんだよー…」だって。
本当でしょうか・・・


今度は上田城に行くんだ!と、娘は張り切っています。
娘の婿殿が、以前社員旅行で新潟に行って来て以来『天地人』にはまっているとか・・・
私も毎週楽しんでますけどね。


この日の目的のお買い物ですが・・・
メインは化粧品やら食器やら夏物雑貨やら…と色々とあったのですが、ちょっと可愛いものを見つけちゃったのでつい買ってきてしまいました。


これ、ボールペン(ピンクと紫、2本)です・・・

P1120614


PCデスクの上で、今もこちらを見ています
この子たちを眺めながらのブログの更新も、楽しくなりそう・・・


゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜


信州プチ案内のpart1は、ここまで。
今回は北をご案内しましたが、次回は南へ向かいます・・・

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続編、『トックリ形の蜂の巣の中は…』

2009年06月24日 | 花や蝶を求めて
先日ハゼ棒に作ってあった、トックリ形の蜂の巣
そろそろなんとかしなければ、働きバチがふ化して辺りに危険な香りが漂います。


蜂の巣が作られている畑では、我が家の朝食であるベーグルの元になる小麦(『しらね』という種類)が黄金色に実って、間もなく刈り入れの季節。
刈り取った小麦は、蜂の巣がぶら下がっているハゼ棒を使って乾さなくてならないのです。


蜂さんには気の毒なのですが、『蜂の巣駆除』をすることになりました。
(大きな石の中に作られていたもうひとつの蜂の巣は、すでに駆除されたようです…)


先日の取材の続編ということで、私もデジカメを持って旦那さまに同行することにしました。


トックリ形の蜂の巣は、先日のままハゼ棒にぶら下がっています。


トックリの口先が削られてないところをみると、どうやらまだ働きバチはふ化してない様子。
…ということは、この巣ではまだ女王バチが育児中ということなのですね。


まず、中に女王バチがいるかどうか…積んである棒を足で蹴ってみる(旦那さまが…)と、


出てきましたぁ~ 大きな蜂が一匹、巣から出てきましたぁ~


この巣の主、女王バチさんのお出ましです・・・

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さすが女王バチ、結構大きな蜂ですね。
でも、大丈夫! この女王バチさんはそれほど凶暴ではないのですよ。


それならば、もう少しだけ近づいてみましょうか。


…とはいうものの、手が震えちゃって女王バチさんにピントが合わないうちにパシャリ!


む、むりですぅー、これ以上は近づけませ~ん・・・

P1120333


やっぱり、正面のお顔を撮影させていただくことは無理でした。恐かったですから・・・


それでは、そろそろ蜂の巣の駆除に取りかかりましょう。


ここで、旦那さまが『シュー』をひと吹き吹きかけると、
トックリの口にいた女王バチさんは、サーッと飛び立ちました。


「体を低くして、伏せてろ!」


という、旦那さまの言葉に恐怖を感じて、静かにじっと固まっているわたし。


しばらく様子を見て、飛び立った女王バチが戻らないことを確認してから、主のいなくなった蜂の巣をナイフで切り落とすと・・・


トックリ形の蜂の巣は、原形をとどめたまま地面に転がり落ちてきました。


この際だから、ついでにトックリ形の巣の中を観察して見ることにしましょう。
(もちろん、ふ化した蜂がいないことを確認してから…)


外側の皮はすごく硬いのかと思っていたのですが、これが意外と柔らかくてビックリ!
最中(もなか)の皮を薄くしたような感じで、ちょっと押すとパラパラと砕けてしまいます。


