本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

リュウズ !?

2016-11-22 21:34:04 | 住職の活動日記

意外な発見!

時計のゼンマイを巻くところを

「リューズ」といっていました。

 

最近では、

時計もクオーツになり

ねじを巻く必要もなく

電波時計ですと

時間を合わせる必要も

なくなってきました。

 

 

古い時計で

その当時では自動巻きという

新しい部類でした。

ちょっと、ほったらかしにしていると

止まってしまいます。

その度に、

「リューズ」を引っ張り出し

時間を合わせなくてはいけません。

 

 

電波時計ではないですが

クオーツなので、

このリューズも飾りのようなものです

 

ところが、「リュウズ」とは

てっきり、

外国語かと思っていたのですが

れっきとした日本語で

漢字では「竜頭」と

竜の頭と書きます。

 

 

梵鐘の一番頭に付いている

梵鐘を吊るすときにここに金の

輪っかをかける部分です。

 

 

梵鐘もそれぞれ意匠があるようで

「竜頭」の形も色々あるようです。

 

 

時の鐘とあるように

梵鐘ももともとはお釈迦さまの説法が

どこまでも届くという

という意味合いを表していたのでしょうが

時刻も表すようになり

梵鐘の頭の竜頭と

時計も頭のところということで

リュウズというようになったのかも

しれませんね。

 

「龍」という架空の動物は

仏教ではよく使われます。

禅宗系統のお寺では

法堂の天井には必ずといっていいほど

龍の姿が描かれています。

 

弘法大師が干ばつの時

神泉苑で祈られ「善女竜王」を

中国より呼び寄せ

都に雨を降らせてという

有名な話も残っています。

 

また、

弥勒菩薩が56億7千万年後に

この世界に出現されるといわれる

場所が「龍華樹」のもとと

いわれています。

それから、

「龍象」(りゅうぞう)

というのは、ナーガといい

インドの言葉の「ナーガ」は

「龍」とも「象」とも訳され

水の王である「龍」と

獣の王である「象」にたとえて

徳があり学識のあるお坊さんを

「龍象」と言うようです。

 

意外な発見がありました!!

 

 

 

コメント
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