なぜ、立花孝志参院議員が「NHKから国民を守る党(N国)」を立ち上げたのか?私はこれまで理解できなかった。しかし、私の信頼できる人の話では、立花氏はNHKの「闇の部分」を知っており、そこから、NHKが公共放送の資格がないと思っているのではないかと感じる。
2005年4月14日発刊の週刊文春に立花氏が寄稿した文章によれば、彼は高卒後、1986年4月にNHKに入局し、和歌山局の庶務部に5年、大阪局の経理部に1年、大阪局の放送センター編成総務で経理担当を6年、東京の本局の報道局・スポーツ報道センターで経理担当を6年、2004年7月に編成局(経理)に異動になった。
週刊文春の見出しには<NHK現役経理職員、立花孝志氏懺悔実名告白>≪五輪での飲食代から機材盗難の穴埋め処理まで、皆様の受信料流用の許されざる実態≫とある。
立花氏は「私が初めて不正な経理処理の存在に気づいたのは、大阪局の経理部の一年目、1991年のことです」と記し、そのとき以降のNHK職員の「裏金づくり」を暴露している。
一例として、彼は「私は2002年ソルトレーク五輪の現地経理担当でした。大会期間中は、現地でバンク・オブ・アメリカにNHKの口座を作り、お金の管理を引き受けていました。そこで恥ずかしながら、約300万円の裏金を作ました」と述べている。
NHKはスポーツ放送権料の秘密を公開したとして、立花氏に懲戒停職1カ月を命じ、「オリンピックで裏金を作った」と本人が言っているため、これについても7日間の懲戒出勤停止処分にした。彼は2005年7月、NHKを依願退職した。
私の信頼する人の話では、立花氏はNHK時代、たいへん優秀な社員で、仕事を人よりも「早く、正確に、能率良く」処理していたという。部下からの人望はすこぶる良かったともいう。
立花氏は参議院選に立候補するとき、NHKに対する感情は複雑だったと思う。公共放送局の幹部への怒りは癒えないのだろう。ただ、現在、NHK記者の取材を快く受け入れ、現場の人々に温かい姿勢を示し、現場の社員には何の怒りもないと言っているという。
依願退職した元NHKの社員は現在、あらゆる手段を使って世間の注目を集めようとしている。それによって党勢の拡大を図っているふしがある。
立花氏がTOKYO MXの番組「5時に夢中!」でN国党へのマツコ・デラックスさんの発言について反論したこと、同放送を提訴する方針を明らかにしたこと、北方領土や竹島(韓国では独島)を武力で取り返せと叫ぶ丸山穂高・衆院議員を支持することは、彼の目的ではなく手段だと理解できる。立花氏が本当に丸山氏を支持しているのかどうかはわからない。ただマキャベリストだと思う。
立花氏はあらゆる手段を利用して、メディアと世間がN国党に注目することを願い、「NHKをぶっ壊す」という目的を達成しようとしている。具体的に言えば、「NHKのスクランブル化」だが、それは決して荒唐無稽な主張ではない。今回の参院選で、賛成する有権者がかなりいたのは事実だ。
「NHKをぶっつぶせ」と叫ぶ元NHK社員は弁がたつ、有能だが、民主主義をあまり理解していない、独裁的な手法をもつプロパガンディストだ。NHK幹部はこの人物の過去を思い、N国党の党勢を心配しながら見守っていることだろう。
2005年4月14日発刊の週刊文春に立花氏が寄稿した文章によれば、彼は高卒後、1986年4月にNHKに入局し、和歌山局の庶務部に5年、大阪局の経理部に1年、大阪局の放送センター編成総務で経理担当を6年、東京の本局の報道局・スポーツ報道センターで経理担当を6年、2004年7月に編成局(経理)に異動になった。
週刊文春の見出しには<NHK現役経理職員、立花孝志氏懺悔実名告白>≪五輪での飲食代から機材盗難の穴埋め処理まで、皆様の受信料流用の許されざる実態≫とある。
立花氏は「私が初めて不正な経理処理の存在に気づいたのは、大阪局の経理部の一年目、1991年のことです」と記し、そのとき以降のNHK職員の「裏金づくり」を暴露している。
一例として、彼は「私は2002年ソルトレーク五輪の現地経理担当でした。大会期間中は、現地でバンク・オブ・アメリカにNHKの口座を作り、お金の管理を引き受けていました。そこで恥ずかしながら、約300万円の裏金を作ました」と述べている。
NHKはスポーツ放送権料の秘密を公開したとして、立花氏に懲戒停職1カ月を命じ、「オリンピックで裏金を作った」と本人が言っているため、これについても7日間の懲戒出勤停止処分にした。彼は2005年7月、NHKを依願退職した。
私の信頼する人の話では、立花氏はNHK時代、たいへん優秀な社員で、仕事を人よりも「早く、正確に、能率良く」処理していたという。部下からの人望はすこぶる良かったともいう。
立花氏は参議院選に立候補するとき、NHKに対する感情は複雑だったと思う。公共放送局の幹部への怒りは癒えないのだろう。ただ、現在、NHK記者の取材を快く受け入れ、現場の人々に温かい姿勢を示し、現場の社員には何の怒りもないと言っているという。
依願退職した元NHKの社員は現在、あらゆる手段を使って世間の注目を集めようとしている。それによって党勢の拡大を図っているふしがある。
立花氏がTOKYO MXの番組「5時に夢中!」でN国党へのマツコ・デラックスさんの発言について反論したこと、同放送を提訴する方針を明らかにしたこと、北方領土や竹島(韓国では独島)を武力で取り返せと叫ぶ丸山穂高・衆院議員を支持することは、彼の目的ではなく手段だと理解できる。立花氏が本当に丸山氏を支持しているのかどうかはわからない。ただマキャベリストだと思う。
立花氏はあらゆる手段を利用して、メディアと世間がN国党に注目することを願い、「NHKをぶっ壊す」という目的を達成しようとしている。具体的に言えば、「NHKのスクランブル化」だが、それは決して荒唐無稽な主張ではない。今回の参院選で、賛成する有権者がかなりいたのは事実だ。
「NHKをぶっつぶせ」と叫ぶ元NHK社員は弁がたつ、有能だが、民主主義をあまり理解していない、独裁的な手法をもつプロパガンディストだ。NHK幹部はこの人物の過去を思い、N国党の党勢を心配しながら見守っていることだろう。