トックリ形をした外皮の中には、よく見かけるアシナガバチの巣のようなものが、ひとつぶら下がっています。


トックリ形の外皮の中です・・・

P1120335


内側に作られている巣の中には、なにやら白いものが見えますね。


それでは、ぶら下がっていた巣を取り出して、真上から覗いてみましょう。


「あっ、育房(卵を産んで育てる場所)に何か詰まっていますねぇ~」
「おやおや、丸々と太った幼虫たちが、しきりに頭を動かしていますよー」


巣を真上から見ると・・・

P1120344


それでは、写真(↑)の説明をしましょう。
 まず外側の育房の中に見える、三つの白い小さなものは卵です。
 その内側には、只今成長過程の幼虫が大小います。
 そして、口から糸を吐いてサナギになろうとしている幼虫がひとつ。
 中央には、白い蓋をして静かに眠っているサナギがみっつ。


どうやら女王バチは、中心から外側に向けて順番に卵を産みつけて、育児に励んでいるようですね。


 ここでちょっと、コガタスズメバチの育児についてのお勉強を・・・ 


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 育房には女王バチによって1個ずつの卵が産み付けられます。
 卵からかえった幼虫は頭を下にしてぶら下がり、餌をもらって成長します。
 幼虫は途中4回脱皮して5令幼虫となるそうです。
 十分に成長すると、口から糸を吐いて育房に白い蓋をして、サナギになります。
 産卵から成虫になるまでの期間は約1ヶ月(32日)で、
 内訳は卵が5日間、幼虫が12日前後、サナギが15日前後となっているのだそうです。


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もう少し近づいて、幼虫たちの様子を見てみましょう。


見ていると、この幼虫たちは本当によく動いています。
頭をあちこちにグルグルまわして、まるで外の世界を珍しがっているみたい。


口から糸を吐きながら、上手に白い蓋を作るのですねぇ~
この白い蓋は、繭(まゆ)でしょうか?


虫が苦手な方は、決して拡大しないでね・・・

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P1120350


女王バチから餌を貰って大きく育った幼虫は、自分で蓋を作って中でサナギになるのですね。
この幼虫たちには、とても可哀想なことをしてしまいました。


でも、今の時期に巣を取り払うことができて、本当によかったと思います。
白い蓋をして静かに眠っているサナギが、ふ化する寸前だったようですから・・・


もし、ふ化してしまえば、さぁー大変!


働きバチがふ化して巣作りに励んでしまうと、しだいに丸い大きな巣になってしまい、もう自分たちで駆除することはできないそうです。


裏のおじさんは、数年前にこのスズメバチに挿されて入院騒ぎになったとか・・・
スズメバチには充分気を付けなければいけませんね。

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今年咲いたジャーマンアイリスたち・・・

2009年06月22日 | 我が家の花(2009)
今日も前ブログに続いて、ジャーマンアイリスです。


ブログタイトルも記事も、前ブログと前後してしまっているような感もありますが・・・
そのへんのところは、♪笑って 許してぇー♪


昨年のブログに庭で咲いたジャーマンアイリスの写真を全てアップしたので、今年は省略しようと思っていたのですが、やはり記録のためにもアップしておくことにしました。


ただし今年は、
昨年よりも種類が増えているというのに、全種類の写真を撮ってあるわけでもなく・・・


しかも今年は、
ひとつひとつの花をじっくりと撮影できなかったので、花の写真もいまいちだし・・・


それでも今年は、
この地に共に引っ越して来て、初めて咲いたジャーマンアイリスなので・・・


やっぱり、それぞれの花を見ていただこうと思います。


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今年我が家で咲いたジャーマンアイリスです


ジャーマンアイリスは種類がたくさんあるようなのですが、我が家に咲くジャーマンアイリスの全てが『頂き物』なので、その種類も名前もまったくわかりません。
(分類の仕方は昨年にならって、一応色分けにしてみましたがかなり適当です…)


ピンク系のジャーマンアイリス

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白色系のジャーマンアイリス

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黄色系とオレンジ色のジャーマンアイリス

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あらっ、黄色系のお花が少ないと思ったら・・・
真っ黄色やクリーム色など数種類の花が咲いていたのに、撮るのを忘れちゃったみたいです。
ここで見ていただけないのが、ちょっと残念!


