昨年頂いてきて庭に植えたジャコウアゲハの食草『ウマノスズクサ』が充分に育ったので、
知人宅の庭で孵化したジャコウアゲハの幼虫を、我が家へ里子に出してもらいました
数年前のキアゲハの観察を思い出しながら、
今年はジャコウアゲハの観察を楽しんでいます。
…と言っても、我が家にやってきたのはすでに大きくなった終齢幼虫ですから、
やっぱり一番のお楽しみは、ジャコウアゲハが羽化してくれることでしょうね。
まずは、ジャコウアゲハの食草『ウマノスズクサ』からご覧いただきましょう・・・
(その昔は土手などにたくさん自生していたというウマノスズクサ…)
昨年の6月に10cm程の小さな苗を4本頂いてきて、
ぶどう棚の支柱の角付近に植えたウマノスズクサ、
4本とも無事に根付いて越冬し、今年の春にツンツンと芽を出してくれました。
そして今は、
ぶどう棚を追い越す勢いで伸びて、葉もたくさん茂らせて花もいっぱい咲かせています。
ぶどう棚を利用して絡ませている、ウマノスズクサ♪
手前の角にウマノスズクサ、向こうの角には朝顔の北京天壇、その左角にもウマノスズクサ♪
株の根元や少し離れた場所にも、小さな株が生えてきた♪
(ウマノスズクサは地下茎で増えるんだって…)
蔓生のウマノスズクサなんだから「ぶどう棚に絡ませれば手っ取り早い…」などと、
安易に考えて、ブドウ棚の支柱の足元へ植え付けてしまった。
そして今年の春に頂いてきた株も、向こう側の支柱の足元へ植えてしまった。
ところが、
今年はブドウに殺菌剤を散布する…と旦那さんが言い出したから、さぁー大変
(その頃は幼虫もいなかったが、ウマノスズクサをしっかりと覆って散布してました…)
この秋には、ウマノスズクサすべての株を他の場所へと退避させねばなりません。
さてさてどこへ移植して、どんな風にして蔓をからませればいいのやら…
こちらがウマノスズクサの花、かなり地味ですよねぇ~♪
8月5日、我が家にやってきた終齢幼虫は全部で5頭。
(蝶の成虫は1頭、2頭と数えているから、幼虫も1頭、2頭でいいのかなぁ?…)
連れてきたその日はそっとしておいて、翌日様子を確認してみると、
それぞれのお気に入りの場所を見つけたようで、ひと安心・・・
そして翌々日(8月7日)、終齢幼虫の記念撮影をすることにしました。
(ここから先きは芋虫みたいなのが登場しますから、虫嫌いな方はスルーしてくださいね…)
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心の準備ができた方は、この先もご覧くださいませ~
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我が家のウマノスズクサで暮すことになった、ジャコウアゲハの終齢幼虫たち♪
あれっ! 4頭だけ・・・
そうなんです、早々に1頭いなくなっちゃいました
2日後のこの日、どんなに探しても終齢幼虫は4頭しか見つかりません。
たぶん、蛹になるための旅に出かけたのかと・・・
(絶対に考えたくはないけれど、もしかして天敵にやられちゃったのか?…)
キアゲハの終齢幼虫は10~15mも遠征をして、遥か遠くで蛹になっていたけど、
ジャコウアゲハもそんなに遠くまで旅に出るのでしょうか・・・
春に頂いてきたウマノスズクサの葉にジャコウアゲハの卵が付着していて、
そこから孵化して終齢幼虫になったそのときの子も、いつの間にかいなくなって、
その後ジャコウアゲハの♀が1頭この中庭にやってきたのでした・・・
(そのときの証拠写真は《こちら》の記事のオマケでご覧ください…)
そのときも、あちこち探したけれど蛹は見つからなかった!
今回脱走(?)した1頭も、どこかで蛹になって無事に羽化して、
そのうちにひょっこり現れてくれるといいんだけど・・・
そうそう、そのときの終齢幼虫は地肌が黒かったのに、
今回の終齢幼虫はほとんどが茶色です。
(ジャコウアゲハの幼虫は体色に個体差が大きいそうだけど、揃って茶色とは…)
ジャコウアゲハの終齢幼虫は茎を噛み切って、その先の葉を枯らしてしまい、
他の幼虫が食べられないようにするというのです。
なんとも意地悪なことを・・・それって本当なのでしょうか?
本当でした! 茎を噛み切ってしまった終齢幼虫♪・・・(8月8日の朝)
他の幼虫たちも、あちこちで同じことをやらかしてました。
…なので、ウマノスズクサが大きく成長してたくさん生い茂っていないと、
多くの幼虫は育てられないってことなのですね・・・せっせと株を増やさねば!
さて、この終齢幼虫たちが蛹となってやがて無事に羽化して、
美しいジャコウアゲハが我が家の庭をヒラヒラと舞っている・・・
そんな日が来るのだろうか! 来てくれるといいなぁ…
今日はここまでにしておきましょう。
この続き(蛹化編)は、また次回のお楽しみってことで・・・
名前の通り、美しいのでしょうね。
何頭戻ってきてくれるか、たのしみです。
自由研究があります。
多くの子供たちがこの宿題に悩まされています。
私はこれを知り水質調査を思い立ち今回で9回目。
ここ研究
御一人で楽しむだけでは勿体ないと思います。
悩んでいる小学生に手助けをしたらいかがでしょうか。
くなるのですか。大きめの鉢に十字に支柱を育てよう
と思っていたのに・・・
でも、根で増えるとなるとそれも大変だし、かといって
ウマノスズクサの生息地でもそれほど増えていないよ
うだし、毒があるからシカも摂食しないでしょうし、畑に
植えてみますね。
さて、今季ジャコウアゲハの逃亡と蛹化、羽化バイブ
ルを作成してくださいね。他山の石、反面教師(ん?
