英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

新型コロナに手を貸すな 週末は家にいよう ことは重大だと認識しよう

2020年03月26日 20時10分29秒 | 時事問題
  新型コロナウィルスが豪華客船「ダイアモンド・プリンセス」を席巻して1ヶ月半がたち、コロナは東京都と東京圏に総攻撃を始めた。東京圏はコロナウィルスの爆発的感染、オーバーシュートになるかどうかの瀬戸際にある。しかし都民、特に若者の危機感がなったくない。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、東京都の小池百合子知事は都民に週末の不要不急の外出をしないよう要請した。小池都知事に続いて、埼玉と神奈川の両県も26日、今週末は不要不急の外出を控えるよう県民に呼び掛けた。栃木、群馬、千葉、山梨の首都圏各県のほか、宮城、静岡両県も都内や関東方面などへの移動を自粛するよう要請。影響が各地に広がった。
  この週末は、日本人の民度が試される。特に、これから日本を担う若者がどう行動するか。個人的に興味があり注視したい。
  日本人の伝統である「協力」「団結」「相互扶助」「思いやり」が依然として日本人の心を支配しているのかが分かるだろう。
  フランス人、スペイン人の「ノー天気」で個人主義をそれぞれの国家の指導者は嘆いている。国民の、特に若者の「傍若無人」な行動が、フランス、スペインにコロナウィルス感染拡大を招いてきたことは否めない。
  第二次世界大戦のヒロインで、イギリスの歌手のベラ・リンさんは今月の20日、103歳の誕生日を迎え、新しいビデオをリリースした。そのビデオに「笑みを絶やさずに、歌い続けなさい」との声を収録、イギリス人を励ました。
 また、コロナウィルス感染拡大を受け、イギリス各紙はリンさんの「しっかりした気持ちを持ちなさい」「助け合いなさい」「われわれが第2次世界大戦で見せた無私無欲の心を持ちなさい」とのメッセージを掲載した。
 リンさんは新しいビデオに若き日の「We will meet again(また会いましょう」の歌を収録、英国民に団結してコロナウィルスに勝利するように訴えた。この歌は、彼女が第2次世界大戦でのイギリス戦線で将兵とともに歌った。「いつか太陽の光がさんさんと降り注ぐ場所で、妻や子ども、恋人、父母に再会できる。その日まで闘おう」
 3月26日午後8時半現在、世界中の新型コロナ感染者は487、648、死者2万2030人に上っている。イタリアの死者は7,503人に達し、野戦病院と同様、助かる見込みのない患者を見捨てているトリアージをおこなっている。悲壮の一語に尽きる。
 イギリスの感染者は9,642人、死者は465人に上り、ジョンソン首相はイギリス国民に「自宅待機」を命じている。これに対し、日本の感染者は1,307人、死者は45人と少ない。しかし新型コロナの大軍が日本の門前に来ている。城門をたたき破ろうとしていることだけは確かだと思う。
 われわれはこの重大な局面を理解し、政府と地方自治体の首長の要請を受け入れることだ。それが甚大な犠牲を伴っていてもだ。老齢者の命を守ることが最優先にするべきことだからだ。
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