二色で咲くジャーマンアイリス

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ベルベット光沢のジャーマンアイリス

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青色系&紫色系のジャーマンアイリス

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十年以上も前に白いジャーマンアイリス(白色系の二番目の花)を1株頂き、それから少しずつ集めてきました。


いまでも花が咲くと、
 「この花は誰々さんから…」、
 「こちらの花はどこそこのおばあちゃんから…」、
などと、頂いた方の顔が浮かんできます。


それほど豪華な種類はないけれど、どの花にもみんなの優しい心がたくさん詰まっていて、
私にとってはどれもみな大切な花ばかり・・・


追記です

いつもコメントをいただくkamyさんが、我が家のジャーマンアイリスをスライドショーにしてアップしてくださいました。
kamyさんの制作したテロップと編集のおかげで、我が家のジャーマンアイリスたちが素敵な動画になっています。
ジャーマンアイリスのスライドショーは、kamyさんのブログで見せていただくことができます。

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ジャーマンアイリスの季節も終わって・・・

2009年06月21日 | 我が家の花(2009)
今年もジャーマンアイリスがあちらこちらに咲いて、庭や土手を華やかに彩ってくれました。


昨年移植してから初めて花の季節を迎えた『ジャーマンアイリスの花咲く丘○○○』にも、予想以上にたくさんの花が咲いて、一年目で思いがけず花咲く丘らしくなったこともご報告しなくては・・・
(○○○は、地名ですのであしからず…)


昨日咲き終わった最後の花茎を切り取り、今年のジャーマンアイリスの季節もこれで終わりです。


家の周りに咲いたお気に入りのジャーマンアイリスと、丘に咲く色とりどりのジャーマンアイリスを見ていただきましょう。


゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜


まず、家の周りに植えたジャーマンアイリスの様子です。


娘の家の土手には、一足先に(一昨年に)ジャーマンアイリスを移植しておきました。
ここには、お気に入りの種類を集めて植えてあります。
青や紫色の濃い花は、娘のお舅さんのお気に入り。


ピンク系の色から・・・

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     ・
     ・


青系の色へと・・・

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ここではグラデーションも美しく、今年はたくさんの花を咲かせました。


中でも、今年はこのオフホワイトのジャーマンアイリスが、一際目立って美しく咲いています。


優雅に咲く、オフホワイトのジャーマンアイリス・・・

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畑にも昨年の秋に、やはりお気に入りの花だけを数種類小分けにして植えました。


ちょっと小振りなこの花が、一番のお気に入り・・・

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そしてこちらの土手には、少し明るい色を並べてみました。


お気に入りの花が、競って咲いています・・・

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今年のジャーマンアイリスは花も大きくて、美しく咲いているような気がします。


美しい花姿で咲く、ブルー系のジャーマンアイリス・・・

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お気に入りの花だけを数株ずつ家の周りに植えて、残りは全てジャーマンアイリスの丘の方へ植えたのですが・・・
そちらの様子はどうでしょうか。


゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜゜・*:.。..。.:*・゜


さてこちらは、『ジャーマンアイリスの花咲く丘○○○』の様子です。


全て昨年株分けして植えたものばかりなので、今年は花の数もかなり少ないだろうと思っていたのですが、予想以上にたくさんの花が咲いてくれて・・・
ちょっと嬉しい、ジャーマンアイリスの季節になりました。


この丘には三十数種類のジャーマンアイリスが咲いています。
昨年色別に個々の花を紹介したので、今年は省略しますね。
(どんな種類の花が咲いているのか興味のある方は、『5月の花アルバム』をご覧ください。)


咲き終わった花茎を切り取っていると、娘のお舅さんがやってきて数えてくれました。
その数、なんと246本もあると言います。
昨年この丘に移植した後、ざっと株を数えたときには500株ほどがこの丘には植えられていました。


…ということは・・・一年目の今年、その半分もの株に花が咲いたということですねぇ~
小分けした小さな株もたくさん植えたので、今年の花はそれほど期待していなかったのですが・・・
たくさんの花を見ることができて、本当によかった!


