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ヒュースタ日誌

不登校・ひきこもり生活研究所「ヒューマン・スタジオ」の業務情報や代表の講演情報などを掲載しています。

『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(4)

2016年09月25日 11時14分44秒 | 記念企画
 当イベントを主催する「ヒューマン・スタジオ」(以下「ヒュースタ」)代表の丸山です。当イベントの詳細情報、今回は、いのりグループ③『ひきこもりからの当事者活動』を担当する、高橋雅樹氏と大谷武郎(おおや たけお)氏をご紹介します。

 その前に、ふたつのイベントについて説明しなければなりません。

 まず、定期的に開催されている対話集会「ひきこもりフューチャーセッション庵-IORI-」(以下「庵」)です。

 「フューチャーセッション」というのは、解決をめざす課題について、多様な立場の人が集まってアイデアを出し合いながら関与者を見つけ合う対話のことです。これをジャーナリストの池上正樹氏らがひきこもりの分野に持ち込み、ファシリテーションを身につけている社会人の方々が加わって2012年9月に始まりました。

 テーマごとにテーブル(グループ)に分かれて対話する形式ですが、対話したいテーマがある人は、毎月行われるミーティングで申し出て、差支えなければ採用されます。
 私が参加したのは翌年の6月、参加者がまだ30人程度だった初期です。楽しかったので常連になり「新ひきこもりについて考える会」でよく一緒になっていた人たちに加え、たくさんの若い当事者の人たちと親しくなりました。

 次に「ひきこもり大学」(以下「ひき大」)です。これは、前述の「庵」の準備会で出たアイデアがもとになり、当事者が各自の関心に応じたテーマを各部学科の名前にした、自分たちへの理解やアイデアの実現を訴えるイベントとして南関東各地で開催されており、一部は研究会や当事者グループでの継続した活動へと発展しています。私も昨年7月に「生活学部」を企画開催し、3か月後から同学部の「ゼミ」を主宰しています。

 さて、高橋・大谷両氏は、ともに茨城県在住。先に「庵」に参加し始めた高橋氏は、就職失敗がきっかけでひきこもり状態になった人です。現在は就職していますが、厳しい労働環境に苦労しています。「庵」には2年くらい前から参加し、私ともそこで出会いました。

 大谷氏はいじめなどで小学3年から不登校状態に。その後大学まで卒業して自営業をめざすも挫折し、10年近くひきこもり生活を送りました。現在は「ひきこもりからの仕事」の仕組みなどを実現することをめざして活動しています。
昨年2月の「庵」に初めて参加した際、偶然高橋氏と私と同じグループになり、次の4月の「庵」では私が担当した「ひきこもりQOLを高める」をテーマにしたテーブルを選び、終了後「参画したい」と声をかけてくれました。

 それからしばらくして、以前から「庵」に参加していて私とも親しい、同じ茨城県在住の当事者を加えた3人を中心に「チーム水戸」という当事者グループが結成され、昨年8月から「ひき大」を2か月に1回程度、講師を交代しながら県内で開催しています。このグループには「新月カフェ」という居場所を運営しているメンバーもいます。

 私は茨城のひき大によく参加しているのですが、両氏とも、講師をつとめた際に私の本『不登校・ひきこもりが終わるとき』から引用したことがあり、読んで共感してくれていたようで、ますます仲間意識が強くなりました。

 さらに大谷氏の講演のなかで「ひきこもり中に東日本大震災で人生観が変化し、終わるきっかけのひとつが“底つき”だった」と聞いたときには、ひきこもり中に阪神淡路大震災で人生観が変化し“底つき”によってひきこもり状態が終わった自分との、プロセスのあまりの符合ぶりに驚きました。

 このような県内で集まって活動している当事者グループがある県は、全国的にも数えるほどしかないようです。それだけに、この両氏は当事者活動の意義と経験、そして課題を伝えるにはもってこいの人材だと思います。

 なお、「チーム水戸」につきましては下のリンク先をご覧ください。


「チーム水戸」が運営しているブログを見る
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『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(3)

2016年09月24日 10時24分07秒 | 記念企画
 標記イベントを主催する「ヒューマン・スタジオ」(以下「ヒュースタ」)代表の丸山です。当イベントの詳細情報、今回は、いのりグループ②『ひきこもり出家のお話』を担当する、勝山実氏と伊藤書佳氏をご紹介します。

