ちょっと先の話になりますが、年明け1月から医学書院の学術誌「看護管理」に連載をすることになりました。
テーマは、「サービス・イノベーションの生態学」
さまざなな角度からサービスのイノベーションをとらえてゆきます。医学、看護学、医療関連諸科学の知の連鎖がいかに医療サービスのイノベーションに繋がっているのか。また、いかに現行の「制度」がイノベーションを阻害しているのか。普段見えずらい、医療産学共同体のなかで進められているイノベーションの振る舞いはどのようなものか。
新薬、画期的医療機器、診断装置、検査手法、治療方法、ケア方法、臨床ICTなど、イノベーションのモトが萌芽して、ヒューマン・サービスとして普及・伝搬してゆく振る舞いは診療報酬制度のもと、医療サービスならではの個性的なスタイルがあります。これらを俯瞰して、生態系としてとらえるのです。
またその生態系には、オートポイエーティックな振舞いも垣間見れます。創発、自己組織化などの現象と「制度」のせめぎあいが昨今の医療問題の根底に横たわっています。
これらを現場目線から徹底的に描写し、それらに通底する課題、パターン、法則性を明らかにして、臨床医療・看護関係者、ベンダーの技術者、サイエンティストが現場で使えるツールを提供するのが、「サービスイノベーションの生態学」が狙うものです。
「看護経営学」を以前体系化しましたが、今回の仕事も大きなものに育てたいものです。