かみつけ岩坊の数寄、隙き、大好き

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 「Hoshino Parsons Project」のブログ

大人こそが問題

2020年05月08日 | 気になる本

絵本作家、五味太郎の本で、書肆データ上のタイトルは『大人問題』

表紙のデザインは、

おとなもんだい
おとなもんだい
おとなもんだい

を兼ねています。

しばらく品切れになっていた本なので、古本を入手しては、子どものいるパートさんにあげたりしていたおすすめの本です。

子どもに対して、学校でも家庭でも、大人は常に教える側として対峙するものですが、子どもの世界で起こる問題の大半は、大人社会でも解決出来ていない「大人の」問題であり、現実には解決のためにも「大人が」問題であることを五味太郎が説いています。

少し前に教師の間での信じがたい「いじめ事件」が報道されたことがありましたが、たとえ教師であっても人間社会である限り、「いじめ」や「差別」が皆無であるとは言えません。

現実には、職員室で問題のある教師の存在が指摘されても、ほとんどは研修にいってもらうとか、人事異動をするとかの対応がほとんどで、その職員室内部で解決するということはなかなかできてはいないものです。

それが、対子どもの関係となると、それはやめなさい、いけませんとの支持、命令だけで済ませてしまうものです。でも、それで本当にその問題は解決しているのでしょうか?

ではどうしたら良いのかということですが、忘れてならないのは、現実に大人社会であろうが、子ども社会であろうが、どんな問題でも、それを解決することはそもそも容易ではないということです。

そこを大人社会は、つい隠したり、誤魔化したりしてしまうから、命令や指示で済ませてしまうのです。
命令や指示に従うことだけで済んだのは、軍隊式教育や機械制大工業が中心であった時代のことです。すでに時代は違います。

なぜそうしなければならないのか、ということから、きちんと理解できなければなりません。

これは、とても厄介なことです。

でも、ここでも大事なのは、答えを教えることではありません。
大人でも難しい問題であるわけですから。

ずっとこうしたことを気づかせる本として、この五味太郎の本をおすすめしていたのですが、昨年、ここをもっとうまく気づかせる本が出てロングセラーとなっています。

 

フレイディみかこ『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』新潮社

そもそも大人であろうが子どもであろうが、人間関係のことは難しいのが当たり前なわけですから、答えを教えることではなく、

それは、

「一緒に考えよう」

が何より大切なはずです。

確かに大人は問題ですが、

今から一緒に考えよう。

こそが大事なのです。

答えを教えること以上に大切な、子供との関係を築く鍵がここにあるようです。

 

 

この7回の組み立ての頭と最終回だけは、明確に決めていましたが、途中は話の流れでだいぶ変わっていきそうで、これまでのなあgれからすると、学びー教育ー独学ー自立ー自由ーパーソナルー責任といったような本が中心になりそうです。

 

 

ブックカバーチャレンジのfacebook投稿を転載しました。

 

 

 

 

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