ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その66 東京義塾

2016-09-23 16:38:03 | 6.私の感想・考え
東京義塾

 ベトナムには、日本、韓国と同様にシナから漢字が伝わってきて、漢越語なるものの存在を知っていましたが、日本人が、ベトナム語を覚える場合、韓国語を覚える場合と同じように、役に立ちそうですが、1000年も昔の概念では、ベトナム人が、日本語を覚える場合、役に立ちそうにないと考えていました。

 ところが、大西和彦さんのレポートでは、日露戦争が終わった頃、その影響を受けて、いわゆるルック・イーストで、ベトナム人による「東京義塾」なる学校が設立され、当時のインテリがそこで学び、そこでは、和製漢語も教えられていたようです。
 ということは、ベトナムには、1000年以上前のシナから伝わった、漢字だけでなく、100年ほど前に日本で生み出された和製漢語が伝わっていたということになります。
 当時の東洋の言語では表現できない、新しい西洋の概念の説明に、和製漢語が生み出されたわけですが、そういう言葉が、中国や韓国に伝わっていると同じように、ベトナムにも伝わっていると言うことになりますと、考え方が変わってまいります。
 ベトナム風に変化しているでしょうが、彼らにとっても、何か取っ掛かりがつけられるのではないでしょうか。特に、近代の概念を表す抽象的な漢語については、比較的憶えやすいかもしれません。

 松田先生が、漢越語を調査されて、日本語とほぼ同じ概念の語とか、そうでないものとかいろいろ分類されていますが、明治時代に生み出された和製漢語は、ほぼ同じ概念ではないでしょうか。恐らくベトナム風の発音にアレンジされていると思いますが、ある種の法則が有ると考えます。

 私は、韓国語も中国語も勉強しましたが、日本語の発音と、ある種の法則があるのが分かってから、単語が覚えやすくなりました。
 ただ、日本人が勉強する場合、中国語も韓国語も、基本的に漢字一語に、一音しか有りませんので、見当は付け易いですが、外国人にとりましてが、重箱読みとか湯桶読みとかもあり、一語に、音が沢山ありますので、初級、中級クラスでは、大変でしょう。





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