本日は芸術の森→趣味の郷→ARTスペース201→ivory→さいとう→スカイホール→三越→市民→富士フイルム→大通→道新→時計台→STV北2条→たぴお→エルプラザ→エッセ→大丸の17か所。力尽きてミヤシタと法邑に行けなかった。
■札幌芸術の森美術館「立体力」。仏像から人形、フィギュアまで、広く立体(主に人型)を取り上げた展覧会。エントランスには、以前「海洋堂の軌跡」展でもいたような気がする人たちがいる。
円空「観音菩薩坐像」:長万部町が所有しているもの。平和祈念館で見たかなあ?
木喰「子安地蔵菩薩立像」:衣の流れがなかなか美しい。顔から体にかけて、スパーンと割れているが、そこも何だか、罪を引き取ってもらったようで、ありがたい。
木喰「地蔵菩薩立像」:高さ203センチというなかなかの大きさだ。そして熱く(厚く)パンチのある顔ながら、何とも言えない暖かみがある。ついおすがりしてしまうような、そして「いいんだよ。全部分かっとる」と言ってくれそうな仏像なのだ(←私、ちょっと疲れてる?)。背中には梵字が沢山書いてあり、ありがたみもたっぷりだ。
山崎朝雲「龗 たかおがみ」:あまりに文字が見辛いのだが、あっているだろうか。下半身は台座にやや埋もれつつ、半眼で玉を捧げ持つ怪作。
山崎朝雲「雪舟像」:これは表情がすごい。なぜ芸森で所蔵しているのだろう。
萩原守衛「女」:超古典的な見方とはいえ、「女」を具現化するとこうなるのだろうという見本。
高村光太郎「薄命児男子頭部」:この子はいかにも薄命そうだ。悲しい目をしている。
澤田政廣「赤童子」:古典的なテーマだが、顔とスタイルはかなり現代的。
鈴木吾郎「若い女 XIAOSYU」:絵画で浮遊感があるといえば塚崎聖子とくるが、彫刻で浮遊感を感じさせるといえば鈴木吾郎だろう。表情の柔らかさと体の力の抜け具合がそうみせるのか。
「サイボーグ009 ヴィネット 004アルベルト・ハインリヒ」:サイボーグ009には何とも言えない悲しさを感じるよね。今の人はエヴァンゲリオンにそれを感じることができるのだろうか。
「ケンシロウ」:顔が小さい、腰から腿のへんの厚みがすごい。
「ユリア」:この人もデカイなあ。南斗最後の将編のファッションだね。
砂澤ビッキ「神の舌」:ある意味、仏像級のありがたみがある。
私は少々心が狭いので、人形の類は一切受け付けない。あれは何でダメなのだろう。それからちなみに、エヴァはアスカファンですね(見たことないけど)。
会場の外に出て、和泉正敏の彫刻3点。まずは「内と外」。
「石のやさしさ」。
「ゆくえ」。
これを見ながら、関口雄揮記念美術館方面へ。
前庭で澁谷俊彦「風の森2」というインスタレーション展示をやっているのだ。まだ肌寒さを感じさせる風に、オブジェがしなる。
背の低い人には少々見辛いかもしれないが、ポールの上が色付けされているのだ。近くに寄って見ると、風でうなる音も聞こえた。
後は工芸館で「ビアマグランカイ」(Finalと書いてあるので、最後なのかもしれない)を見て、札幌中心部に戻る。
■さいとうギャラリー「千展」。
梅木美呂「回想」:何が描かれているのか分からないが、形と色彩はいい。
吉村千加子「空曲」:緑青がでた銅の扉のような圧力のある大作。500号くらいあるのか?
石川悦子「未知」:赤紫の地の色に、黒い滝が流れ落ちているかのような作品。
■スカイホール「野口秀子個展」。
「水音」:4種類の小品を合体させた作品。それぞれの青が水を表現しており、全体としてのリズム感が感じられる。
「雨の日ポスト」:こちらは全体の青に、ポストの赤が効いている。雨の音がしてきそうだ。
■市民ギャラリー「全道展」。展示案内に作品名も入れてくれると、嬉しいんだけどな。よって、以下の紹介は作品名があったりなかったり、となる。まずは絵画から。
石本久美子:ほぼ白地に横たわる女を描き、非常に余計なものがそぎ落とされた感がある。
梅津美香「あれからのこと」:色々なことがあったが、それでも花はまた咲くのである。
鎌田俳捺子:赤、緑、ベージュと色の帯を重ねた作品。
菊池喜美代:水中を行く、エイの群れを描いたかのような作品(タイトルからすると、全然違うはず)。
斎藤矢寸子:気球に乗って釣りをするシーン。アロワナが悠然と空中を泳いでいる。
佐藤仁敬「ツミキのケハイ」:ついにこのシリーズが全道展に登場。新会員になったようだ。
杉吉篤:彫像のような人物と、妙に小さな家を取り合わせた、不思議作品。
竹本あつ子:画面からはみださんばかり、あふれかえる女体を描いた。
谷掛幸恵:怪しい女性が2人。何だか気になる。
西村徳一:怪しい森の植物だろうか。
本城義雄:赤い部屋に赤い体の裸女が4人。昨年あたりからの新展開だと思う。
森弘志「き」:右の森を見て、左の森を見ると、木々が一歩近づいてきたように見える。そんなバカな。
安井孝:顔のない男の無言劇のようだ。
山下みちよ:小さな操り人形達が、店に集まって来た。
山田勝代:なんとも言えない黒い家。古い店舗兼住宅だろうか。
大和黒光:デザイン的センスの光る作品。
輪島進一:今回は動というより、静。しかし、並んで休憩する二人の間には緊張感が漂っているのか。
大谷久子「まんじゅしゃげ」:グインとうねるような茎、そして深紅の花。
次は版画。
浅川良美「大衆食堂」:カメレオンの長い舌がまさにハエをとらえようとしている。タイトルを見て、なるほど!