 勝山実氏は、高校3年から不登校状態になり、大学受験に3度失敗してそのままひきこもり状態に。苦しんだ末「一生半人前でいい」という境地に到達して精神障害者認定を受けました。「ひきこもり名人」は自称でしたが、その教養とユーモアあふれる語り口や筆致で講演に執筆にと大活躍する姿に、周囲の人たちは皆「名人」と呼ぶようになり、氏の肩書としてすっかり定着しています。そのベースには閉じこもっていた時代に本を1000冊読破したこともあるようです。「新ひきこもりについて考える会」の共同世話人。著書『安心ひきこもりライフ』は10000冊も刷られる大ヒット。今月まで雑誌『週刊金曜日』に13回の連載も執筆。

 私との出会いは「読書会」で、自分のブログ『鳴かず飛ばず働かず』がテキスト(指定図書)に取り上げられて初めて参加したとき。以来氏は3,4年前まで「読書会」の常連に。また私が「読書会」の母体である「新ひきこもりについて考える会」に参加し始めるなど、氏と一緒になる機会が増えるにつれ、氏は私のメルマガの読者になり、「青少年支援セミナー」や「設立10周年記念イベント」に参加して私の講演を聴いて共感してくれるなど、親しい関係になりました。

 その流れで、ヒュースタが20回開催した「青少年支援セミナー」の最後の3回や、神奈川県内の不登校・ひきこもり等関係団体合同祭り「フリ・フリ・フェスタ」の出し物「まるさんの ひき・ひき・ひっきー!」の最初の3回で一緒にトークしたり、3年前に設立された支援グループ「湘南ユースファクトリー(SYF)」では理事として一緒に活動するなど、キャラクターは違えどリスペクトし合う仲間です。

 そして、勝山氏の『安心ひきこもりライフ』を編集したのが、伊藤書佳氏です。

 氏は中学2年生のときに不登校状態になりましたが、市民運動の事務所に出入りしてミニコミ紙の発行にたずさわり、卒業後も進学せずに10代で『超ウルトラ原発子ども』を出版するなど、いわゆる“元気な不登校児”としてもてはやされた時期もありましたが「元気じゃない不登校児のほうが多いのに」と違和感を抱えていたといいます。

 私は当時から著書や80年代後半に携わっていた「子どもが留守番電話に話したメッセージを公開する」という活動を通じて氏を知っていました。その後氏は不登校や子どもをめぐる世界から離れますが「登校拒否・不登校を考える全国合宿」で出会った若者と一緒に2010年2月「不登校・ひきこもりについて当事者と語り合ういけふくろうの会」(以下「いけふくろうの会」)という飲み会を始めました。さらに勝山氏の『安心ひきこもりライフ』を編集したことで「読書会」の常連が集まった忘年会に参加し、私と名刺交換。
 私は思わず「伊藤さんですか!」と驚いたのですが、ほかの方は「丸山さん伊藤さんを知ってるの?」と私に驚いていました。それもそのはず。当時のひきこもり関係者の間では、氏はまだ一部の人にしか知られていなかったのです。

 私は「新ひきこもりについて考える会」に参加していて、勝山・伊藤両氏が「いけふくろうの会」に行くというので付いて行ったのが初めての参加。以来常連になり、勝山氏のところでも記した「青少年支援セミナー」の最後の3回で林恭子氏とともにトークゲストにお招きしたり、メルマガの愛読者として、その一部が出版された際には「出版を祝う会」を中心になって開催してくれるなど、やはり仲間と呼ぶにふさわしい間柄です。
 現在、氏はいわゆる「多様な教育機会確保法案」の反対運動にも取り組んでいます。

 イベントでは、ひきこもり当事者を“出家”に、社会に適応している人を“在家”にたとえる勝山氏らしい語りをもとに、ひきこもり当事者が社会のなかで生き延びる方法を考えます。
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『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(2)

2016年09月23日 18時00分41秒 | 記念企画
 代表の丸山です。当イベントの詳細情報、今回から第2部のもうひとつのプログラム「ひきこもりヒュースタセッションいのり」(以下「いのり」)で設定するテーマ別グループの各グループ講師(いのりてーなー)のご紹介です。

