ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

教授法ガイダンス2

2016-09-19 05:13:39 | 3.日本語先生として
教授法ガイダンス2

 学習者の目的・目標を考えれば、教え方をもっと集約できるのではないかと考えました。 

①生活者の日本語
 端的に言えば、使用語彙を増やすのが先決でしょう。名詞と動詞の語彙を増やす。
 大体、周囲は、皆ネイティブなので、単語さえ並べれば、ネイティブは、ほぼ、理解してくれます。ただ誤解されないように、日本語に近い発音をしなければなりません。そのためには、英語話者用の50音表のように、日本語に近い母語で示された50音表が必要です。
 彼らには、使用言語を増やせる工夫が必要です。単語帳を用意し、学習者自身の緊急度、重要度のプライオリティーに従って、記憶する単語を順番にピックアップし、それらを覚えてもらう。
一度覚えたり、使ったりした単語は、思い出せるかもしれませんが、一度もそうしたことのない単語を思い出せるわけもなく、単なる雑音に過ぎません。とにかく、使用語彙を増やすことです。
 市販されています教科書は、日本語能力試験用なので、不向きです。役所がバックアップして作らせた教科書がネット上に沢山あります。私はこちらのほうを薦めます。
 学童用のもは、学校で準備してくれるでしょうし、なければ、ネット上に沢山あります。


②日本語能力資格獲得
 大体が、就職を有利に進めようと日本語学校に通っている若い学習者。本来、まともな「日本語使い」にならなければなりませんが、取りあえずのターゲットは検定試験合格です。
 志を以ってこの道を選んでいますので、教える方は、試験の傾向と対策を踏まえて教えなければなりませんが、どんどんしごいていいのではないでしょうか。感覚器官を磨いて時間をかけるしか解決方法は有りません。まともな「日本語使い」への挑戦は、資格を取ってからで十分でしょう

 ここまでたどり着きますと、あとは、自転車に乗るのと同じです。一度乗れますと、忘れません。たとえ長期間乗らない期間が有っても、直ぐ取り返せます。志を持って、条件が整えば、プロにもなれます。
 ただその場合、残念ながら、ブラシュアップしたり、ソフィスティケートしたりする方法が確立されていません。
 最近思いついたのが、短編小説を声を出して読むのはどうかということです。短編なので、集中が途切れません。場面がいろいろ、登場人物もいろいろで、例文に事欠かない。面白いのもある。中古の文庫本を手に入れれば、安いし、持ち運びできます、どこにいても、細切れの時間を利用できる等々。


③留学資格取得
 これらを目指す方は、もともと、学力もあり、教養もある方です。更にご自分の学習のノウハウについても、一家言お持ちでしょう。
  試験問題を見たことが有りませんので良く分かりませんが、会話というよりは、大学の授業を想定しますと、聴解や読解が重要になると考えます。
 また、例え試験に合格しても、その後、継続して、もっともっと日本語を磨く必要があるでしょう。恐らくこのレベルになりますと、前記同様、適当な教科書もないでしょうし、それらを磨くためには、ネイティブとの付き合いが必要になるでしょうね。
 しかし、教える方のネイティブも、教養も学力も必要になります。

 私は、ネイティブとのメールのやり取りをお薦めします。昔は添削を受けるというのは手間のかかることでした。現在では,eーメールを使えば、手軽に、細切れの時間を利用してできます。
 ただし、その場合、学習者は、添削を受けるだけで、理由は聞かない。添削文をそのまま鵜呑みにしてください。ネイティブの間違いもそのまま鵜呑みにしてください。間違っても、日本語として通用しているのですから。日本語教師であってもその辺になってきますと説明もつきません。日本人は、全員、ご自分で、試行錯誤しながら、磨いたり、磨かなかったりです。あなたのお国でも皆さんそうでしょう。


④日本語指導者
 日本語の指導者を目指しておられる方々。
 彼らには、基本的な正しい日本語が必要です。
 最近では、日本語を第一外国語として教える国が出て来ています。まずい日本語を身につけた先生がいたとしますと、まずい日本語を使う生徒を産み出してしまいます。「まずい日本語使い」を再生産してしまうのです。学習者は、回り道をして直さなければなりません。悪くしますと負のスパイラルに陥ってしまうことです。

 昔、中国で私についてくれた通訳は、あまり日本語がうまくなかったのですが、時間外に日本語学校の先生をしていたのです。その時は全く気になりませんでしたが、日本語指導者を志す現在では、これはまずいと気がつきました。
 恐らくは、全くの初心者に対して、日本語能力資格獲得向けの教科書に倣って教えているものと考えます。この辺も、生活者向けの日本語のテキストの利用をお薦めします。

 私はこの人達にこそ、ネイティブの相談相手が必要で、検定試験向けではない本当の日本語を教える方法を授けてあげることが必要ではないかと考えます。
 私は、出来れば、ネイティブにしかできない仕事、例えば、日本語指導者を目指す方々へのアドバイザー、相談相手的な仕事、ポジションが有れば、進んでやってみたいと考えています。






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