坂みち代:花火をする家族達。光と闇を表現できる題材が良い。
和田裕子「野ぶどう(盛岡にて)」:私はこの方の作品の所で、必ず目が留まるようになっているのだ。ぶどうの可憐さがある。
彫刻へ。
岡沼淳一:木のテーブル表面をうねる大地に見立てている。
川上加奈「とげのある人」:緑色のちょっと性格のきつそうな人物。新境地か。
川名義美:パイプとそれを吸う人の頬のふくらみがユーモラス。
九兵衛真一:胴体がやけに大きな、昆虫的性質を持つ生き物。
竹村孝夫「ムラの女王悲話」:中央にくすんだ赤い木、周囲を10本の槍が囲んでいる。
向川未桜:人物身もだえ系の作品。
■富士フイルムフォトサロン「フィルム一本勝負写真展 2012 「記録への昇華」」。36枚撮りのフイルムで、岩見沢の街を撮影したもの。私も先日岩見沢に行ってきたのだが、小樽なみに被写体がある場所だと思った。かなり複数のメンバー間でかぶっている写真もあり、その辺を見つけるのも興味深い所だ。
■ギャラリーエッセ「小笠原洋子個展」。石の箱舟シリーズ7点が並んでいるのは壮観である。
「石船(沈黙の跡に)」:宇宙戦艦ヤマトがガミラス本星を壊滅に追いやった後、満身創痍で飛んでいる姿のようだ。
「大地の看視者」:北方ヨーロッパ的風景の手前に、目が沢山付いた化け物のような異物が配置されている。
■札幌芸術の森美術館「立体力」。仏像から人形、フィギュアまで、広く立体(主に人型)を取り上げた展覧会。エントランスには、以前「海洋堂の軌跡」展でもいたような気がする人たちがいる。
円空「観音菩薩坐像」:長万部町が所有しているもの。平和祈念館で見たかなあ?
木喰「子安地蔵菩薩立像」:衣の流れがなかなか美しい。顔から体にかけて、スパーンと割れているが、そこも何だか、罪を引き取ってもらったようで、ありがたい。
木喰「地蔵菩薩立像」:高さ203センチというなかなかの大きさだ。そして熱く(厚く)パンチのある顔ながら、何とも言えない暖かみがある。ついおすがりしてしまうような、そして「いいんだよ。全部分かっとる」と言ってくれそうな仏像なのだ(←私、ちょっと疲れてる?)。背中には梵字が沢山書いてあり、ありがたみもたっぷりだ。
山崎朝雲「龗 たかおがみ」:あまりに文字が見辛いのだが、あっているだろうか。下半身は台座にやや埋もれつつ、半眼で玉を捧げ持つ怪作。
山崎朝雲「雪舟像」:これは表情がすごい。なぜ芸森で所蔵しているのだろう。
萩原守衛「女」:超古典的な見方とはいえ、「女」を具現化するとこうなるのだろうという見本。
高村光太郎「薄命児男子頭部」:この子はいかにも薄命そうだ。悲しい目をしている。
澤田政廣「赤童子」:古典的なテーマだが、顔とスタイルはかなり現代的。
鈴木吾郎「若い女 XIAOSYU」:絵画で浮遊感があるといえば塚崎聖子とくるが、彫刻で浮遊感を感じさせるといえば鈴木吾郎だろう。表情の柔らかさと体の力の抜け具合がそうみせるのか。
「サイボーグ009 ヴィネット 004アルベルト・ハインリヒ」:サイボーグ009には何とも言えない悲しさを感じるよね。今の人はエヴァンゲリオンにそれを感じることができるのだろうか。
「ケンシロウ」:顔が小さい、腰から腿のへんの厚みがすごい。
「ユリア」:この人もデカイなあ。南斗最後の将編のファッションだね。
砂澤ビッキ「神の舌」:ある意味、仏像級のありがたみがある。
私は少々心が狭いので、人形の類は一切受け付けない。あれは何でダメなのだろう。それからちなみに、エヴァはアスカファンですね(見たことないけど)。
会場の外に出て、和泉正敏の彫刻3点。まずは「内と外」。
「石のやさしさ」。
「ゆくえ」。
これを見ながら、関口雄揮記念美術館方面へ。
前庭で澁谷俊彦「風の森2」というインスタレーション展示をやっているのだ。まだ肌寒さを感じさせる風に、オブジェがしなる。
背の低い人には少々見辛いかもしれないが、ポールの上が色付けされているのだ。近くに寄って見ると、風でうなる音も聞こえた。
後は工芸館で「ビアマグランカイ」(Finalと書いてあるので、最後なのかもしれない)を見て、札幌中心部に戻る。
■さいとうギャラリー「千展」。
梅木美呂「回想」:何が描かれているのか分からないが、形と色彩はいい。
吉村千加子「空曲」:緑青がでた銅の扉のような圧力のある大作。500号くらいあるのか?