 今回は、いのりグループ①『ひきこもりから行ける場所』を担当する、林恭子氏と石川良子氏をご紹介します。


 林恭子氏は、高校と大学で不登校のすえ25歳から2年間ひきこもり状態になりました。その後司書や事務職などを経て、夫婦で古書店を開業。8人目に受診した精神科医のカウンセリングを受けたことと、30代で「ひきこもりについて考える会」(現在の「新ひきこもりについて考える会」)に参加してマイノリティーなどさまざまな人と出会ったことに生きる力を得たといいます。

 私と林氏との出会いは、14年前の6月に開催された「ヒッキーネット結成記念講演会」のシンポジウムで、ふたりの当事者パネリストのひとりとして氏が登壇した際、同ネットのメンバーとして開会挨拶と会場スタッフをつとめた私と挨拶を交わしたとき。

 その後も何度か会いましたが、氏が「読書会」に参加するようになり、私のメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』(以下「メルマガ」)がテキスト(指定図書)に取り上げられた際に絶賛してくれたことから急激に親しくなりました。

 特に、私が不登校の終わりに、氏がひきこもりの終わりに、それぞれ見た(脳裏に浮かんだ)光景がまったく同じだったことで、仲間意識は“同志”と呼べるほど強いものになったように感じます。「出版されたら“当事者本”ナンバーワン!」というのが、当時の氏のメルマガ評です。

 このような経緯から、5年前に開催した「設立10周年記念イベント」に、私は3人のリレー対談のゲストのひとりとして氏を指名。そこで氏が当事者発信の必要を訴えたことから、私は半年後に開催した「第18回青少年支援セミナー」で、次回ご紹介する勝山実・伊藤書佳両氏とともに林氏を招いてパネルトークを行いました。そのとき参加していた恩田夏絵氏との出会いが、のちに「ひきこもりUX会議」結成へとつながっていきます。

 現在、氏は「新ひきこもりについて考える会」と「読書会」の共同世話人、および「ヒッキーネット」事務局をつとめるほか、同グループ主催の「ひきこもり女子会」を恩田氏とともに進行するなど、活動をさらに広げています。

 その林氏と「新ひきこもりについて考える会」や「読書会」など同じコミュニティにいながら、ここ10年くらいは離れていた時期の関係で入れ替わりになっているのが、松山大学准教授の石川良子氏です。

 氏は社会学専攻の大学院生だった00年代初頭から、当時の「ひきこもりについて考える会」に参加し、そこで林氏と出会いました。その後「新ひきこもりについて考える会」と、そこから派生した「読書会」の世話人をつとめるなどを通じ、多くのひきこもり当事者とつきあってきました。著書『ひきこもりのゴール-「就労」でもなく「対人関係」でもなく』は、そのような氏の謙虚な当事者とのつきあいから生まれただけあって、多くの当事者に支持されています。

 前回お話ししたように、私は「読書会」にスタートから参加していましたが、石川氏は前述の「ヒッキーネット結成記念講演会」に参加して私の開会挨拶を聴いていたうえ、12年前に開催した「第5回青少年支援セミナー」にも参加するなど、私とヒュースタのことはすでにご存知でした。『ごかいの部屋』の愛読者でもあり、4年前に開催した「創刊10周年記念懇談会」の<読者メッセージ>というコーナーで「昔は読んでも理解できなかったことが今は理解できるようになり、自分の10年も確認できた」などと語ってくれたり、一昨年に開催した「出版記念イベント」にも駆けつけてくれたりと、私への熱心な賛同者であることを隠しません。


 「いのり」では、このように関わっている会が共通している両氏に、先駆的なひきこもりコミュニティと「ひきこもりUX会議」の先駆的な活動の紹介を通じて、当事者が行きたくなる場所をどう増やしていくべきかを考えます。


「新ひきこもりについて考える会」と「読書会」のブログを見る
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『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(1)

2016年09月22日 20時05分26秒 | 記念企画
 代表の丸山です。

 豪雨の被害が報道されている今日この頃、皆さまご無事でお過ごしでしょうか。

 さて、今月に入ってフェイスブックのイベントページを中心に詳細をお伝えしている標記イベントの開催まで、いよいよ10日を切りました。そこで、当ブログでも本日から毎日、詳細情報をお届けします。
 ただしフェイスブックのイベントページの後追いになりますので、タイムリーな部分をカットしたり一部改訂したりして掲載することをご了承ください。
 なお、この詳細情報はフェイスブックのイベントページでのそれと同様わたくし丸山が自ら執筆しています。

