東野圭吾著『白銀ジャック』2010年10月実業之日本社発行、を読んだ。
裏表紙にはこうある。
「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス。
初出:月刊ジェイ・ノベル2008年10月号-2010年9月号
単行本にせずにいきなり文庫本で発刊され、一か月余りで100万部を突破した。
私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)
スキー場爆破で脅迫するというのは面白い設定だが、複数の犯人候補が入れ替わり立ち代わりする展開はどこにでもある話だ。ひねりがなく、途中で犯人が推測できてしまう。東野さんの作品を多く読んでいるわけではないが、東野作品の中では「下」に位置するだろう。筆が荒れている??
東野圭吾の履歴&既読本リスト
真面目に登場人物のメモをつくりながら読んだ。
登場人物
新月高原ホテルアンドリゾート(株):広池観光(株)の子会社でスキー場経営
筧純一郎:新月高原(株)社長
松宮:索道事業本部長
中垣:ホテル事業本部長
宮内:ホテル総務部長
佐竹:ホテル営業部長
倉田玲司:索道技術管理者
津野雅夫:索道部主任
辰巳豊:ゲレンデ整備主任
根津昇平:パトロール員
藤崎絵留:パトロール員
桐林祐介:パトロール員
上村:パトロール員
客
瀬利千晶:スノーボーダー
快人:スノーボーダー
幸太:スノーボーダー
入江:妻を事故で亡くした男性
入江達樹:母の事故を受け入れられない小学生
山スキー上手の老夫婦