石川悦子「未知」:赤紫の地の色に、黒い滝が流れ落ちているかのような作品。
■スカイホール「野口秀子個展」。
「水音」:4種類の小品を合体させた作品。それぞれの青が水を表現しており、全体としてのリズム感が感じられる。
「雨の日ポスト」:こちらは全体の青に、ポストの赤が効いている。雨の音がしてきそうだ。
■市民ギャラリー「全道展」。展示案内に作品名も入れてくれると、嬉しいんだけどな。よって、以下の紹介は作品名があったりなかったり、となる。まずは絵画から。
石本久美子:ほぼ白地に横たわる女を描き、非常に余計なものがそぎ落とされた感がある。
梅津美香「あれからのこと」:色々なことがあったが、それでも花はまた咲くのである。
鎌田俳捺子:赤、緑、ベージュと色の帯を重ねた作品。
菊池喜美代:水中を行く、エイの群れを描いたかのような作品(タイトルからすると、全然違うはず)。
斎藤矢寸子:気球に乗って釣りをするシーン。アロワナが悠然と空中を泳いでいる。
佐藤仁敬「ツミキのケハイ」:ついにこのシリーズが全道展に登場。新会員になったようだ。
杉吉篤:彫像のような人物と、妙に小さな家を取り合わせた、不思議作品。
竹本あつ子:画面からはみださんばかり、あふれかえる女体を描いた。
谷掛幸恵:怪しい女性が2人。何だか気になる。
西村徳一:怪しい森の植物だろうか。
本城義雄:赤い部屋に赤い体の裸女が4人。昨年あたりからの新展開だと思う。
森弘志「き」:右の森を見て、左の森を見ると、木々が一歩近づいてきたように見える。そんなバカな。
安井孝:顔のない男の無言劇のようだ。
山下みちよ:小さな操り人形達が、店に集まって来た。
山田勝代:なんとも言えない黒い家。古い店舗兼住宅だろうか。
大和黒光:デザイン的センスの光る作品。
輪島進一:今回は動というより、静。しかし、並んで休憩する二人の間には緊張感が漂っているのか。
大谷久子「まんじゅしゃげ」:グインとうねるような茎、そして深紅の花。
次は版画。
浅川良美「大衆食堂」:カメレオンの長い舌がまさにハエをとらえようとしている。タイトルを見て、なるほど!
坂みち代:花火をする家族達。光と闇を表現できる題材が良い。
和田裕子「野ぶどう(盛岡にて)」:私はこの方の作品の所で、必ず目が留まるようになっているのだ。ぶどうの可憐さがある。
彫刻へ。
岡沼淳一:木のテーブル表面をうねる大地に見立てている。
川上加奈「とげのある人」:緑色のちょっと性格のきつそうな人物。新境地か。
川名義美:パイプとそれを吸う人の頬のふくらみがユーモラス。
九兵衛真一:胴体がやけに大きな、昆虫的性質を持つ生き物。
竹村孝夫「ムラの女王悲話」:中央にくすんだ赤い木、周囲を10本の槍が囲んでいる。
向川未桜:人物身もだえ系の作品。
■富士フイルムフォトサロン「フィルム一本勝負写真展 2012 「記録への昇華」」。36枚撮りのフイルムで、岩見沢の街を撮影したもの。私も先日岩見沢に行ってきたのだが、小樽なみに被写体がある場所だと思った。かなり複数のメンバー間でかぶっている写真もあり、その辺を見つけるのも興味深い所だ。
■ギャラリーエッセ「小笠原洋子個展」。石の箱舟シリーズ7点が並んでいるのは壮観である。
「石船(沈黙の跡に)」:宇宙戦艦ヤマトがガミラス本星を壊滅に追いやった後、満身創痍で飛んでいる姿のようだ。
「大地の看視者」:北方ヨーロッパ的風景の手前に、目が沢山付いた化け物のような異物が配置されている。
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