 最初に、当イベントの開催目的と内容をお伝えします。

 このイベントは、当スタジオ(以下「ヒュースタ」と表記)の設立15周年を記念して開催するもので、ヒュースタの理念をそのままイベントタイトルにしています。
 
 高校時代の不登校状態と大学卒業後のひきこもり状態を経て、2001年10月1日に設立したヒュースタ。1年半後から相談機関を名乗って本格的に不登校・ひきこもり相談に乗り出してから、自身の実体験のうえに面接相談や家族会などでの援助経験が上乗せされていくにつれ、設立1年後に創刊した本人の心理と家族の対応のあり方を伝えるメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』の文章が評判になり、そこに書いた内容をもとに相談や家族会を実践し、そこから気づいたこと考えたことを『ごかいの部屋』に書く、という“理論と実践の循環によって絶えず進化していく相談機関”としてのオリジナリティが認知されていきました。

 ただ、メルマガは毎号違うことを取り上げて書くものですし、相談や家族会ではさらに個別具体的なお話をするものですから、それらをまとめ、それらを貫いている「理念」をお伝えする機会はあまりありません。

 そこで「15年間の総まとめ」として、メルマガに書いてきたこと、相談や家族会の現場でお話ししてきたこと、さらに今後に向けてまとめる提言・・・のすべてを貫いている理念をお伝えする、というのが当イベントの第一の開催目的です。

 そのためプログラムの第1部では、私による記念講演でヒュースタの歴史と「心のかたちを守る」という理念、そしてそれをご家族や関係者が実際の対応に活かす方法をお伝えします。 第2部ではその理念をおおむね共有している私の活動仲間(私が参加している、または何らかのかたちで関わりがある、団体や定期開催されている会の中心メンバーの方)による5つのグループに分かれ、活動のお話を通じて私と共通する考え方を伝えていただいたうえで参加者全員によるフリートークを行うプログラムと、不登校について質問できるコーナーを設けます。

 この第2部でのフリートークや質問を通じて、立場を超えた対話や交流をしていただくことが、当イベントの第二の開催目的です。

 次回以降、第2部の登場人物をグループごとにご紹介していきます。どうぞお楽しみに。


イベントの詳細ページを見る
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設立15周年記念イベント 告知ページ開設のお知らせ

2016年09月08日 14時44分02秒 | 記念企画
 突然の豪雨があっという間にやんだ当スタジオ周辺ですが、皆さまのところはいかがでしょうか。

 さて、標記イベントですが、これまでフェイスブックページを作成して広報していましたが、ある方のご指摘により、きょうになってイベントページを新たに作成しました。

 これにより広報効果が格段に上がることが予想されますので、混乱と重複を防ぐため、フェイスブックページのほうは非公開にし、すでに投稿してしまった記事をイベントページに移しました。

 不慣れな代表によるフェイスブックを活用しての広報手段の誤りにより、ご迷惑をおかけすることになり心からお詫び申し上げます。

 つきましては、以後イベントの詳細情報を3の倍数の日(9日、12日、・・・)にイベントページに掲載していきますので、明日からも3日ごとにご覧くださいますようお願いいたします。


フェイスブックのイベントページを見る
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設立15周年記念イベント詳細情報スタート

2016年09月06日 22時36分26秒 | 記念企画
 きょうから3日に1度、フェイスブックの「不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)」ページで、代表の丸山が同イベントの詳細情報をお伝えしていきます。

 第1回のきょうは、イベントの開催目的と内容です。当スタジオの歴史にもふれています。当スタジオのページからご覧ください。


設立15周年記念イベントの詳細情報を読む


【お詫び】9月2日に掲載した記事と5日に掲載した記事が重複しておりました。そのため、ツイートしていなかった2日の記事を削除させていただきました。お詫び申し上げます。
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設立15周年記念イベント開催のお知らせ

2016年09月03日 17時43分12秒 | 記念企画
 9月に入っても残暑厳しい神奈川県東部です。いかがお過ごしでしょうか。

 さて、当スタジオが設立15周年を迎える10月1日(土)に、横浜市教育会館で記念イベント「不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)」を開催いたします。

