散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20101203最近読んだ本

2010年12月03日 21時40分32秒 | 読書
■「スティーヴ・フィーヴァー」山岸真編
ポストヒューマンSF傑作選ということで、人間の変容の不愉快な話と、愉快な話が混在している。やはり人間の人間たるゆえんを、どこかに残した話になってほしいものだと思う。そんな中、オールディスの「見せかけの生命」は1970年代の作品にして、深い。

■「書店はタイムマシーン」桜庭一樹
自分が海外文学を全く読まないことが分かる本。

以下、図書館の5冊。
■「こんなツレでゴメンナサイ」望月昭、細川貂々
少々文章として疑問に思うところもあったが、分かりやすく書かれた本。「うつ」のインパクトはやはり大きい。

■「隣人」重松清
話題になった犯罪等のしばらく時間がたってからレポートしたもの。結局、誰しもが納得のいく分かりやすい構図というのは、中々ないことが分かる。

■「地下鉄サリン事件戦記」福山隆
自衛隊指揮官の手記。自衛隊にいろいろ言いたい人がいるのは分かるが、少なくとも災害・テロのために活動している人たちがいることを忘れてはいけない。

■「ベルリンでぷらぷら」市原千絵
ベルリンの日系デパートに就職した2年間の話。嫌なことは割とさらりと描写して、タフな人である。

■「長谷川等伯」
やはりスケールのでかい巨人である。「松林図」は私も国宝ナンバーワンではないかと思っているのだ。