ジャーマンアイリスは、その種類によって花の咲く時期が少しずれるので、全てが一斉に揃って咲くというわけにはいきません。
それでも、花の盛りにはたくさんの色とりどりのジャーマンアイリスの花が、丘を彩って綺麗に咲きました。


丘に咲いた、ジャーマンアイリスの花・・・

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実際には『丘』とは呼べないような、ちっぽけなジャーマンアイリスの丘なのですが・・・
この丘は、一面荒れ地になっていた場所を昨年少しずつ開墾して作り上げたものです。
『ジャーマンアイリスの花咲く丘』ができるまでの様子は、昨年9月のブログで簡単にご紹介してありますので、ご参考までに・・・


以前住んでいた家の庭で咲いていたジャーマンアイリスを、数ヶ月かけて昨年こちらに連れてきて、庭や土手などに植え、その残りを処分するのが忍びなくて全部この丘に植えたのですが・・・


なんとか全ての株が無事に冬を越し、その半分ほどの株が蕾を付けて、たくさんの花を咲かせてくれました。
移植して翌年だというのに、こんなにたくさんの花が咲くなんて、ビックリするやら嬉しいやら・・・


ご近所の方々も口を揃えて、
「植えたばかりなのに、もう花が咲くんだねぇ…」
と、驚いていました。


この丘の辺りの荒れ地は、ワラビもたくさん採れる場所。ワラビ採りにきたおばちゃんたちも、立ち止まってこの丘に咲いている花を眺めてくださっているようです。
(我が家のリビングからも、遠くにこの丘の様子が見えるので…)


それでは、丘に咲くジャーマンアイリスをたっぷりとご覧いただきましょう。


では、我が家の『ジャーマンアイリスの花咲く丘○○○』にご案内致します。
周りの景色も合わせてご覧くださいね。


向こうに見えるのが、ジャーマンアイリスの花咲く丘です・・・

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丘の下から見上げてみましょう・・・

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次は、横から丘を眺めてみましょう・・・

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丘の上に登って、眺めてみましょう・・・

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この丘には、初めて出会った花も咲いていました。
きっと、数年前に小さな株を分けて頂いたものが、今年初めて花芽をつけて咲いたのでしょうね。


今年初めて咲いた、ジャーマンアイリス・・・

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たくさんの花が咲く中に、ひとつだけ背丈が短いのに大きな花を咲かせているジャーマンアイリスを見つけました。
頭でっかちで、重たそうに咲いています。


あらあら、あなたは小人ちゃん?…」・・・

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この丘には、こんな愉快な花もいくつか咲いています。


『ジャーマンアイリスの花咲く丘○○○』を、ご案内致しました。


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移植一年目にしては、庭や畑や丘も上出来の開花だったと思います。
今年は、あちこちに咲くジャーマンアイリスの花殻を摘んであげるのが、日課のひとつでした。


我が家に咲くジャーマンアイリスたちは全部、友人や知人、ご近所さんや花友達、通りがかりの見ず知らずのおばさんなどから頂いた花ばかりです。
ジャーマンアイリスは、虹のお花と言われているとか・・・
今年も、虹色の想い出のアルバムがたくさんできました。


さて、来年のジャーマンアイリスの花咲く丘はどんな風景になるのでしょうね・・・


追記です

いつもコメントをいただくkamyさんが、我が家のジャーマンアイリスをスライドショーにしてアップしてくださいました。
kamyさんの制作したテロップと編集のおかげで、我が家のジャーマンアイリスの花咲く丘がとても素敵な動画になっています。
ジャーマンアイリスのスライドショーは、kamyさんのブログで見せていただくことができます。

コメント (6)
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