 タイトルどおり、本人の心が削がれてかたちが変わろうがどうなろうが「不登校だから学校に戻す」「ひきこもりだから社会に戻す」という常識的な考え方に抗して、代表兼相談員の丸山が当スタジオの理念と歩み、そしてひきこもり支援についての提言をお伝えしたあと、11名の活動仲間が一堂に会し、グループトークでそれぞれの活動について語り参加者と対話する「ひきこもりヒュースタセッションいのり」という、どこかで聞いたようなタイトルのプログラムと不登校相談コーナーを行います。

 つきましては、下記リンク先の告知ページをご覧のうえ、当事者やそのご家族の方々はもとより、支援等関係者の方や関心ある市民・学生の方など、お誘い合わせのうえご参加くださいますよう、あるいは周囲の必要と思われる方にご紹介くださいますようお願いするしだいです。
 さらには、案内書の配布・配架など周知にご協力いただける方は、ぜひご請求ください(告知期間が短くなってしまいましたのでお力添えをお願いいたします)。

 当日、ひとりでも多くの方とお話しできることを願っております。


告知ページ(業務カレンダー10月1日)を見る
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「メールマガジン単行本化発表期間」実施報告

2014年05月29日 13時58分05秒 | 記念企画
 1か月半以上経ってしまいましたが、当スタジオの看板業務として代表の丸山が執筆しているメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』の一部が単行本化されたことを記念して、4月12日(土)から13日(日)の2日間に設定された標記期間の様子を報告いたします。

 1日目の4月12日は「ひき心楽集会(ひきしんがくしゅうかい)=正式名称:ひきこもる心を楽にする集会」というイベントを午後に、「出版記念交流会」という懇親会を夜に、それぞれ開催する“昼夜2部制”のスケジュール。

 不登校を含めひきこもっている人が楽になるには…。メールマガジン『ごかいの部屋』の一部を収録した新著『不登校・ひきこもりが終わるとき』の、そんな趣旨を体現した同イベントが、同日13時半から「神奈川県立青少年センター研修室1」で開催されました。
 同センター別館の廃止後に登録団体が同室を初めて使用するイベントとして、同センターの歴史にも刻まれました。

 ちなみに、このイベントの簡潔な紹介記事が出版元の「ライフサポート社」のホームページ内「NEWS」欄に写真付きで掲載されていますので、まずはそれをご覧ください(本のページをめくるように右下から左へマウスを動かしてください)。

NEWS欄を見る

 開始30分前から同書の販売と著者の丸山によるサインが行われるうち「(1)メールマガジン愛読者によるトーク」「(2)メールマガジン単行本化までの経緯」「(3)これからの不登校・ひきこもり支援」という、時間経過に沿って並べられたプログラムが始まりました。

 最初に(1)としてリレートーク『教育・支援の視点から当事者の視点へ~メールマガジン愛読者に聞く』が行われ、まず高知大学准教授の加藤誠之氏が不登校研究と教員養成の立場から、次に立正大学講師の関水徹平氏がひきこもり研究と支援活動の立場から、それぞれ丸山の不登校・ひきこもり論への感想や不登校・ひきこもりをめぐる青少年や社会についての提言を語りました。

 次に(2)として出版記念講演『教育・支援の論理から生活の論理へ~メールマガジンが本になるまで~』が行われ、著者の丸山が自身の不登校・ひきこもり体験からメルマガがオファーを受けるまでの経緯を説明したあと、出版社の経営者ご夫妻がオファーのきっかけをリレートークし、帯に掲載された推薦文寄稿者のおひとりである石川良子氏(松山大学准教授)が挨拶するという“おまけ”を挟みながら「学校生活/社会生活」以外の「家庭生活」「地域生活」を大切にすることが当事者を楽にすると訴えました。

 ちなみに、ここまで語られた加藤・関水・丸山の三氏のおもな発言は、当日取材に訪れていたジャーナリストの池上正樹氏が記事にまとめておられますのでそちらをご参照ください。

『「ひきこもり」するオトナたち【第196回】』を読む

 最後に、テーマ別に3つのグループに分かれて前記(3)の趣旨で全員参加のトークが行われました。

 「不登校支援」のテーブルでは、桑原和也氏(明星大学講師)が自らの実体験とその後の不登校などの子どもの現場での実践経験を語ってから自由討論。「孫の不登校」に悩む方の発言をめぐって議論になるなど、活発な話し合いが展開しました。

