地銀のシステム部門の幹部の方とお会いした。SugarCRMのリードユーザ、エバンジェリスト的な存在の方だ。なんと1年前からSugarCRMの存在に注目し、日本語プロジェクトの成果をワクワクする思いとともに堪能されてきたという。初対面であるのにも拘わらず、古い友人とバッタリであったような錯覚さえ覚えたのは不思議だ。
さてコマーシャル・オープンソース化はソフトウェアの価格を破壊的に下げて、究極的にサービス化を加速させている。とくに直接、ビジネスユーザにとって業務を行う上でインターフェイスとなる業務アプリケーション領域のコマーシャル・オープンソース化が、カギとなる。
このあたりをちょっと考えてみる。
周知のようにオープンソース化の波は基盤やミドルウェア系から始まり、それらはLAMP(Linux, Apache, MySQL, php)などと言われる。基盤やミドルウェア系はどちらかといえば、その道のコアなエンジニアがリードユーザ層を形づくってきた。ところが業務アプリ分野では、コアなSEやプログラマのみならず、いわゆる一般的なビジネスピープルがユーザとなる。いや、ユーザとなりながらも能力と意思があれば、開発者にもなりうる。ここがポイントだ。
オープンソース化の動向を簡単に階層化してみれば、海底からだんだんと高度をあげて海面にLAMPの世界はやってきて、いまや海面を突き抜けてヒト・レイヤーにまで達したというメタファが分かりやすい。ヒト・レイヤーでは、ビジネスピープルは業務を通してオープンソース化された業務アプリケーションに接することになる。ソフトウェアとヒトが接するスキーマに、サービスが生まれ、サービスを待つ豊穣な意味空間=市場が存在する。
そして、問題解決のためのモノであるソフトウェアがオープンソース化の動きの中で格安に入手できるようになれば、ユーザは、OSSをいかに手になじませるのか、いかに使うのか、いかにメンテナンスするのか、といったサービス、あるいは「いいこと」にお金を使った方がいいと考えるのは至極自然な流れだろう。
と同時にCOSSベンダーサイドでも、今後「サービス」がキーワードとなり、汎用的なOSSないしはCOSSと組み合わせたトレーニング、ラーニング、情報提供がサービス・レイヤーに乗ってくることになる。換言すれば、COSSベンダーサイドの戦略としては「いいモノづくり」と「いいコトづくり」を両方やりながら、後者に次第に力点が置かれてくるだろう。
さて銀行などでは従来、各行それぞれバラバラに似たようなシステムを構築してきた。勘定系、業務系、営業案件管理系など共通部分も多いはずなのに、これでは業界ぐるみの非効率の巣窟だ。そしてITベンダはソリューションを提供してきたのではなく、非効率を提供してきたのかもしれない。そう健全に疑ってみることからモノが見えてくるだろう。
数年前までは銀行が基幹系業務システムにオープンソースを活用することは、タブーのようなものだった。ところが、最近ではオープンソースを部分的にせよ積極活用することが当たり前にさえなっている。
たとえば(コマーシャル)オープンソースCRMをベースに業界(銀行)有志でテンプレートを作り共有化するというサービスはどうだろう?コミュニティを有志で立ち上げ、プロデューサ(開発者)兼ユーザ(コンシューマ)がソースコードを共有してコトにあたる(プロシューマ)。「いいモノづくり」と「いいコトづくり」である。こんな話で盛り上がった。
さてコマーシャル・オープンソース化はソフトウェアの価格を破壊的に下げて、究極的にサービス化を加速させている。とくに直接、ビジネスユーザにとって業務を行う上でインターフェイスとなる業務アプリケーション領域のコマーシャル・オープンソース化が、カギとなる。
このあたりをちょっと考えてみる。
周知のようにオープンソース化の波は基盤やミドルウェア系から始まり、それらはLAMP(Linux, Apache, MySQL, php)などと言われる。基盤やミドルウェア系はどちらかといえば、その道のコアなエンジニアがリードユーザ層を形づくってきた。ところが業務アプリ分野では、コアなSEやプログラマのみならず、いわゆる一般的なビジネスピープルがユーザとなる。いや、ユーザとなりながらも能力と意思があれば、開発者にもなりうる。ここがポイントだ。
オープンソース化の動向を簡単に階層化してみれば、海底からだんだんと高度をあげて海面にLAMPの世界はやってきて、いまや海面を突き抜けてヒト・レイヤーにまで達したというメタファが分かりやすい。ヒト・レイヤーでは、ビジネスピープルは業務を通してオープンソース化された業務アプリケーションに接することになる。ソフトウェアとヒトが接するスキーマに、サービスが生まれ、サービスを待つ豊穣な意味空間=市場が存在する。
そして、問題解決のためのモノであるソフトウェアがオープンソース化の動きの中で格安に入手できるようになれば、ユーザは、OSSをいかに手になじませるのか、いかに使うのか、いかにメンテナンスするのか、といったサービス、あるいは「いいこと」にお金を使った方がいいと考えるのは至極自然な流れだろう。
と同時にCOSSベンダーサイドでも、今後「サービス」がキーワードとなり、汎用的なOSSないしはCOSSと組み合わせたトレーニング、ラーニング、情報提供がサービス・レイヤーに乗ってくることになる。換言すれば、COSSベンダーサイドの戦略としては「いいモノづくり」と「いいコトづくり」を両方やりながら、後者に次第に力点が置かれてくるだろう。
さて銀行などでは従来、各行それぞれバラバラに似たようなシステムを構築してきた。勘定系、業務系、営業案件管理系など共通部分も多いはずなのに、これでは業界ぐるみの非効率の巣窟だ。そしてITベンダはソリューションを提供してきたのではなく、非効率を提供してきたのかもしれない。そう健全に疑ってみることからモノが見えてくるだろう。
数年前までは銀行が基幹系業務システムにオープンソースを活用することは、タブーのようなものだった。ところが、最近ではオープンソースを部分的にせよ積極活用することが当たり前にさえなっている。
たとえば(コマーシャル)オープンソースCRMをベースに業界(銀行)有志でテンプレートを作り共有化するというサービスはどうだろう?コミュニティを有志で立ち上げ、プロデューサ(開発者)兼ユーザ(コンシューマ)がソースコードを共有してコトにあたる(プロシューマ)。「いいモノづくり」と「いいコトづくり」である。こんな話で盛り上がった。
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