どちらも誉め言葉じゃなかったっけ。)(^^ゞ
羽化してくれますように。
そして里帰りしてくれますように。
先日、玄関先の花壇に
黄アゲハの幼虫・第2団の子たちがいて
でも近くに(偶然かもしれないけど)スズメがいて
もう焦っちゃいました。
平べったい花壇なので
いったん気づかれるとすぐ見つかっちゃう~(汗)
目隠しに何か植えた方がいいかしら・・・
ジャコウアゲハの幼虫はたくさんの突起があって、
他のアゲハチョウの幼虫とはちょっと違いますね。
羽化した成虫は、クロアゲハなどに似た美しいアゲハです。
ただ胴体は赤と黒で、見るからに毒々しい感じがするけれど・・・
それもそのはずです。
幼虫が食べるウマノスズクサの葉には毒があって、
ジャコウアゲハは、それを食べることによって体内に毒を取り入れて、
鳥などから身を守っているのだそうですよ。
鳥に襲われないという自信があるからなのか、
他のアゲハチョウに比べて、ゆったりと優雅にひらひらと舞います。
特に♀は翅の色が白っぽくて、舞う姿がとっても美しいですよ~♪
5頭の幼虫すべてが無事に羽化して、
美しい舞いを見せてくれるといいのですが・・・
悲しいことに、すでに1頭は寄生蜂の餌食になってしまいました。
(詳細は次回ご報告させていただきますね…)
毎年行われている水質調査には、そのような理由もあったのですね。
自然さんって本当にお優しい~ …というかご立派です!
子供たちが夏休みの自由研究で悩まされるのは、
昔も今も同じなのですね・・・
>御一人で楽しむだけでは勿体ないと思います…
いやいや、これはほんのささやかなお楽しみなのです。
今回のジャコウアゲハの場合は、
まだ我が家の庭で生息できるという状態ではなく、
試験段階みたいなものですから・・・
子供たちの学習のお手伝いをするんだったら、
もっと大規模に食草のウマノスズクサを育てなくては・・・
アサギマダラの飛来なんかもそうですが、
フジバカマを畑一面に咲かせることが可能なら、
子供たちにもマーキングなどで、楽しんでもらえるのですが・・・
ウマノスズクサもフジバカマも、今栽培してるだけで手一杯です。
株を増やせば栽培面積が増えて、草取りなどの作業も一人ではとても無理!
今のわたしの暮らしでは、一人(主人と二人かな)で密かに楽しむことが一番です♪
最初、写真から見たので、サナギかと思いました。
終齢幼虫は、例に倣って、何ともグロテスクですね。
羽化した成虫は、取り分け美しいことは、想像に難くないのですが、
是非見てみたいものです。よろしく!
そうなんですよ、春に芽が出てきて今はこの状態なんです。
uke-enさんが定植されるときの参考になればと思って、
ウマノスズクサの全体の様子が分かるような写真を載せました。
もし近い将来、ジャコウアゲハの♀が産卵でもするようになったら、
たくさんの幼虫を育てることになってしまうから、
やはりたくさんのウマノスズクサが必要になるかと思います。
知人宅のウマノスズクサには、色んなサイズの幼虫がうじゃうじゃいましたよ。
やはり畑が一番いいのかもしれませんね・・・
我が家も秋には移植する予定で、色々と場所を考えたのですが、
畑に植えてあるフジバカマの横にでも植えようかと思っています。
蔓バラのアーチ仕立てみたいな感じにしようかと・・・
園芸用の大きなアーチは結構お値段がするでしょうから、
不要になったビニールハウス用のパイプを利用するってのもいいかもね。
ジャコウアゲハの追跡と蛹化と羽化・・・
5頭すべての終齢幼虫が、「追跡→蛹化→羽化」とできればよかったのですが、
キアゲハの時のようにはいかないですねぇ~
まだ羽化の時期にはなってないようなので、最終結論は出てませんが、
とりあえず「追跡→蛹化」は次回の記事で…♪
「羽化して、里帰り…」←そうなるよう、本当に祈るような思いです。
よくを言うならば、♀と♂が羽化してくれて、
我が家のこのウマノスズクサで産卵して、
たくさんの幼虫が育ってくれると嬉しいのですが・・・
やがて庭でたくさんのジャコウアゲハが舞ってくれたら、なお嬉しい~♪
知人宅では、庭を歩けばジャコウアゲハが後から付いてくるんだって。
もの凄く可愛い…って、その方は言ってましたよ~
花壇にキアゲハの幼虫がいたのですね。
庭には色んな天敵がいるから、ホント心配ですよねぇ~
我が家でも、前回見つけた幼虫の時にはたった1頭だけでしたから、
なんとか無事に蛹になって貰おうと、
こんなに大きく育ったウマノスズクサを網ですっぽりと囲ったけど、
今回は網をかけずに、もう自然のままにしています。
考えてみたら、幼虫の天敵は鳥だけではないんですものね。
飼育箱ではなくて、自然の中で育つ蝶の幼虫の一番の天敵は、
寄生蜂や寄生蠅だそうですよ。
…なので、目隠しになるものを植えても、網(網目の細かい網ならいいかも)で覆っても、
寄生蜂や寄生蠅は防ぐことができませんから、
まぁ、自然の中でのことなので、見守るしかないのでしょうね・・・