 「ひきこもり生活」のテーブルでは、丸山が「ここで出た要望やアイデアを当スタジオが支援策として実現することを検討する」と約束してICレコーダーを置き、当事者と多く接している伊藤書佳氏(編集者)の進行によって「自分(当事者)は何をしてほしいか」の意見が自由に出されました。

 「スロープ型支援」のグループでは、丸山が「エネルギーが少ない段階でも効果がある“スロープ型”の対応や支援」の具体例を示したうえ、池上正樹氏(ジャーナリスト)に近年の当事者の動向を語っていただくなど、ほとんどを占めた親御さんの発言に応えながら“ひきこもりを巡る新しい流れ”を伝えました。

 こうして、筆者だけではなく全員が主役になっての「今後の不登校・ひきこもり支援の方向性を探る」という稀有な内容の出版記念イベントは、終了時間を大きくオーバーして終了しました。

 続いて、会場から最寄駅までの帰路の途中になる小さなレストランを借り切って「出版記念交流会」が開催され、定員に迫る17人が参加されて話に花が咲き、あっという間の2時間でした。そのため、ほとんどの方が話し足りずに駅前のファミリーレストランに残って遅くまで語り合いました。

 翌日の午後に開催された家族会「第17回しゃべるの会」は、著書の販売と2日続きで加藤氏が同席し出版社の経営者ご夫妻がオファーのきっかけをリレートークする、という点以外は通常どおりに進行しました。

 以上の3種の会は、3月上旬に開催された「第20回青少年支援セミナー」終了後に企画されるという遅いスタートだったため広報期間も短く、不入りが心配されましたが、それぞれ適度な参加者数によってたいへん充実した内容となりました。
 当事者やそのご家族の皆様に支援関係者が加わる幅広い参加者層は、当スタジオや丸山の著書への関心を示す方々の幅広さをうかがわせ、「ひきこもり生活」のテーブルで当事者の方々から出されたご意見とあわせ、当スタジオならびに丸山にとって何よりの収穫となりました。

 今後とも当スタジオならびに丸山に、変わらぬおつきあいならびに多大なるお力添えのほどよろしくお願いいたします。
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「メールマガジン単行本化発表期間」1週間前のお知らせ

2014年04月05日 18時16分31秒 | 記念企画
 3月26日の本欄でお知らせしたとおり、標記期間は当スタジオの看板業務で代表兼相談員の丸山が執筆・配信を続けているメールマガジン『ごかいの部屋~不登校・ひきこもりから社会へ~』(以下『ごかいの部屋』)の単行本化を発表する3つの会を開催するため設定した2日間です。なお、その間に開催する3つの会とも、出版社の方によるご挨拶や丸山にオファーを出したいきさつのご説明付きで本の格安販売が行われることになりました。
 また、会が行われない2日目の午前中にも「丸山と話したい」とご希望の方には、可能なかぎりお受けすることになっています(申込書の該当欄にチェックしていただきます)。

 このように、その後この期間の内容がさらに充実しまた変更する点も出てきました。

 そこで、同期間が1週間後に迫った本日、各会の趣旨・内容について、さらなる詳細と変更点をお伝えします。会の名称をクリックして要項をご覧いただくこととあわせて、下記をご参照のうえふるってご参加ください。


◎4月12日(土)13時半~17時/神奈川県立青少年センター

「ひきこもる心を楽にする集会(略称:ひき心楽集会=ひきしんがくしゅうかい)」(上の欄)

 標記イベントを開催します。

 このイベントの特徴は「『ごかいの部屋』が本になる」「本に掲載されているような理解と対応を伝えあるいは広めるためにご家族をはじめとする周囲に働きかけることに専念してきたが、今後は当事者支援へと業務の幅を広げる」という、当スタジオの歴史におけるふたつの流れに沿ったプログラム配列にした点です。

 すなわち、最初の「リレートーク」で『ごかいの部屋』の愛読者のおふたりと丸山が語り合い、次の「出版記念講演」で丸山が『ごかいの部屋』のエッセンスとそれをどのようにして単行本化したかを語り、最後の「テーマ別グループトーク」で、今後の不登校支援のあり方や当スタジオが開設する新しい当事者支援業務にちなんだ全員トークで締めくくる--という流れになっているわけです。

