ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その144 カタカナ英語

2018-02-07 06:36:43 | 6.私の感想・考え

カタカナ英語の法則。

 これは日本語になった英語のことをいうのではありません、聞こえたままの英語をカタカナで表し、それで会話をしますと、話が良く通じますよという話です。別に「カタカナ」でなく、「ひらがな」で表しても同じなのですが・・・・

 要するに、無いものねだりの能力を求めるのではなく、正確さはともかく、自分の身についている能力をフルに利用して、ネイティブにそう聞き取ってもらえる方法を採って見たらとおっしゃっている方がいらっしゃるのです。すなわち、それは、私が時々持ち出しています池谷裕二博士です。

 実は、その内、読もう、その内、読もうと思って、積読になっている本が有ります。それは、「怖いぐらい通じるカタカナ英語の法則」という彼の著作です。

 何故、引っ張り出す気になったかと言いますと、先日までいたミャンマーで英語がさっぱり聞き取れなかったのを思い出して、「なーんでかな?」と、ちょっと気になったのです。普通はこの手の話は、相手に聞き取ってもらえないという話がメインになりますが、私の場合は、皆さん大体聞き取ってくれたようですが、私の方が聞き取れなかったと言う訳です。この本の中に逆に何か聞き取りが良くなるヒントがないかと言う訳です。

 彼は、脳科学者の立場から、「可塑性」と「マグネット効果」を説明されています。先ず我々は、母親の胎内にいる時から、母語にさらされています。そして言葉の学習(可塑性)のピークを迎えるのが8歳だそうです。それ以降は、学習効果は実を結ばず、どうしても身に付いた母語に引き寄せられてしまうのだそうです。従いまして、その年を越し、バイリンガルのようにしゃべれるというのは、所詮、原理的に不可能なのです。従いまして身についている能力だけで勝負せざるを得ません。そこで彼は開き直って、既に身についているもので、上手に勝負しようではないかと考え直し、法則を見つけ出し、そして、身に付けたという話です。更に、困っている人におすそ分けしたいということです。

 私の場合で言いますと、聞こえているものをそのまま無理やりアルファベットに直そうとしているのかも知れません。それでは、適切な単語が見つからなくて当たり前です。ところが、そう聞こえているのは、そうではなく、別の現象が加わって、そう聞こえるのですよ、実際はこうですよということのようです。韓国語でも経験しましたが、子音で終わる単語の発音とか、リエゾンするとかそう言ったものの英語版のようなものかと推測します。彼はそのところを70回繰り返せとおっしゃっていますが、私の場合は、発音もさることながら、更に耳の方に慣れさせることが必要なのかもしれません。

 やはり、これも、Quizletに書き出して、トライアルしてみたい。例えば、カタカナ英語を日本語として発音させ、オリジナルの英語を英語として発音させ、比較してみるのも面白いのではないかと考えます。ご興味の御有りの方は、https://quizlet.com/class/6497290/ へアクセスしてください。

 そして、よく読んでいきますと、私の発音も、その法則に近い形になっているようですが、徹底さが足りません。何となく「こうかな・・・・・」という感じです。今後は、それを定説と考え、もっと積極的に取り入れることをやって行きたいと考えます。ついでに、聞く方も向上してくれないかなと言う訳です。

 こういうことから考えますと、「英語話者用の50音表」や、「~語話者用の50音表」が必要になってきます。これらは、彼らの持っている能力で、50音を発音してみようという考え方です。

 現在教室で行っている50音の教え方は、無理を要求していることになります。曖昧領域が有りますので、その辺りをうまく利用しますのと、また、上手く行けば脳は先回りしてくれますので、その辺を上手く利用できないかと考えます。以前にも一度提案しましたが、日本語学者と他の言語学者が協力して、便宜的に、「~語話者用の50音表」を開発していただきたいと考えます。このブログのアクセス解析を見ますと、ほぼ毎日「英語話者用の50音表」へのアクセスがトップに有ります。恐らく、皆さん、何となくそう感じていらっしゃるのではないかと推測いたします。

 産業の現場では、現在の製造方法は、既に、「過去の製造方法」と考え、毎日、毎日、技術革新や、「KAIZEN」を要求します。そこで、現在の日本語教育方法も、もう「過去の教育方法」と考え、新しい時代に適応した、あるいは、将来を見据えた習得の早い、実用的な「新しい日本語教育」を開発し、学習者の重荷を少しでも軽減してあげて欲しい。「日本語らしい日本語」は、学者や研究者に任せて置き、日本語は難しいなんて嘯いたりするのではなく、廉価で、短期間に「実用的な日本語」を身に付ける方法を編み出していただきたい。

 

 話しが変わりますが、日本国が、本当に、老人介護者、技能者が必要ならば、相手国に、実用に目的を絞り、短期間、廉価で「実用日本語」を身に付けられる教育機関を作ってはどうかと考えます。日本人学校は、現地では、私立学校です。その気になれば、そういうやり方で、出来ないことはないと考えます。即現場に適応できるように仕上げておけば、彼らを食い物にしようとします詐欺師やブラック企業の介在を防げます。経済的に恵まれないが能力のある人材をも見つけることが出来るかもしれません。現在の延長線で、物事を考えているばかりでは、まっとうな答えは出てこないでしょう。税金で生きている役人、役人かぶれ、役人もどきの限界です。

カタカナ英語2

https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/7ca4999c5bb68a8bc2997785f79cb396

カタカナ英語3

https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/32188cd8fce1c57814ce191af12e63a9

Quislet化したカタカナ英語、真カタカナ英語

https://blog.goo.ne.jp/houren_naka1000/e/b9b515c1b31b85c0989d891d957ffb40

 

 


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