 全体を通じて最初のふたつのプログラムのサブタイトルにも含まれている「支援の視点から当事者の視点へ」「支援の論理から当事者の論理へ」という当スタジオと丸山の変遷から、不登校・ひきこもりへの見方を再考するヒントが得られ、それを最後のグループトークで具体化していただけるものと期待しています。

 特に「ひきこもり生活を語り合おう~困りごと・やりたいこと~」のグループでは「いけふくろうの会」などで多くの当事者経験者と語り合ってきた伊藤書佳氏の進行により、当事者経験者の皆様に出していただいた“ひきこもり生活での困りごと(困っていたこと)と望む(望んだ)解決法”“ひきこもっていながらでもやりたいこと(やりたかったこと)と望む支援法”を、当スタジオが引き取って実現の適否を検討したうえ、実現すべきと判断したものについては可能なものから実現に動き出します。つまり、当事者経験者の声が支援策に反映される可能性があるわけです。

 その意味で、これまで当スタジオが開催してきたイベントでの親御さんをはじめとする周囲の皆様に加え、このイベントには当事者経験者の皆様にも多数ご参加くださることを願っています。


◎4月12日(土)18時~20時/ビストロ・グロリア

「出版記念交流会」(下の欄)

 近くのレストランを借り切って標記懇親会を開催します。前記イベントの参加者はもとより、参加できない方のご参加も歓迎です。

 なお、プログラムに変更があります。当初「勝山実氏らによるビデオメッセージ」を予定していましたが、収録することができなかったため、先月開催した「第20回青少年支援セミナー」1日目(伊藤書佳氏・勝山実氏・林恭子氏ご出演)の映像を公開します。
 
 肩ひじ張らない出会いと再会の場として、多くのご参加をお待ちしています。


◎4月13日(日)13時半~16時半/横浜市教育会館

「第17回しゃべるの会」

 5年目最初の家族会を開催します。

 これは3か月に1度定期的に開催している会であり、日曜日の開催であることと前日のイベントでお話しいただく加藤誠之氏(高知大学)が同席すること以外は、それまでの16回と異なる点はありません。基本的に同じですので、そのおつもりでご参加ください。

 ただし、出版社から販売にいらした方が、丸山に本のオファーを出したいきさつをお話しくださいます。じつはこれが「不登校の親」としてのお話になります。『ごかいの部屋』の単行本化のいきさつについて、著者である丸山がお話しする前日のイベントとは違い、出版社側の方が、しかも「不登校の親」のお話が聞かれるのです。「こういう出版のきっかけもあるのか」と驚かれることでしょう。どうぞお楽しみに。
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「メールマガジン単行本化発表期間」のお知らせ

2014年03月26日 18時55分31秒 | 記念企画
 高校時代に不登校、大学卒業後にひきこもりを体験し、当スタジオ設立2年目から現在まで11年半にわたってメールマガジンに執筆・配信してきた丸山代表の“体験的不登校・ひきこもり論”の一部が単行本化されることになりました。

 そこで、発売時期に合わせて本の趣旨を踏まえた会を3種開催し、本と当スタジオが新設する支援システムを紹介しながら参加者と考え合う2日間として、標記期間を設定します。

 特に1日目は昼と夜に別の会をセッティングして、ご都合によってお選びいただけるようにスケジュールを組んでいます。

 当事者やそのご家族から、関係者、一般の市民・学生の方にいたるまで、不登校・ひきこもりの対応や支援にご関心の方は、ご事情とご都合に合った会にご参加いただき、筆者の丸山とともに「当事者のニーズに合った対応・支援」を考え合いませんか。

 各会の詳細は下記リンク先をご覧になるか、案内書をご請求ください。

 この機会に、当事者・経験者をはじめ、ひとりでも多くの方と意見交換できることを願っております。


●全体スケジュール(詳細は会の名前をクリックしてご覧ください)●

 【1】ひきこもる心を楽にする集会(ひき心楽集会=ひきしんがくしゅうかい)=上の欄
   4月12日(土)13時半~17時/神奈川県立青少年センター

 【2】出版記念交流会=下の欄
   4月12日(土)18~20時/ビストロ・グロリア

 【3】第17回しゃべるの会
   4月13日(日)13時半~16時半
  
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